- 伊藤和夫の英文解釈41.【ビジュアル英文解釈教室】
77 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 00:38:34.19 ID:MPdLj9Sb0 - (>>68からのつづき)
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 38-1】 課題文はconsensus (同意) という英単語に関する話。焦点は「with+O+―ing, etc.」。 新聞でいつもいつも繰り返される「誤植」が話題になります。 焦点の「with+O+―ing, etc.」は 【V2 10-2】(40スレ No. 215) でも話題にした通り、S′+P′関係、すなわちNexusを含む形です。 本文。 ・... a word that is ...―the word 'consensus.' : 同格。H= a word, A= the word 'consensus.'。 ・You cannot ... without 〜: これを見ると伊藤先生は「英文解釈の公式、受験英語の公式」と言いますね。これと cannot ... too (いくら ... しても ... しきれない) はいつも(笑)。 ・It is one of { the politician's and the editorial writer's} favorite words. : 釣り合いの取れた読み方。 ・And yet, two or three times out of ten: 以前に「しかし」の意味のyet が出た時、and yet のことも伊藤先生、話していました。 two or three times out of ten は「10回に2, 3回は」。英作文の本に必ず出てくる表現。 ・there's that odd 'c' in the middle instead of the first 's.': con's'ensus (the first 's')の代わりに(instead of )、奇妙な'c'が真ん中に(odd 'c' in the middle) 現れ、con'c'ensus と「誤植」されるわけです。 余談ですが、仕事で「コンセンサス」という言葉をよく使うのですが、使うたびにこの文章を思い出してしまいます。
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78 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 00:39:27.77 ID:MPdLj9Sb0 - 【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 38-2】
・I'm inclined to think that it is because ...: it is のis は前方照応。it is ... that ...の文章はいろんな本に出てきますが、普通の「前の単語を受けるit」の入った文章は出てきません。 だから、このレスではわざと「前方照応」という難しい言葉を使ってマークしてあります。あとで検索した時に便利なはずです。 ・the word ought to have something to do with ...: ought to もhave something to do with も受験でマークしておくべき語句です。 ・the census―the counting of heads, the calling of a roll: 同格。H=A1+A2 のタイプ。the ―ing of はNo. 35の焦点でやった形。 ここで私が厄介に感じるのはcount heads, call a rollの意味です。 個々の単語の意味を繋ぎ合わせてもわからないし、辞書を引いても成句でなかなか見つからない。電子辞書には例文検索があるので、 "count & head"で追うと『ジーニアス』で「〈出席者・賛成者などの〉人数を数える」、 『リーダーズ』ではcount heads →count nosesをみよ→count [tell] nosesで「〈出席者[賛成者]の〉頭数を数える、頭数で事を決める」でした。 "call & roll"で追うと『ジーニアス』でcall [take] the roll (=have [make] a roll call)で「出席を取る」。『リーダーズ』ではcall the roll 「出席を取る」。 簡単な単語が並んでしかも個々の意味ではとらえられないものがあり厄介です。 以前読んだ洋書の中にも"have the runs"というのがありました。「下痢をする」という意味です。 ところで肝心なことが本編でもこのレスでも抜けました。census という単語の意味です。「国勢調査、〈主に人口の〉一斉調査」です。
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79 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 00:41:35.63 ID:MPdLj9Sb0 - 【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 38-3】
・With these overtones attached to it: 焦点の所。overtoneは「倍音」。 楽器で音を出すと、最も基本の「実音」とともに、1〜数オクターブ上や下の音がわずかに加わり、その比率がその楽器特有の「音色」を生みます。 そこから派生して「付随的な意味[含み、響き]」になったわけです。be attached to は「にくっつく、結びつく、しがみつく」。 ・'concensus,' with a 'c,' if it meant anything at all, would probably be ...: S [S+V] Vで仮定法過去の帰結節です。if節は真ん中の[S+V]の所に収納されています。Sが 'concensus,' with a 'c,' というのが変わったところ。 ・a fairly strong word conveying the idea ...: "fairly", "strong" はa とword の間にあるから全部word にかかります(ルール 11)。 conveyningは分詞構文ではなく分詞修飾。ただし間違って分詞構文ととっても意味はほとんど変わらない。動詞がbeですから。 ・'sensus', the Latin word which means 'feeling.' : 同格。'sensus'=H、the Latin word=A でH=A。H+Aと「誤植」されています。 「誤植」についての課題文の解説ページに「誤植」があるのが編集作業の奇妙な所(笑)。 ・a natural word meaning 'common feeling.': "「一般的な感情」という意味の中性的な単語"と伊藤先生は訳していますが、こういう所正直ヘタですね。 "「共通の感情」という意味の中性的な単語"と訳したほうが、consensus「一致した意見、合意」との繋がりが分かり易いと思います。 Home Room は課題文中の「with+O+―ing, etc.」(With these overtones attached to it)が難しかった理由と「付帯状況」という言葉を使わない理由。 前者に関してはwith が文頭に来ているので、withの用法を保留したまま、2, 3行読んでいかなければならないから難しかったのだ、と説明しています。 一方焦点の例文 I cannot write with you standing there. は文の主要部が終わってから出てくるから、用法がすぐに決められ分かり易い、と。 後者に関しては「付帯状況」という言葉でなにも新しいことが加わらないから使わないのだ、ということでした。 分詞構文で「時」「理由」と言っても、これも「付帯状況」の一種だし、こういうカテゴリーにうまく入らないと入れられる曖昧な概念に過ぎないから(使わない)、と。
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80 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 00:45:30.02 ID:MPdLj9Sb0 - overtone で思い出しましたが、Gibson が経営破綻しましたね。
危険だというニュースがしばらく前に報道されていましたが、まさか本当にそんな日が来るとは (T_T) 時の流れを感じます orz ...
