- ◆◇【広域】 鹿児島県鹿児島市スレ24◇◆
777 :名無しさん[]:2019/03/12(火) 12:51:35.42 ID:EDyjBXKy - ヒョウモンタコは、マタコ科ヒョウモンタコ属に属している、体長10〜15cm程度の小型のタコです。
体色は薄黄色っぽい目立たない色をしていますが、危険を感じたり興奮したりすると体色が明るいオレンジ色に変化し、さらに体に鮮やかな青色のリング状や線状の紋様があらわれます。 これを警告色と言いますが、この紋様が豹柄に似ていることからヒョウモンタコと名付けられました。 ちなみに、外見は同じヒョウモンタコ属のオオマルモンタコにそっくりです。 ヒョウモンタコの胴体部分は線状の模様であるのに対し、オオマルモンタコは胴体部分もリング状という点で見分けることができます。 どちらのタコも危険を感じた際に警告色を発することに変わりなく、これは自分たちには毒があるぞということを外敵に知らせる威嚇の行動です。 彼らの体表には青っぽい色素胞の入った袋状の構造があり、その袋を筋肉で開閉させることにより色が変化すると言われています。 ヒョウモンタコのその他の特徴として体色をすばやく変えて擬態する能力があり、普段はさまざまなものに擬態しています。 岩や海藻の枯れ枝、エビなどに擬態することにより身を守っているのです。 このような特徴から、ヒョウモンタコは観賞用としても人気のようです。 しかし、性格はとても凶暴で、興味本位で触ろうとすると噛まれる可能性があります。 テトロドトキシンを持っているため、噛まれたら大変危険ですので、もし飼育する場合も眺めているだけにしてあまり刺激しないようにしましょう。 ヒョウモンタコの生息地、日本を北上中!? ヒョウモンタコは熱帯性のタコで、昔は小笠原諸島やオーストラリアにかけての暖かい海域に生息していました。 それが冒頭でも述べたとおり、近年は九州北部、三重、千葉などで相次いで発見されています。 そして太平洋岸だけでなく、鳥取県など日本海側でも目撃されています。 原因としては温暖化による海水温の上昇で、関東近辺の海でも越冬できる環境になったということのようです。 今のところ東北地方ではまだ確認されていないようですが、暖流に乗って北上しているとみられ、現在の生息地は房総半島以南と言って良いでしょう。 ヒョウモンタコは比較的浅い海の岩礁やサンゴ礁に潜んでいます。 これから先、温暖化が進めばさらに北上する可能性もありますので、海で遊ぶ際に派手な模様のタコを見かけた場合は決して触らないようにしましょう。 噛まれた時の応急処置 もしヒョウモンタコに噛まれてしまったら、応急処置としてまず、 1、噛まれた部位より心臓に近いほうを縛り、毒が全身に回るのを防ぎましょう。 2、そして患部を水で洗い流しながら毒をできるだけ絞り出します。 この際、口で吸引するとテトロドトキシンが口から体内に入ってしまうので絶対にやめましょう。 3、そして一刻も早く病院へ行ってください。 時間との勝負なので、症状がひどい場合は迷わず救急車を呼びましょう。 次第に呼吸不全になることが多いので、その場合病院では気管内挿管をして人工呼吸を行うなど呼吸管理をする必要があります。 まれにヒョウモンタコの噛み傷が浅く毒が注入されないこともあります。 それでも何が起こるか分からないので、念のため病院を受診し様子を見ましょう。 テトロドトキシンに対する解毒剤や有効な治療法はまだありません。 噛まれた時点で可能な限り毒を絞り出し、早めに病院で処置をすることが何より大切なのです。 まとめ ヒョウモンタコは10cm程の小さなタコですが、猛毒のテトロドトキシンをもつ危険なタコです。 もしヒョウモンタコに噛まれたら、患部より心臓に近いほうを縛り、急いで病院へ行きましょう。 もともとは、沖縄などの温かい海に生息していましたが、近年では九州の北部や千葉県でも発見されています。 海水浴など、浅瀬で遊ぶ際には特に子どもたちには見慣れないタコを見ても触らないように言い聞かせましょう。
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