- リリカルなのはで百合萌え(燃え) 35とな婦婦愛
563 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/01/01(土) 00:55:56 ID:EEtBlt3V - みんなGJ!
俺も今から一本書くぜ
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565 :2011年なの始め その1[sage]:2011/01/01(土) 02:17:18 ID:EEtBlt3V - 書けたー
----- 「3、2、1...明けましておめでとうございます!」 「おめでとうございます。」 「おめでとうございまーす!」 テレビの中のカウントダウンに合わせて、年明けと同時に新年の挨拶を交わし合う。 高町家のリビングにはなのは、フェイト、ヴィヴィオの三人が家族団らんのひとときを過ごしていた。 「今年も宜しくお願いします。」 「宜しくお願いします。」 なのはが改まって床に手を付いて頭を下げるとヴィヴィオも真似をする。 しかし深く頭を下げすぎて、リビングのカーペットに額が付く。 「あはは。ヴィヴィオ、それじゃあ土下座だよ。」 なのはがヴィヴィオの体を抱え起こし、リビングに笑いが起こる。 フェイトはそんな二人の様子を静かに微笑みながら見ていた。 「一年、あっという間だったね。」 「そうだねー。」 相変わらずヴィヴィオを膝の上で抱えているなのはと交わす会話は毎年お決まりの文句だ。 もう何年もこうして一緒に年越しをしてきた。 もちろん色々な都合で一緒ではない年もあったが、遠くはなれていても、必ず通信で新年の挨拶を交わしていた。 新年を迎えるときは暖かい家の中で、愛する人たちと一緒に過ごすことができればこれ以上の幸せはない。 なのはもフェイトも視線を交わしながら同じことを感じていた。 「じゃあ、私からは新年のキスを二人に贈るよ。」 そう言ってフェイトがカーペットの上に座っているなのはと、なのはの膝の上で身を固くしているヴィヴィオに近づいていく。 一年に10cmというハイペースで成長を続けるヴィヴィオは、もはやなのはの膝の上は窮屈そうで、なのはに体重がかからないように足を踏ん張っているのが分かる。 「あっ…。」 フェイトが腰を屈めてヴィヴィオに顔を近づけ、前髪を指で払うとくすぐったそうにして顔を逸らす。 そのとき、なのはの狭い膝の上でバランスを崩して背後にいるなのはもろとも後ろに崩れてしまった。 「あ!ママ、ごめん。」 「大丈夫、大丈夫。」 急いでなのはの上からどこうとするヴィヴィオの腹に背後からなのはが手を回して行動を阻む。 「もう、起きるから離してよー!」 「いいじゃない。最近ヴィヴィオ抱っこさせてくれないから、今くらいは。」
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566 :2011年なの始め その2[sage]:2011/01/01(土) 02:17:45 ID:EEtBlt3V - ジタバタ暴れるヴィヴィオに抱きついてはしゃぐなのはを見ていると、母子の力関係が逆転する日もそう遠くない気がしてくる。
娘の成長が嬉しいような、飛ぶように過ぎていく日々を思うと寂しいような複雑な思いでフェイトは二人を見下ろす。 「フェイトちゃんもおいでー。」 なのはに呼ばれ、ハッと我に返る。 そう言えば、まだキスをしてなかった。 「ほら〜、二人ともキスするまでは寝かさないからねー!」 キスはともかく、なんとか輪に入ろうとカーペットの床を転げ回る二人に覆い被さってみる。 しかし…… 「わっ。きゃぁっ!」 成長期真っ只中のヴィヴィオの力が思いのほか強く、簡単に転がされてしまった。 優位な体制になったヴィヴィオが素早くなのはとフェイトの頬に狙いを定めて立て続けに軽いキスをする。 「私からのキスの方が早かったね。じゃあ、お休みなさい!」 悪戯っぽく笑って鮮やかに退散しようとする愛娘を呆然と見つめるなのはとフェイト。 「こっ、こら!ヴィヴィオ。まだ私からのキスが……」 「なのはとママとフェイトママは気が済むまでキスしてれば良いよ。私は明日早くからアインハルトさんと出かけるかた、もう寝るね!」 余計な気を回すヴィヴィオに親の威厳も虚しく、そそくさとリビングを後にする小さな背中を見送る。 後に残ったなのはとフェイトがお互いに驚いたような顔で目を合わせると、どちらともなく吹き出す。 そして、そのまま顔を寄せ合って今年初めてのキスを交わした。 「じゃあ、このままベッドでなの始めしようか。」 フェイトの言葉にきょとんとするなのは。 「何?なの始めって。」 「決まってるじゃない。姫初めならぬ、なの始めだよ。」 恍けたように言うフェイトだが、その目は至って真剣だ。 ヴィヴィオには簡単に丸め込まれたくせに、そういう事を要求しているときは妙に強気なフェイトは今年も相変わらずなのだろう。 なのはは半ば諦めつつ、こちらに向かって伸ばされているフェイトの腕を握る。 「じゃあ、ベッドまで連れてって。」 「うん!」 尻尾を振りそうな勢いなフェイトにの腕に身を任せて、なのははまた新しく始まる一年を想うのだった。 <終>
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