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83 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 10:06:34.56 ID:MPdLj9Sb0 - (>>80 からのつづき) 《こっちが本物ですよ! ┐(´∀`)┌》
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 39-1】 課題文は地図の話から転じて自分という概念や自分の立ち位置など実は相対的なものにすぎず脆弱なものなのだ、という話(笑)。焦点は「挿入のas-Clause」。 ビジュアルでは「挿入」に関してはこのas とNo. 26 に出てきた "...,I firmly believe, ..." 型の二種類しか出ていないので、他のものも加えて以前にまとめました。 今までに何度も触れていますが、改めてリンクを貼っておきます(挿入の基礎知識) 。 伊藤和夫の英文解釈14【ビジュアル英文解釈教室】 http://kanae.5ch.net/test/read.cgi/kouri/1418741596/162- 一方as の働きという観点から見ると、これは関係代名詞で、関係代名詞のas にはもう一つ、suchと相関した用法があります。 as の多彩な用法を比較構文だけ除外して鳥瞰したものを以前まとめたことがあり、これも何度も触れていますが、改めて改めてリンクを貼っておきます。 伊藤和夫の英文解釈18【ビジュアル英文解釈教室】 http://tamae.5ch.net/test/read.cgi/kouri/1456277840/219- これをまとめた後、再び検討したら、もうひとつだけas の話に加えておいた方がよいものがったのですが、それはどこかで補足しましょう(【V2 53-5】で補足予定)。 今急に必要なものではありません。 さて本文。 ・When a Japanese friend of mine ... visited Britain and ... saw ...: When S+V and [S]+V, S+V。もう何度も出てきたから大丈夫でしょう。 ところで英語では最初に私の友人と書くとき、my friend あまり書きません。a friend of mine と書いて次に出てきたときはmy friend と書きます。 この課題文でもその約束が守られています。竹岡さんや小倉さんの英作文の本で学んでください。
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84 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 10:07:20.17 ID:MPdLj9Sb0 - 【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 39-2】
・there were two or three ... lying between ...: 釣り合いの取れた読み方。以下のように略式にまとめた方が表示上は見やすいでしょうか。 {two / or three} {small / but long} red islands ... there is 構文に分詞が続くとthere is が弱まって、一方で分詞が単純な修飾語ではなく述語のように感じられてくると説明があります。 この説明は『英文解釈教室』にはありませんが、『英語構文詳解』p. 8にあります。 『英文解釈教室』をやる機会があったら、『英語構文詳解』を側に置いておくことを勧めます。 ・But something was wrong: land mass and ocean had changed places: had+p.p. を見たら、過去のどの時間を基準にしての過去完了かを反射的に考えるように早くなりなさい、とおっしゃってます。 詳しくは『テーマ別』「構文と訳出」"過去完了"(p. 243)参照。 文法を一通り勉強したら、こういう"大局的な理解"も大事でしょう。 『チョイス組』の先生方の「仮定法の帰結節を見つけたら、if節に当たるものがどれかを探せ」と同じですね。"考え方"がとても大事。 ・It wasn't Japan he was looking at: 前の版を書いているとき、ここの所をすっかり忘れていて、課題文を読んだとき頭の中が??となってしまいました。thatが省略できることの他に、 It was to George that he gave this ticket. ⇔ It was George that he gave this ticket to. となる場合があるのだそうです。課題文はこの形だと説明されます。文法書を読んでもあまり書いてありませんよ(笑)。 ・Japan was out on the edge somewhere: これは【V2 21-3】(40スレ No. 478) の形と一緒。out= on the edge。
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85 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 10:10:42.24 ID:MPdLj9Sb0 - 【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 39-3】
