- とある科学の超電磁砲/魔術の禁書目録で百合萌え 8
655 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/01/26(水) 00:21:14 ID:TIZrc77r - 匿名掲示板なんだから、引いたなら引いたで多分間髪入れずに引いたきもいってレスがつくと思われるw
そんな凹むなw
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- とある科学の超電磁砲/魔術の禁書目録で百合萌え 8
674 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/01/26(水) 16:48:37 ID:TIZrc77r - うん。自由に書けばいいよ。読む読まないも各自で判断してるんだろうし。
ただ、一言注意書きがあると嬉しいなぁとは思う。 黒子受けでいちゃいちゃらぶらぶあまあまなのが見たいわ。 相手は美琴でも初春でも佐天さんでもあわきんでもいいから。 普段変態なのに、手のひらの上で転がされて可愛がられる黒子が好きなんだ。
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- 田村ゆかり×水樹奈々 artP6
963 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:13:41 ID:TIZrc77r - 久しぶりなのでトリップあってるか自信がありませんが。
1年前に書きかけてたものを発掘したので投下。 ななゆかりで、乙女ちっくゆかりさん視点。
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- 田村ゆかり×水樹奈々 artP6
964 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:14:08 ID:TIZrc77r -
見慣れた奈々ちゃんちのリビングの中、見慣れた大きめのソファ。 落ち着いた色のそれに身を沈めて、ちょうどあたしの膝小僧の辺りに見える奈々ちゃんの旋毛を、への字に口を引き結んで見つめた。 見慣れた部屋の中、見慣れたソファの上で、 見慣れた旋毛を視界にとめながら、あたしは不満を隠せない。 (だって、) こんなに大きなソファがあるのだから、あたしの隣に座ればいいのに、 奈々ちゃんは床にぺしゃんと座るのがお気に入りで。 (宝の持ち腐れとはこういう事を言うのだと、あたしは常々思ってた。) 今日も今日とて、奈々ちゃんはソファを背もたれにして床に座ってる。 別に、奈々ちゃんがどこに座ろうが文句はないし、 大きなソファが背もたれ状態になっていることだって、 奈々ちゃんの私物なのだからあれこれ言う気もない。 ……まあ、座椅子でも買えばいいのにとか、思わなくもないけれど、それはそれ。 せっかく二人きりなのに隣がぽかりと空いてしまっていることに関しても、少々不満ではあったけれど、まあ、それも良しとしよう。
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- 田村ゆかり×水樹奈々 artP6
965 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:14:34 ID:TIZrc77r -
ただ一つ、テレビに夢中なことが、許せない。 仮にも彼女が遊びにきてるのに、ずぅっとずううっとテレビを見てるってどういうこと? 奈々ちゃんがその番組に最近すごくはまってるのも知ってるよ。 私だっておもしろいなぁとも思うよ。 だけど、だけどさ。 二人きりで会うのすごく久しぶりなんだよ? 確実に両手の指じゃ足らないよ。足の指も入れなきゃいけないよ。 ねえ、ちゃんと、わかってる? 時々、振り返って、おもしろいですよね、なんて無邪気な笑顔を向けないで。 許しちゃいそうになるから。 (こっち向け。ばか。奈々ちゃんのばか。) 放ったらかしにすんな。 私は素直じゃないから、「構って」なんて、言えないの知ってるくせに。 奈々ちゃんの旋毛に向かって、ぐぬぬ、と念を送る。 テレビの中の観衆の笑い声に合わせて揺れる奈々ちゃんの肩を、 あとどれくらい見つめ続ければ、この念はこの子に届くのか。 一人で悶々としいるのが虚しくなって。 はあ、と息を吐き出して奈々ちゃんの頭の横ら辺にあった膝小僧を胸元に引き寄せた。 奈々ちゃんは忙しい人だから、メールは頻繁にできても、電話はなかなかできない。 それは、奈々ちゃんが仕事の都合で、電話に出れない事が多いからっていうのもあるけれど、忙しい中に電話をかけるのは気が引けて。 本人は「気にしないでください」なんて、いつもの元気いっぱいの笑顔で言うけど、そんなの、気にならないわけなくて。 だから、今日は声を聞くのだって久しぶりだったのに。
