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名無しさん@京都板じゃないよ
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12 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:10:21.66 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地1

愚童持斎心というのは、すなわち、人間としての存在(人趣)において、やや善なる心がきざし、迷える者が、自分の心の根底に本来、有する、仏の心に帰るはじめである。
あやまちを知れば必ず改め、賢人を見ては、「それと等しいものになろう」と思い、初めて因果の道理を信じ、だんだんと善い行ないと悪い行ないの、報いの結果にうなずく。

・六心
種子の心とは、「大日経疏」に言う。――世の中には、遠いはるかな昔より、今に至るまで、次第に伝え伝えられてきた、善と言われる物事がある。突然として、おのずから善に対する思いが生ずる。
牙種の心とは、「大日経」に言う。――「貪り求めるのを止めたことで、内に利益・安楽を得る」のを見て、「この善きことを実践して増大せしめよう」と思うから、自分の財として用いるものを捨てて、最も親しい人々に与えるのである。
疱種の心とは、「大日経」に言う。――また、これをもって見知らぬ他人にも施し与える。
葉種の心とは、「大日経」に言う。――また、この施しを「才能のすぐれた徳の高い人」に与える。すなわち、これは聡い性質が次第に開けて、正しい道理を説く者にめぐりあう理由である。
花種の心とは、「大日経」に言う。――音楽家や長老など、施すところの相手の是非を分けて選び取り、「その他の者のためになる」ことを見る。
成果の心とは、「大日経」に言う。――布施を実践して心が純粋に熟し、ただ歓喜するだけではなく、また、よく親しみ、いつくしむ心によって、すべての、すぐれた行ないの人に施し与える。
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13 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:11:05.18 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地2

・三帰戒
子牛に母牛がなければ、必ず死ぬことは疑いがなく、ヤマイヌや狼が、すべて走って、やって来る。
生けるものが仏に帰依しなければ、悪魔や鬼人が、みな、やって来て取り囲む。世間の道徳をたもって犯すことがなければ、来世に美名をはせる。
王は彼に語って、汝が恐れなきことを求めるならば、我が国境から出てはいけない。我が教えに違反してはいけない。必ず汝を救い護るであろう、と言うようなものである。
仏・法・僧の三宝に帰依し、仏の教えに違うことがなければ、悪魔に囚われることはない。

・五戒
そもそも五戒とは、中国の典籍にある五常の教えと同じである。すなわち、仁・義・礼・智・信である。
「あわれんで殺さない」のを仁と言い、相手を害なうのを防いで「男女の道を、乱すことをしない」のを義と言い、「ことさらに、心に酒を禁ずる」のを礼と言い、「清らかに思察して盗みをしない」のを智と言い、「道理にのっとった言葉でなければ語らない」のを信と言う。

「薩婆多論」に言う。――過去七仏中の第六の、迦葉仏のときに、在家の男性の信者がいた。彼は飲酒することによって他人の妻を犯し、他のものの鶏を盗んで殺した。他人がやって来て問うのに、「盗まない」と言って、嘘の罪を犯した。
偈に言う。――五戒は身をたすけて、人間界・天上界に生まれる果報を受ける。

・八戒
八戒とは、八斎戒の略で、在家の信者が一日一夜、守るべき戒めのこと。毎月の六斎日(8日、14日、15日、23日、29日、30日)に守る。
一には、生物を殺さない。二には、盗みをしない。三には、邪まな関係をもたない。四には、嘘をつかない。五には、酒を飲まない。六には、きらびやかに飾ることなく、歌舞を聴視しない。七には、高くゆったりとしたベッドに寝ない、という戒めである。

「善生経」に言う。「八戒を受ける者は、五逆罪(殺母・殺父・殺阿羅漢・出仏身血・破和合僧)を除いて、他のすべての悪はみな消滅する」と云々。
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14 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:12:12.06 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地3

・十善戒
「正法念処経」巻二に言う。
――殺生と怨みとを離れて、慈しみを生ずれば、神々に守護される。死後、天界に生まれる。
――盗まず、足るを知って施せば、みな信頼する。死後、天界に生まれる。
――異性に対する邪まな行為を離れて、煩悩の心がなければ、自分の妻に満足し、もろもろの善きことを摂める。死後、天界に生まれる。
――嘘を離れたならば、すべての人はみな信じる。死後、天界に生まれる。
――二枚舌を離れた者は、親しい人とも、疎い人とも関係が確かで、「怨みによって破られること」はない。死後、天界に生まれる。
――悪口を離れて、やさしい言葉で語れば、人はみな安らかである。死後、天界に生まれる。
――飾った言葉を離れた人は、正しい言葉を説くので、世の中で尊重される。わずかに、やわらかい言葉で説くと、他人に理解されやすい。死後、天界に生まれる。
――他人の財産を貪らず、心に願わなければ、現世に珠宝を得る。死後、天界に生まれる。
――怒りを離れた者は、人びとによって愛し念われ、「恐ろしい悪処(地獄)に関係をもつこと」もない。死後、天界に生まれる。
――邪まな見解を捨てた者は、すべての煩悩という、害をなすものから、みなことごとく離れる。死後、天界に生まれる。

――このような十善の、上と中と下の部類は、小国の王と転輪聖王と三乗(声聞乗・縁覚乗・菩薩乗)との、いずれかになるものである。
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15 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:13:38.16 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地4

・不正治国王
「金光明経」に言う。――四天王は、ともに仏に申し上げた。
――もし人間の王があり、その国土に、この経典があっても、広まっておらず、よく聞こうと願わず、供養することがない。
――正しい理法を信ずることなく悪人に親しみ、国中の大臣と役人とが、へつらいとおもねりを心にいだいて、ともに、ことごとく非法を行なう。
――国を守護する諸天および薬叉は、国の領土を捨て去って他方に行く。国土に災害変事がたびたび現れる。

