- 鍵作品で百合 (KEY)
456 :451[age]:2011/03/05(土) 10:22:06.12 ID:YPphTKsi - あまり見てる人いないかも知んないけど、あえてあゆ×名雪を書いてみた。
「じゃあわたし、そろそろ寝るね」 「あ、うん、お休みなさい・・・」 今日、ボクは秋子さんと名雪さんの家にお泊り。 電気を消して、名雪さんと同じ布団に入る。 (うわぁ・・・ボク、他人の布団で眠るの初めて・・・) 「あの・・・名雪さん、ボク、こんなに親切にしてもらって・・・迷惑になってないかな・・・」 「・・・・・」 「名雪さん・・・?」 「くー」 「うぐぅ・・・寝るの早いよ」 なんでだろう。 (名雪さんの匂いがする・・・) 最近、ずっと名雪さんのそばにいたい、って強く思うようになったんだ。 (ボク・・・変になっちゃったのかな・・・・) 名雪さんの幸せそうな表情を見ていると、本当に心があったかくなるんだ・・・ 暗い部屋には、外に真っ白な雪が降り積もる音まで聞こえてきそう。 静かな寝息を立てる名雪さんの横顔を眺めながら、ボクは物思いにふける。 〈名雪さん・・・) ボク・・・・・名雪さんのこと・・・ (・・・苦しい) これが・・・・スキってことかな・・・・・
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- 鍵作品で百合 (KEY)
457 :451[age]:2011/03/05(土) 10:22:22.36 ID:YPphTKsi - 秋子さんも・・・・裕一くんも・・・大好きだと思ってたけど・・・
名雪さんのことを考えると・・・泣きたいくらい胸が苦しくなる・・・こんな気持ち初めてだよ・・・ (寝顔がこんなに近く・・・) そう思うと、急に顔が赤くなるのを自分で感じる。 「うぐぅ・・・今夜は寝られそうにないよ」 「ちゃんと寝なきゃダメだよ」 「えっ?」 顔を上げると、名雪さんが微笑んでこちらを見ていた。 「な、名雪さん、起きてたの!?」 「うん」 「どうして・・・」 「驚かそうと思って」 「うぐぅ・・・ひどいよ」 涙目なボクとは対照的に、名雪さんはニッコリ微笑んで 「あゆちゃんの気持ちはよくわかったよ」と言った。 「ボク、なにも声に出してないよ!?」 名雪さんは平然と、「でも、何となく声が聞こえたような気がしたんだよ」といってニコニコしていた。 さすがは秋子さんの子供だった。 「こんなの、迷惑だよね・・・」 ボクは名雪さんの顔を見られなかった。 「そんなことないよ。わたしもあゆちゃんのこと、大好きだよ」 名雪さんならきっとそういうと思ったから。 「優しいよね・・・名雪さん」 「あー、信じてない」 「だって・・・ボクは・・・」 「こうしたら、信じてくれる?」 名雪さんがそっとボクの肩に手を置いて、顔を上げたボクの唇と名雪さんの唇がすっと重なった。 見開いた目と、あまりの過負荷に思考停止した頭。 そんなボクにお構いなく、名雪さんはボクを押し倒して全身を密着させてくる。 「な・・・名雪さん・・っ」 「くー」 「あれ・・・?」 「くー」 「・・・・・・・うぐぅ」 今度こそ、名雪さんは完全に熟睡していた。
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- 鍵作品で百合 (KEY)
458 :451[age]:2011/03/05(土) 10:22:48.91 ID:YPphTKsi - 翌朝。
「遅刻〜遅刻〜」 いつも通り大幅に寝坊した名雪さんは慌てて学校へ向かう支度をしていた。 (昨夜は、寝ぼけてたのかなぁ・・・) 「名雪さん・・・昨日の夜・・」 玄関で名雪さんに尋ねてみる。 「昨日の夜?」 名雪さんが不思議そうな表情で聞き返す。 「なんでもないよ・・・」 落胆を隠せないボク。 次の一瞬、今度はボクのほっぺに、名雪さんが唇を寄せた。 「いってきますのチュー、だよ」 「エ・・・」 パタパタと走り出す名雪さんを、ボクはボーゼンと見送った。 廊下からそれを見ていた秋子さんが「あらあら、仲が良いのね」と笑っている。 季節はもうすぐ春。 相変わらず探し物は見つからないし、遠い約束はもう果たせそうにない。 でも、今ボクの気持ちは明るい希望でいっぱいだ。 名雪さんの笑顔と優しさが、ボクの選んだ新しい道だから・・・ 大好きな名雪さんと一緒なら、奇跡だって起こせる自信があるから。 end
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- 鍵作品で百合 (KEY)
459 :451[age]:2011/03/05(土) 10:23:37.53 ID:YPphTKsi - 久しぶりに書いてみたけど、ハズカシ〜
でもkanonの感想を探すと「主人公とくっつかなきゃヒロインは幸せにならない」という解釈があるようなので・・・それを打ち破る方向で。 アニメ版って見たほうがいい?百合的に。
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- サフィズムの舷窓を語り継いでいくスレ
6 :451[age]:2011/03/05(土) 11:00:06.96 ID:YPphTKsi - 鼎さんいいよね〜。
私もこのゲームにははっきり言って文句のつけようがありません。
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