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大学への名無しさん
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】

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伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
734 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:43:47.22 ID:SW6yfOl/0
(>>642 からのつづき)

【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-1】
課題文は6人兄弟の物静かな息子の自伝風。焦点は2つ。「副詞修飾の不定詞」と「同格名詞節」。さらに本編中で最後のルール、
ルール 11「冠詞と所有格のあとには名詞がある。このとき「冠詞(所有格) … 名詞」の中に閉じこめられた語句はその外に出られない。」
が出現して、ルールが全部出揃います。

・・・ここで少しだけ余談を許していただければ、まだ形式主語も強調構文もno more ... than ...も might as well ... as ...も出て来ていません。
にも拘らず、こ〜んなに学ぶことがあるのです。

山崎貞が『新々英文解釈研究』の中で提示した「英文解釈の公式」とは全く違う重要ポイントがこれほどあり、それを徹底しなければ、細かい知識を収集しても、砂上の楼閣に過ぎないと伊藤先生は暗に示しているわけです。
しかし視点を変えてみると、ルールの提示もこれで終わりました。伊藤先生が英文解釈の基本と考えているものの骨組みは完成したわけです。
あとは「普通に」知識を積み重ねてゆけばよい。そこまでの勉強に約30題が必要、ということです。

もう一つ、今回まとめて気がついたのですが、これは「知識」というより「トレーニング」なんですね、あるいは「思考訓練」(ちょっと狙い過ぎ?) 。
関係詞のちょっと入り組んだものも、疑問副詞howや疑問形容詞whatの節も、みんな語順の変更を伴い、元の文が見えにくくなっている。
それを復元する作業は本来頭の中でやるものですが、それを紙の上で実行し、結果とプロセスを頭の中に焼きつけ自動化を準備する。
ワーキングメモリーを新しい言語の処理法のために配置する回路を作り、そしてあとは慣れによるスピードアップを狙う。
そういうトレーニングを今までやってきたわけです。
『ビジュアル』や『ルールとパターン』は組み上げる形の本で最初から順番に読み、順不同に読んではいけない、という事になっていますが、
ここまで来てしまえばあとは単に例題を積み重ねればいい。あんまり順番にこだわらなくてもいいわけです。
ですから「『ルールとパターン』→『ビジュアルPart 2』などという読み方も可能だ」と言っているのです。
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
735 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:45:14.24 ID:SW6yfOl/0
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-2】
本題に戻って焦点。まずは「副詞修飾の不定詞」。
副詞的用法の不定詞は、動詞修飾が圧倒的に多く、次は形容詞修飾、副詞修飾はenough to―とtoo ... to― くらい、と書いてあります。
本題の副詞修飾は本編を見ていただき、周辺を埋めましょう。
動詞修飾の場合は大ざっぱに言って、特別な目印があるとき以外は「目的」を示すと考えてよいこと(『英ナビ』16-E-1)、
形容詞修飾は伊藤流ではS+V+X+Xで「S+be+形容詞+to―」で「Sはto―の点で形容詞である」と意味をとらえればよいこと(No.45 p. 367 / 『英ナビ』10-D-1)
動詞修飾のところの「特別な目印」の話は『英ナビ』該当部分から書いてあります。機会があればここで触れるかもしれません。
形容詞修飾については伊藤流とは違うアプローチが、山口『実況中継』第22回のところに出ています。興味があったら読んでみて下さい(改訂されたので、ページ数は変わっているかもしれませんが、第何回の方は同じだと思います)。
次は「同格名詞節」。
これも説明が詳しいのでよく読んでください。周辺情報を書きます。
同格名詞節はどんな名詞でも取ることが出来るわけではなく、抽象名詞と抽象名詞と同様な漠然とした意味・概念を示すものに限られます。事実・事態・思考・陳述・感覚・判断などの抽象的な意味を持つ名詞、約180語だそうです。参考のために代表的なものを列挙します。覚えても役に立たないので閲覧だけでお願いします(笑)(続・かつて『チョイス』という英語教材があった)
 @事実・事態
advantage(利点)assurance(保障)chance(見込み)condition(条件)danger(危険)evidence(証拠)fact(事実)law(法律)
news(ニュース)notice(通知)point(観点)possibility(可能性)result(結果)rule(規則)sign(兆候)truth(真実)など。
 A思考・陳述
argument(議論)belief(信念)comment(意見)conclusion(結論)consensus(同意)demand(要求)doubt(疑問)effect(効果)
hypothesis(仮定)hint(合図)hope(希望)idea(考え)knowledge(知識)notice(通告)opinion(意見)order(命令)promise(約束)
proposition(提案)question(質問)remark(意見)request(要求)rumor(噂)suggestion(提案)view(見解)など。
 B感覚・判断
anxiety(不安・心配)confidence(自信)decision(決心)fear(恐怖)feeling(感覚・気持ち)impression(印象)pride(誇り)realization(自覚)
recognition(認識)supposition(仮定)など。
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
736 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:45:53.28 ID:SW6yfOl/0
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-3】
やっと本文 (^^;
・I was one of six children.
・I have two younger brothers ...
・My father was not ...:
6人兄弟で上から長女、次女、三女、本人、弟、末の弟、父はお金持ちでない。後から出るけど母は健在。それが筆者の家族構成です。
住んでいる家は小さく、プライバシーはない。要するにボンビーボーイです。そう読めるから

・Yet I consider that ...:
「しかし、私はとっても幸運だったと考える」とbutの意味のyetが生きてきます。

・The house was on the outskirts of a small town:
on the outskirts of ... 「... の郊外に」。in the suburbs of ... もほとんど同じ意味だが前置詞が変わります。どっちも複数形 (or 複数扱い) の入る熟語です。
複数形の入る熟語は >>239 でも書きました。どちらも『実況中継』から仕入れた知識です。

