- 脱ネトウヨ論 1
28 :名無しかましてよかですか?[]:2012/11/03(土) 22:20:28.56 ID:baHyP2au - 小熊英二『社会を変えるには』は、読者対象がかなりはっきりしている。
「知識の不足が原因で、うっかりネトウヨに転落してしまいそうな学生」がメインの読者対象だ。 次いで、「脱原発デモ」に実際に参加しているか、 「脱原発デモ」に共感を寄せている人々が主たる読者対象だ。 おまけ的に、「社会運動」とは70年代的学生運動・左翼運動に違いない、 という苔生した前提でいるマスコミ関係者が読者対象だ。 特に「知識の不足が原因で、うっかりネトウヨに転落してしまいそうな学生」に、 大学教養レベルの教養をちゃんと与え、民主主義とか社会運動とかはどういう歴史を持っているか、 という俯瞰を正しく与えておけば、「ネトウヨ」的陥穽に陥らないで済むはずだ、 という意識が重奏低音としてあり書かれている、と私は読んだ。 小熊英二は自分自身が脱原発運動に実際に参加している。ともに参加している仲間に、 「挫けるな、脱原発運動は勝てる」と勇気づけているのが、この本だ。
|
|