- 魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 2
87 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/02/15(火) 00:50:27 ID:PGnAmVDS - まどかスレでパパはまどっちが恋人連れてきたら怖そうって話を見て、思わず書いてしまったモノを投下します
3レス分になります。 パパが意地悪、まどっちがちょっと嫌な子、設定捏造 な感じなので、適当にスルーお願いします。 >>80 すばらしい・・・w あんこの初々しい感じにニマニマしてしまいました あんこにも救いがあるといいなー
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88 :バッドエンド 1[sage]:2011/02/15(火) 00:52:09 ID:PGnAmVDS - 「暁美さんって言ったっけ、女の子同士なんてパパは認めません」
パパの口から出た言葉は、今までに聞いた事もないくらい冷たいものだった。 立ち尽くしたまま下を向くほむらちゃんの肩が、微かに震える。 「違うのパパ、ほむらちゃんは・・・」 「まどか、パパは今彼女と話をしているんだ」 ピシャリと言葉を遮られる。 パパはこちらを見ようともせず、俯いたままのほむらちゃんに厳しい視線を投げかける。 「暁美さん、君はまどかとの交際なんて絶対認められないって分かってた筈だ。 なのにどうして、こんな所までやってきたんだい?」 険しい顔をしたまま、パパはほむらちゃんに辛辣な言葉を浴びせ続ける。 「・・・・」 一方的な非難に、ほむらちゃんは何も言い返そうとしない。 「見たところ、君はとても賢そうだ。だから敢えて聞くよ。 女の子の君が、将来まどかを幸せに出来ると、本気でそう思っているのかい?」 「や・・・やめて・・・・」 分かっていた。ほむらちゃんと一緒になったって、絶対周りの人達が受け入れてはくれないって事くらい。 それなのに、私はどこかで甘えていた。パパなら、私の気持ちを分かってくれるんじゃないかって。 パパに冷たい言葉を浴びせられながら、ほむらちゃんは伏し目がちに床を見ているだけだった。 ただ、手だけが強く握り締められ、真っ白になっていた。 「それとも君は、まどかの事を遊びと思っているのかな? 将来なんてないから、今だけ楽しめればいいと」 それを聞いた瞬間、頭が真っ白になった。 気がつくと、私はほむらちゃんとパパの間に割って入っていた。 「やめてっ!!」 「・・・まどか、どきなさい。パパは今」 「もういい! もういいよっ!!」 両の腕を広げ、大声で叫んでる身体とは対照的に、そんな状況を冷めた目で見ている自分がいた。 パパの前にほむらちゃんを引きずり出して、ひどい言葉を浴びさせて。自分は一体何がしかったんだろう。 「私が悪かったから、お願い・・・ほむらちゃんを虐めないで・・・・」 搾り出すようにそう言うと、パパは眼鏡の位置を直し、 「・・・・外はもう暗くなる。彼女を送ってあげなさい」 一言そういい残して、台所の方へと行ってしまった。
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89 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/02/15(火) 00:53:11 ID:PGnAmVDS - 夕暮れの工業地帯を望む街道を、二人でとぼとぼと歩いていた。
家でパパに挨拶をした時以来、ほむらちゃんは一言も口を開いていない。 「・・・・ひっく・・・・ぐすっ・・・・」 対照的に私は、家からずっとしゃくり上げていた。 「ほむらちゃん、ごめんね・・・・私がパパに紹介したいなんて言ったから・・・」 好きだと告白したのも、恋人になって欲しいと頼んだのも、全部私だった。 ほむらちゃんは私の気持ちを受け入れ、恋人になると言ってくれた。 それが本当に嬉しくて、私は傍で見てても分かるくらい舞い上がっていた。 だけど、その一方で少し不安でもあった。 ほむらちゃんは、恋人になってからも、それまでと私への接し方がまるで変わらなかった。 私はこんなにドキドキしているのに、ほむらちゃんの方は今までと同じままに見えたのだ。 そんな不安からか、私はほむらちゃんを親に紹介したいと言ってしまった。 女の子同士の恋愛。学校の中だけの秘め事ならまだしも、それを親に報告するとなれば、もう私もほむらちゃんももう後には引き返せない。 だから、これは意地悪のつもりだった。焦るほむらちゃんが見たかっただけなのかもしれない。 なのに、ほむらちゃんはいつもと同じ表情、同じ口調で「それじゃ、放課後にご挨拶に行きましょう」と、そう切り返してきたのだ。 焦ったのは私の方だった。いくらほむらちゃんが綺麗で才色兼備でも、いきなり同性の子を恋人ですと連れて行ける訳がない。 だけど、その一方で少し嬉しくもあった。ほむらちゃんは私の事をちゃんと考えてくれてたんだと。 でもそれは、私の独りよがりな思い込みに過ぎなかったのかもしれない。 ほむらちゃんを家に連れて行った後の事。