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- 田村ゆかり×水樹奈々 artP6
966 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:15:10 ID:TIZrc77r -
奈々ちゃんの旋毛を見つめて、もう一度溜め息。 自分ばかり浮かれていたみたいで、馬鹿みたいだ。 引き寄せた膝小僧に顔を伏せた。だって、私だけが会いたかったみたいじゃん。 いい歳して、こんなことで落ち込むなんて、それこそ本当に馬鹿みたいだけれど、落ちてく気持ちとテンションはどうしようもなくて。 「ゆかりさん?」 三度目の溜め息を吐きそうになったその時に、耳に届いた彼女の声。 とげとげしくなった心のままに、反応してやらないでおこうかとも考えたけど、 あまりにも大人げないから、ちょっと顔を上げて、視線を奈々ちゃんへ。 視線の先の不思議そうな表情をした奈々ちゃんは、 私に伺いを立てるように、首を傾げた。 「あんまり、こういうの好きじゃないですか?」 奈々ちゃんの視線を独り占めしていたテレビ番組のことだと思い至って、首を小さく振る。 好きか好きじゃないかで聞かれたら、前者だ。私も自宅で見たりしてる。 奈々ちゃんからこの番組が好きだと聞かされてからは、その頻度も上がった。 ただ、今は私から奈々ちゃんの視線を奪ってしまから嫌いだけど。 ……悔しいから、そんなこと絶対言ってやらない。 私の答えを見て、奈々ちゃんがふんわり笑った。 その笑顔は、私と二人きりでしか見せない、気の抜けたそれだと分かったけれど、 不覚にだってきゅんとしてやるもんかってぐっと眉根を寄せた。 放ったらかしにした罰は重いのだ。 奈々ちゃんは、その笑顔のまま何かを考えるように少しだけ瞼を伏せて、 すぐに視線をこっちへ戻した。 「この番組の、あのアシスタントの子、いるじゃないですか」 この部屋には二人きりしかいないのに、内緒話をするように潜められた声。 それがどうしたばかって思ったけど、その様子がちょっと可愛くて、視線で先を促す。 「ちょっと、ゆかりさんに似てると思いません?」 予想外の言葉に、一瞬思考が止まる。 テレビへ視線を向けて、奈々ちゃんの言うアシスタントの子を見とめて、首を捻った。 似てるの、かな?
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967 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:15:35 ID:TIZrc77r -
「……わかんない」 自分ではよく分からない。 膝小僧に口元を埋めたまま素直に言葉にすると、 奈々ちゃんは「喋り方とか、仕草とか似てる気がして」って、はにかんだ。 それから、「実は、」って、更に声を潜めて、口元に手まで添えて。 本格的に内緒話の格好をする。 「だから、この番組、見てたりするんです」 こそり、と吐かれた言葉。 動き出していた思考が、また停止。 「ゆかりさんに会えた気がするから」 頬をほんのり赤くして、いつもの元気いっぱいな笑顔とは違う、恥ずかしそうなそれで。 奈々ちゃんはそんなことを言った。 ばかじゃないの、ばかじゃないの。 そんな恥ずかしそうに、嬉しそうに、「会えない時に見ると元気でるんです」なんて。なんて! どうしてそういうことを平気で言えるの。 不覚にもきゅんとしてしまった、胸の奥の感情に悔しくなって、頭の中で捲くし立てる。
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- 田村ゆかり×水樹奈々 artP6
968 : ◆uBR/FPYc6Y [sage]:2011/01/26(水) 18:15:58 ID:TIZrc77r -
いい歳して(私もだけど)そんな女の子みたいなことを言って、ばかじゃないの。 だけど、その言葉に、さっきまでのとげとげした気持ちが嘘みたいに消えて、 代わりに苦しくなるくらいに幸せを感じてる私は、もっとばかだ。 じわじわ広がる暖かい感情を気付かれたくなくて、私は慌てて膝小僧に顔を埋めた。 だけど、もう遅いかもしれない。だって、頬が、すごく熱い。 (ちくしょう。奈々ちゃんのくせに。奈々ちゃんのくせに!) 不思議そうに私の名前を呼ぶ奈々ちゃんの声が聞こえる。 顔なんて上げてやるもんか。 膝を抱えていた腕に力を入れて、もっともっと丸くなる。 絶対に絶対に、上げてやるもんか。 決心して、むぐむぐ膝小僧の中から口を動かした。 「奈々ちゃんのばか」 大好きだ、ばか。 おわり お目汚し失礼しました。
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