・Until that moment all the maps he had ...: Untilが前置詞か接続詞か、気にしながら読み始め、M+S+V でしかも、S [S+V] Vの形。 ・... and had colored it red: 第5文型。これも「文法篇」p. 530 に[S+V+O+形容詞]としてしっかり収録されています。 ・yet when he got to Britain, he found ...: 「しかし」と説明されている、yetや and yetは、 直前にされた言明に対して、驚きの感情を持ちながら、「にもかかわらず」(=nevertheless)といった感じで使うのだそうです(LDOCE, OALD)。 そのあとはwhen [S+V] S+V。 ・and that ...: 出た出た!ボクの大好きなand that。 「and that ...とあったら前にthat を探してみる」でしたね(>>19)。 伊藤先生の「茶目っ気」を感じます。個人的にはルール 12にしたいくらい(笑)。 ・What my friend had found was a displacement of his country, ...: No. 28の What S+V]+V ... の形ですね。後半は名詞構文ですね。 名詞構文の厄介なところは「名詞 of 名詞」とか「名詞's 名詞」といった形なら必ず名詞構文である、というわけではないところ。使われた名詞の性質によります。 おまけにS+Vの関係なのか、V+Oの関係なのかは意味から決まる場面が多いです。さて、 S+V関係(→His country displaces ... )なのか V+O関係(→[The map] displaces his country.)なのか 「意味の上から」考えます。ここでは後者。 名詞構文の勉強法を以前まとめました。リンク貼っておきます(問わず語り 名詞構文)。 伊藤和夫の英文解釈24【ビジュアル英文解釈教室】 http://tamae.5ch.net/test/read.cgi/kouri/1470844063/929-
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86 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 10:11:21.72 ID:MPdLj9Sb0 - 【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 39-4】
・That is to say, his country was no longer in its familiar place ...: that is to say 「すなわち、つまり、換言すると」。no longer 「もはや…ない」。 基本の熟語だけど、文で出たらその時に確認しておこう。そうすると忘れない。 ・Our sense of ourselves and our place in the world ...: 文意によっては「釣り合い」を破った読み方がほしい。「自分自身と世界の中での自分の位置についてのわれわれの意識」 ・... may not, as my friend's experience suggests, come from ...: v+M+Vは No. 35に続いて2回目。 伊藤本の良いところは、例えばこの構文に自信がなかったら、indexを利用して他の伊藤本から同種の文を簡単に拾ってくることが出来ることです。 そんな本は他にはありません。 as my friend's experience suggestsは焦点の所。 ・..., for no country is ..., except as ...: for は接続詞のfor。理由を表す接続詞ですが、他と違い等位接続詞に分類されています。 従属接続詞はBecause S+V, S+V. とも、S+V because S+Vとも書けますが、for はS+V, for S+Vの順番しかない、だから等位接続詞なのだ、と考えるようです。 except as ... は前置詞が2つ繋がっていますが、from behind the curtain やtill after midnight など少ないながらこういうのがあります。 個別に出てきたときに覚えればよいでしょう。 ・A map is merely a model in which we may locate ourselves: 「前置詞+関係詞」。切れ目はinの前、ルール 3で指示されたように先行詞を代入し、 We may locate ourselves in the model. を作ります。(a がthe に変わっていますが、冠詞の微妙な問題はここでは触れません)。 「前置詞+関係詞」の文法的理解にはほとんど影響しません。気になる方は冠詞の本を読んでください。 最初の一冊としてお勧めできるのは『英語の冠詞はここまで簡単になる』(ジェームス・M・バーダマン) もう一冊は英作文の本で、『和文英訳教本 文法矯正編』(小倉弘)
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87 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 10:18:00.84 ID:MPdLj9Sb0 - ジェームス・M・バーダマンの『英語の冠詞はここまで簡単になる』は、
難しいことは書いてないですが、とにかく冠詞の問題をひたすらやって、 冠詞慣れさせるという、ある意味すごい正攻法の本。お勧め出来ます。 小倉弘の『和文英訳教本 文法矯正編』(赤版)は、英作文界の『英文解釈教室』のような本で、 英作文を実際に書くにあたって重要になる、英文法の事項を文法項目順にまとめていってた本。 問題演習の形をとっていますが、問題自体は負荷が軽く、解説がビッシリ書いてあります。 伊藤先生と同じで、かなりねちっこく書くタイプですが、結構ユーモアも交えていて、読みやすい本です。 冠詞と、時制に特に詳しいから、これもお勧め。
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89 :大学への名無しさん[sage]:2018/05/03(木) 13:30:30.73 ID:MPdLj9Sb0 - ↑偽物です m(_ _)m
下品・下劣な人ですな ┐(´∀`)┌
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