・正治国王(1/3)
「金光明経」の経文にしたがえば、国王の正しい政治には、かならず3つの条件がある。
1つには、怠けることなく有徳の人に親しみ近づく。2つには、正しい信仰をもって、この経文を聴聞し受持する。3つには、「王法を犯した者」を正しい理法によって罰する。

「王法正論経」に言う。――「国王の過失」とは、どういうことか。
――族姓が高くない。官僚のいましめにしたがうので、歓娯せず遊び戯れない。群臣の小さな過失を見て、重い法をもって刑罰を加える。
――群臣たちが仕え守ること清廉であっても、手柄に報いることが完全でなく、滞ったりして、ようやく与える。
――心のねじけた者の、おもねりの言葉を受け取る。さまざまな仕事を、国の法律の中において、委任するにたえない者に任す。
――恩賞を与えるべき者に刑罰を与え、刑罰を与えるべき者に恩賞を与える。
――慈(楽を与える)・悲(苦を除く)・喜(「他者が安楽を得る」のを喜ぶ)・捨(他者に対し愛憎など心の差別がない)の心をもって、広く救済する行為も起こさない。
――年老い衰えた、かつて親しみ仕えていた群臣に、階位・給与を与えず、捨ててかえりみない。五欲(財・色・飲食・名・睡眠)にひたすら沈み、慎むことができない。
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16 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:14:38.26 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地5

・正治国王(2/3)
――「国王のすぐれた特性」というのは、どういうことか。
――王族に生まれ、あらゆる人民を恵み養い、仏・法・僧の三宝を浄らかに信仰する。これを、「族姓が高い」と言う。
――歓娯し遊び戯れ、命令が広く行きわたって、滞ることがない。
――群臣たちが、少々のあやまちを犯すことがあっても、よく許す。群臣たちに「大きな誤り」があっても、重い法律をもって刑罰せず、過失の軽重によって、あわれみをもって裁く。
――群臣の心が清廉であれば、時々、正しく円満な言葉でいたわり、恩賞をわかち与える。忠実で、潔白で、よく法律にしたがう人の進言を信じ用いる。
――何かをなすときには、よく思い、よく選んで、そののち実行して、また乱暴でない。
――群臣たちの集まりにおいても、意見の終わりまで、言葉を発して、「他の人の論」を中断させることなく、かならず待って論議を起こし、先王の教えのとおりに実行する。

――「王の衰え」とは、どういうことか。
――群臣たちの忠信・技芸・智慧の区別を、よくえらびとることなく、厚く位階・給与を与え、重ねて地位を与え、委任し、いたわる。
――この群臣は、財宝を浪費し、敵に遭っても逃げだし、主君を心配することもない。
――群臣の忠信・技芸・智慧をえらびわけても、位階・俸禄を与えず、相当する仕事を任せることがない。急難の時にのぞんで、諸臣たちに特別の位階を与える。
――群臣たちは互いに言う。「国王は、危険がせまっているので、我らにしばらく恩恵を与えようとしているが、長つづきする心からではない」と。
――国王がいて、国務などの事において、時々に独り、あるいは智慧ある士とともに、なすべき手だてを正しく考えず、布施や恩賞をなさず、戦時の任務を心におかない。
――国王がいて、王家・宮廷・庫蔵への人の出入りを禁じず、国家の秘密を婦人に向かって説き、狩猟や賭博に財宝を浪費する。
――国王がいて、清らかで聡明な沙門に質問し、教えを聞くことができても、そのとおりに修行しない。
――この国王は、「現世の報いを失い、来世には人間界・天界の福徳を失う」と知るべきである。
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17 :名無しさん@京都板じゃないよ[sage]:2024/04/21(日) 03:15:33.19 ID:XDGT/AUU0
空海コレクション「十住心論」(ちくま学芸文庫)抜粋 02.愚童持斎心(ぐどうじさいしん) - 道徳の目覚め・儒教的境地6

・正治国王(3/3)
――「王の愛すべきもの」とは、どのようなものか。
――すべての正しい事柄をはっきりと認識し、手段をこうじて争うことなく反対派を包容する。
――倉庫の増減を考えて、物惜しみせず平等に、時候の様子にしたがって給与する。医者に食事の内容を聞いて、その指示にしたがって、分配する。

――「王の善き事柄を勤め修める」とは、どういうことか。
――国王がいて、王子・大臣と、ともに布施を実践し、受戒・瞑想をなし、護摩の息災と増益をなし、曼荼羅を建立し、灌頂を受ける。
――毎日早朝に、この秘密主(金剛薩た)の教を、あるいは読み、あるいは唱えて、これによって修行する国王を、聖王と名づけ、法王と名づける。
――諸仏・菩薩・護法の神龍は、常に守護する。

・輪王
「順正理論」に依る。――「契経」に言う。「善王が、王族に生まれ、王位を継ぎ、仏の戒めを受けるとき、東方に金輪宝が現れる」と。
――「同経」に言う。「七宝が世間に出現する。いわゆる輪宝と象宝と馬宝と珠宝と女宝と主蔵臣宝と主兵臣宝とである」と。

「起世経」に言う。――転輪聖王が歿すれば、七宝も、みな隠れてしまう。城はかわらと土に変わり、人民が減少して滅亡してしまう。

「十住毘婆沙論」に言う。――「聖位の菩薩の、十の修行段階」のうちの、「第二の境地」にいる菩薩が、まだ欲望を離れていないならば、転輪聖王となる。


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