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◆6m6FGrAhpA
【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合4【リン・ルカ】

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【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合4【リン・ルカ】
382 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/01/01(土) 16:42:31 ID:RoY2vAH1
>>369 の続きです。こっちのリンちゃんには先に幸せになってもらいましょう。
友達としてはテトさんと仲良くなったリンちゃんが、もう一歩進む話です。


『午後六時のシンデレラ』

お姉ちゃんの恋人が女の人だったのはちょっとびっくりしたけど、すぐに仲良くなったんだ。
お姉ちゃんがもう一人できたみたいで嬉しいな。三人でよく遊びに行くんだよ。
今日も三人でデート。正確には二人のデートプラスお邪魔虫だけどさ。

ミクお姉ちゃんは今日もとっても清楚でかわいい。テトお姉ちゃんはきまってるなぁ。
二人とも大好きだから、全部口に出しちゃう。

「ミクお姉ちゃんかわいい! テトお姉ちゃんかっこいい!」
「ありがと、リンちゃん」
「ほめてもジュースぐらいしか出ないよ」
「やった! ジュースげと!」

ジュースなんてどうでもいいけど、こんな他愛もないことしゃべりながらすごす時間が好きだよ。
でも、そんな楽しい時間も午後六時まで。二人きりの時間を邪魔しちゃダメだもん。
ちょっと寂しいけどさ。

「じゃ、テトお姉ちゃん、またね。ミクお姉ちゃん、あんまり遅くならないようにね」
「気をつけてね」
「いずれそのうちー」

----

「ふぅ……」
「どしたん、ミク? ため息なんかついて?」
「うん……。今まで言えずにいたんだけど……」

----

今までが楽しかった分、ぜんぜんつまらないな。お姉ちゃんまだ帰ってこないだろうし。
二人の笑顔が浮かぶばかりで何にも手に付かないや。
今頃二人は……。
つい思い浮かべてしまった18禁な光景!

「だぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!」

まったく! 何考えてる私!
でも私の一部、妙に冷静な部分が首を傾げてる。
私はミクお姉ちゃんが好き。それは間違いないはず。
でも、そんな光景思い浮かべても、テトお姉ちゃんになんの嫉妬も感じない。むしろ……

そこへ思考を中断させるノックの音。誰だろ。
【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合4【リン・ルカ】
383 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/01/01(土) 16:43:06 ID:RoY2vAH1
「リンちゃん、ちょっといいかな」
「お姉ちゃんもう帰ってきたの? テトお姉ちゃんとケンカしたの?!」
「違う、違う。ケンカなんかしてないよ。リンちゃんとお話したかったの」

そう言ってにっこり笑うお姉ちゃん。……なんてきれいなんだろう。

「リンちゃん?」
「あ、ゴメン。お話って?」
「このあいだのこと。柄にもなく悩んじゃったよ」
「わ、私のことなんか、気にしないでいいんだよ!?」
「私ばかだもん。リンちゃんが好きでいてくれるのに気にしないなんて、そんな器用なこと出来ないよ」
「でも!」
「あれから考えたの。それでわかった。私ね、リンちゃんもテトちゃんも、同じくらい好きなんだよ」

一番聞きたくて、一番聞きたくなかった言葉。
嬉しいという気持ちと、同じくらい大きなテトお姉ちゃんに申し訳ないという気持ち。

「わ、私が邪魔になるなら二人の前から消えるから! だから!」
「そんなこと言わないでよ。消えちゃやだ。テトちゃんだってそう思ってるよ」

そう言ってドアを開けるお姉ちゃん……。そこに立ってたのは。

「こんばんは」
「テトお姉ちゃん!?」
「ゴメン、ミクから聞いた。君の気持ちはだいたい承知してる、と思う」
「わ、わたしは。え?」

テトお姉ちゃんに抱きしめられたの。

「ミクにとって大切な君は僕にとっても大切なんだ。ミクのそばにいて欲しい。だから泣かないで」
「うん……」

でも、抱きしめられてはっきり分かった。私はテトお姉ちゃんも好きなんだ。
大好きな二人に嘘はつきたくないよ。

「あの。私、二人に言わなきゃいけないことがあるの……」
「なあに?」
「なにかな?」

鎮まれ私の心臓! 言わなきゃ、言えなきゃきっと後悔するから!

「わ、私、お姉ちゃんたち二人とも好きなの! 愛してるの!」

言っちゃった。このせいで三人の関係が壊れちゃったらどうしよう?!
え? 二人とも笑ってる?

「ど、どうして笑うの?」
「ああ、君のことを笑ったんじゃないよ」
「テトちゃんもね、リンちゃんのことが好きになっちゃって悩んでたんだって」
「みくー。ばらさないでよー」
【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合4【リン・ルカ】
384 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/01/01(土) 16:43:46 ID:RoY2vAH1
それって……? 私の想いを貫いても問題ないってこと?

「私ここにいていいの? ほんとに二人のそばにいていいの?」
「私たちもリンちゃんと一緒にいたいんだよ」
「ずっと三人一緒だから」

テトお姉ちゃんの顔がアップになってきた。え、ええええ?!

「!」

キスされちゃった……。

「あー! テトちゃんずるい。ミクも!」
「ちょっ、ちょっと!」

ミクお姉ちゃんにまでキスされちゃった。
でも、キスってこんなに幸せなキモチになれるんだ。
前にミクお姉ちゃんに無理にしたときは、辛いだけだったのにね。

----

今日も仕事上がりに三人でデートなんだ。そわそわしすぎて早すぎちゃった。
二人とも早く来ないかな。あ、来た!

「ミクお姉ちゃんかわいい! テトお姉ちゃんかっこいい!」

ん? 前と変わってないって? 違うのはこのあと。
午後六時のシンデレラだった私だけど、今は午前零時の、だよ!


以上です。
どうもまとまりがつかなくて、長くなっちゃいました。
しかし、元旦なのに何の関係もない話ですねw


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