パパはほむらちゃんの言葉を聞いて、見る見るうちに顔が険しくなっていった。 ほむらちゃんは何も悪くない。なのに、パパが怒ったのはほむらちゃんに対してだけだった。 自分は何を言われても仕方がないと思っていた。だけど、ほむらちゃんがあんな風に言われるのは耐えられなかった。 「・・・これで分かったでしょう」 いつもの静かな口調で、ほむらちゃんが口を開いた。 「女同士なんて、受け入れられる筈がない」 「なに・・・それ・・・」 思わず足が止まった。それにつられて、ほむらちゃんも足を止め、こちらへと振り返る。 ほむらちゃんは何も言わず、いつもと同じ表情で、じっとこちらを見つめてくる。 ほむらちゃんは、最初から諦めていたんだろうか。こうなる事を分かっていて、それで私の告白を受け入れてくれたんだろうか。 そんな思いが脳裏を掠める。 自然と頭に血が昇り、冷静に物事を考えられなくなっていく。 「ほむらちゃんは、本当は私と恋人になんてなりたくなかったの?」 私はほむらちゃんの両腕を掴み、強い口調で問いただす。 ほむらちゃんの身体が、私の動きに合わせて揺れる。 「そんなの酷いよ・・・ねえ、言ってよほむらちゃん。『そんな事はない』って」 ほむらちゃんは何も答えようとしない。 「お願い、何とか言ってよ・・・」 視界が潤んで、ほむらちゃんの顔が見えなくなる。それでもほむらちゃんは、ただ黙って立ち尽くすだけだった。 「・・・ほむらちゃんのバカッ!!」 私はほむらちゃんを置いて、家へと走り去った。
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90 :バッドエンド 3[sage]:2011/02/15(火) 00:54:34 ID:PGnAmVDS - 「・・・ぅ・・・・えぐっ・・・・」
家に戻った私は、食事も取らず、ベッドに突っ伏して泣きじゃくっていた。 分かってる。ほむらちゃんは何も悪くない。 私が一人で舞い上がったのが原因なんだ。 ほむらちゃんは優しいから、現実がどんな物なのか、私に身を持って証明してくれただけなのかもしれない。 それなのに、私はほむらちゃんを責めた。 パパにひどい言葉を浴びせられたのはほむらちゃんなのに、私一人が傷ついた気持ちをほむらちゃんにぶつけたんだ。 もう消えてしまいたかった。 パパと喧嘩し、ほむらちゃんを傷つけ、私は一体何がしたいんだろう。 後悔ばかりが心に圧し掛かってきて、今にも潰れてしまいそうだった。 どうして私は女の子なんかに生まれてきたんだろう。 私が男の子だったら、ほむらちゃんともちゃんとお付き合いできたかもしれないのに。 いや、ほむらちゃんが男の子だったら・・・。 「泣いているのかい?」 ふと、窓際から声が聞こえた。 最初は幻聴かと思ったが、それにしてはあまりにも鮮明で。 私はおもむろに顔を上げ、窓の方へと目を向けた。 そこにいたのは、白い小さな動物だった。 赤い瞳に長い耳、白い身体に赤い模様。そんな生き物が、二本の足で立ち、こちらを見ていた。 私は、この動物が何なのか知っている。 「きゅぅ・・・べぇ・・・?」 「やあ、久しぶりだね、まどか」 懐かしい声。でも、出来ればもう聞きたくはなかった。 どうしてこの子がここにいるのだろう。だって、きゅぅべぇはあの時・・・・。 「君が心から望めば、僕はいつだって君の前に現れる」 私の心を見透かすかのように、きゅぅべぇは言葉を紡ぎだす。 「わ・・・・私が・・・?」 「そうだよまどか。僕は、君の願いを叶えにきたんだ」 きゅぅべぇはそう言うと、月の光に照らされた窓際から降り立ち、にっこりと微笑んだ。 「まどか。僕と契約して、魔法少女になってよ!」
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91 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/02/15(火) 00:56:12 ID:PGnAmVDS - 終わりです
勢いで書いたので、あちこち滅茶苦茶かもですが許して ここもpixivもバレンタインネタ多くてホクホクですわw
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101 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/02/15(火) 02:08:28 ID:PGnAmVDS - >>93-96
GJ!! こんな夜中にニヤニヤしてしまいました ほむほむが他の子からのチョコ見られて焦るところがたまらんですw
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102 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/02/15(火) 02:15:53 ID:PGnAmVDS - 書き忘れ
wiki編集乙です! 詳細もちゃんと書き添えられてて見やすいと思います >>100 こんな感じの薄い本出ないかなーと密かに期待w
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