- とある科学の超電磁砲/魔術の禁書目録で百合萌え 8
457 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/01/21(金) 00:41:56 ID:wODk91v3 - 黒春かわいい
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482 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/01/21(金) 16:38:29 ID:wODk91v3 - 桃春「おはようございます。朝ごはんできてますよ、佐天さん」ニコッ
桃春「お帰りなさい。お風呂にしますか?晩ご飯にしますか?へ、選択肢が足りない?なんのことですか//」 よくわかんない
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512 :friends and lovers[sage]:2011/01/21(金) 23:56:49 ID:wODk91v3 - 数分後、注文したものが運ばれてきた。
「ストップ!まずはストレートで飲んでみてください」 早速砂糖を入れようとしている佐天に静止を呼びかける。 「でも私、苦い紅茶とか苦手で……」 言いつつも佐天は砂糖の容器を置き、紅茶のカップを口元に近づける。 「あ…………おいしい」 佐天の表情がほころんだ。 「なんというか、本当の紅茶ってこんな味だったんですね」 白井は安堵する。自分が薦めたものが気に入ってもらえるとやっぱり嬉しい。 白井も自身が注文したヌワラエリアを口に含む。爽やかな花のような香りが口内に広がる。 「たまにはファミレスじゃなくて、落ち着いたこういうところでお茶というのもいいでしょう?」 「はい!あ、でも……そういえばここ、メニューに値段が書いてなかったですけど……」 佐天が不安そうにおずおずと尋ねる。 「わたくしが出しますわ。今日のゲームセンターでのご指導と、このぬいぐるみのお礼ですの」 もう一つ、自分がいながら危険をいち早く察知できず、佐天に怪我をさせてしまったお詫びというのもあるのだが、あえてそれは言わないようにしておく。この和やかな雰囲気をそんなことで壊すのも興ざめだ。 「本当ですか!?ありがとうございます。ならお言葉に甘えさせてもらいますね」 佐天は嬉しそうに紅茶を飲む。 作法も何もなっていない飲み方だが、そんなにおいしそうに飲んでもらえると奢りがいもあるというものだ。 「そういえば佐天さん。この後はもうまっすぐ帰るつもりなんですの?なんだったら送りますけど」 「いえ、ちょっと初春の寮に寄って行こうと思ってます。ご飯作ってあげないと」 「面倒見がいいんですのね」 「いえ、だって私……」 佐天はそこで言葉を詰まらせた。話すかどうか迷っているようだったが、数秒の逡巡の末、遂にその言葉が発せられる。 「初春のことが、好きですから」 白井の思考はしばらく停止した。 「好き、というのはその、どういった意味で?」 「もちろん、キスしたりエッチしたりしたいほうの意味で」 そう、だったんだ。 白井は理解する。 確かに二人の仲は怪しいとは思っていたけれど、そういうことだったのか。 「告白とかはまだしてないんですのね」 「ええ。なんだか怖くて」 「早くしたほうがいいと思いますわよ。初春があなたのことを良く思っていないはずはありませんし」 「でも、女の子同士ですし……」 「関係ないですわ!わたくしもお姉さまも女性ですけれど、いつも堂々とアタックしてますわよ」 佐天は一瞬はっと考え込んだ。 「そのこと、なんですけど。白井さんって本当にそういう意味で御坂さんが好きなんですか?前から気になってたんですが」 白井は目を閉じて考える。御坂美琴――愛しのお姉さまのことを。 彼女のことを思い出すだけで幸せな気分になれる。 彼女の姿が目に映るだけで体が温かくなる。 彼女に優しい言葉を掛けられたり、頭をなでられたりすると、冗談でなく、誇大表現でなしに死んでもいいとすら思える。 「好きですわ。あなたが初春を好きなのと同じように。もしくはそれ以上に。だからあなたの気持ちも痛いほどわかりますわ」 「それ以上ってことはないと思いますよ。私も初春のためなら死ねるって本気で思えますし」 「何ですって!わたくしのお姉さまへの愛情に勝るものなどあるはずがありませんわ!!」
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513 :friends and lovers[sage]:2011/01/21(金) 23:59:05 ID:wODk91v3 - 2人でお互いの想い人についてぎゃあぎゃあ騒ぐ。
幸い客は自分たち意外にいないので周囲に気を使う必要もない。 白井にとって初めての経験だった。 女子中学生はいわゆる恋バナというものが大好きだ。しかし普段白井の通っている常盤台中学は女子校で、しかも規則ガチガチのためそんなものにかまけている暇はない。 白井は美琴への思いを思い切り佐天にぶつける。 佐天は初春への思いを思い切り白井にぶつける。 それはなんだか新鮮で、どきどきして、なんともいえない心地いい気分だった。 「白井さん、本当に御坂さんが大好きなんですね」 佐天が唐突に初春について語るのを止めてそう言った。 「当たり前ですわ。普段のふるまいを見ていたらわかるでしょうに」 「喜んでくれるといいですね。それ」 そう言って佐天は白井が膝に抱いている熊のぬいぐるみを指差した。 「差し上げませんわ。お姉さまには」 白井がそう言っても、佐天は驚いた様子を見せない。もしかして最初からその気がなかったと気付いていたんだろうか、と白井は疑う。 「どうしてですか?御坂さんそういうの好きそうなのに」 確かにこれを渡せば、彼女の気を多少引くことが出来るだろう。もしかすると、一日の添い寝くらいなら許してもらえるかもしれない。 でも、このぬいぐるみを渡したくない理由が白井にはあった。 「だって……だってこれは、佐天さんが取ってくださったものですから」 佐天は一瞬面食らった様子だったが、すぐにこう続ける。 「いいんですか?そんなこと言って。白井さんが好きなのは私じゃなくて御坂さんでしょう?」 佐天は茶化すような口調で言った。真面目に言ってるわけではないというのは簡単に判断できる。 「わたくし……」 今日の一日を振り返る。 最初、自分たちはファミレスにいた。 白井が2人きりでどうしていいかわからなかった時、彼女も気まずく感じているはずなのに一緒に遊びに行こうと誘ってくれた。 ゲームセンター。 普段白井がゲームをすることを避けているのを彼女は見抜いていて、気を使ってくれた。 自分はゲームが苦手だと告白すると、付きっ切りで練習を見てくれた。更に彼女のその行動は、「やってあげる」というよりも「白井と一緒にゲームがしたい」という思いからのものだったと感じる。 ぬいぐるみに惹かれていると、いとも簡単にそれを取ってくれた。 彼女はスキルアウトに襲われた後、怪我をさせられるほど怖い思いをしたはずなのに、全然大丈夫だ、と笑っていた。 それがどうしてなのか白井にはわからないが、楽しかった一日を台無しにしたくない、という思いも含まれていたはずだ。 これまでも、いつも白井たちは彼女に振り回されてきた。 でも、美琴が暴走したり、白井と初春が仲違いしたりとネガティブの泥沼に嵌まっていたときに、そこから引っ張り出してくれたのも彼女だった。
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