・Meadows, woods, and even a friendly stream lay ...:
"子だくさんで家は小さく、あまり裕福ではなく、プライバシーもなかった。しかし私は幸運だった。"だって、小さな町の郊外にある家は、
"牧草地や森、さらに心地よい流れの小川が歩いて行けるところにあった"と続きます。自然に恵まれていたのです。

・... lay within walking distance of our home:
The house is within three miles of the railroad station. 「3マイル以内の所にある」
within の後では、前置詞がfromでなく、of であることに注意。ちなみに私のお勧めしない『700選』の1番目は
My house is only five minutes' walk from the station.
でした (^^;
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
737 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:46:37.73 ID:SW6yfOl/0
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-4】
・My mother and father were far too busy to ...:
焦点の所。far はtoo を強調する語、very much のveryのようなもの。occupy onself with ...は「〔…に〕従事する、〔…で〕忙しい」。
貧乏だったから日々の糧を稼ぐのに忙しく、子育てで忙しくする時間はなかったのです。

・If I am ...:
以前このスレでとても質問が多く出た箇所です。多分一番多かったんじゃないかな。11スレで書いた自分の説明を引用します。ちょっと恥ずかしい (^^;
>If I am now a comparatively calm and placid person, it is due to the fact.
>
>が基本の骨格で、personをable...以下が後置修飾してるが、そこはbe動詞を加えてみると、
>A... person is able to cope (tolerably well) with problems.
>という関係。problemsは関係代名詞による修飾を受け、先行詞を関係詞の作る節に代入すると、
>Life always presents us with problems.
>のようになる。「人生は我々に問題を提示する。」逆に「問題」を中心にまとめると「人生が我々に提示する問題」。
>those...that−はココではあっさり書かれてるけど...の部分が関係詞の先行詞に
>なることを示してる形で、伊藤先生これ大好きね。
>the factはI was allowed...と同格だから、
>The fact is that I was allowed to grow up without too much fuss being made of me.
>I firmly believeは位置からいっても、firmly believeという単語の内容から見ても挿入だ。
>全体的には意味は分かるが、単語に対する修飾が長く、訳しにくいというタイプだよね。
(つづく)
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
738 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:47:14.68 ID:SW6yfOl/0
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-5】
(つづき)そのすぐ後の引用 (一部改変)
>「もし、わたくしが〜のような人物であるとしたら、それは…ということ[事実]が原因な[に因る]のであろう」
>
>という骨格の文章に、a person、problems、the factという3つの単語の修飾の問題がからんでるわけだ。
>修飾は単語順に形容詞の後置修飾、目的格の関係代名詞で前置詞の目的語が関係詞の場合、
同格名詞節という3つの形。
豪華絢爛だね。形容詞の後置修飾と目的格の関係代名詞は「ルール」として解きほぐし方が標語に>
>なってるよ。

もいっちょ!
>それから読み方の問題としては
>If S+V...---> S+V??
>と"予想"を立てて読みはじめ、関係詞の所と同格名詞節の所で二度
>"修正"が入る。
>文の構造を"S+V, [S+V], (S+V) の組み合わせ"「パターン」で示せば、
>[S+V(S+V)] S+V[S+V]
>という構造ね。文全体の外部構造はパターンで図示して、節自体の内
>部構造の解きほぐしはルールで示される。
さらに訳の問題が続きますが、もうこれくらいにしましょ。興味があったら読んでみて下さい。
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
739 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:49:35.95 ID:SW6yfOl/0
【V2 レトロスペクティブにみたビジュアル 26-7】
・The most dreadful fate that I can imagine would be ...:
仮定法です。if節にあたるものはどれでしょうか。
広くとった主語(主部)、特に関係詞節が最も恐ろしい運命を"想像"するとしたら(そういう運命は私には起きないことだが)という条件節のかわり、
ということ「想像しうる中で最も恐ろしい運命は」。

・that of that of growing up as an only child:
代名詞のthat はfate。前置詞としてのas用法は広くなく、「…として」。「一人っ子として成長するという運命(だろう)」

・All mothers and fathers experiment on ...:
experiment は名詞の顔をしていますが、自動詞として使えます。
He experimented on rats. 「彼はネズミに実験を施した / ネズミで実験した」
He experimented with a new drug. 「彼は新薬を実験した」
・・・そういえば、friendly streamのfriednly は副詞の顔をしていますが形容詞です。

・They read the latest baby books, they attend clinics and courses of lectures:
and がないことなど未熟な君たちが気にするなと間接的に書いていますが、
「緊張感を出すため」と斎藤雅久さんの本には書いてありました(続・かつて『チョイス』という名の英語教材があった p. 35)。
ここではあくせくと忙しく子供の世話をやく余裕のない両親を想像させる演出に思えます。

・They even listen to the advice of unmarried aunts:
子育てに経験も自信もないので、誰彼かまわず意見を言われると聞いてしまうのです。

・the exact moment to present him or her with solid food:
present は直前にも出てきました。present A with B で「BにAを提示する、渡す」

・In short, they can't let their child grow up at his own pace:
要するに、子供独自のペースで成長させることが彼らには出来ない、のですね。

・筆者は一番の幸運は構われなかったことだ、と暗に言っています。
一番恐ろしい運命は一人っ子として育つことですし、その一人っ子の最大の悲劇は自分のペースで成長出来ないことだと断じているのですから。
伊藤和夫の英文解釈40【ビジュアル英文解釈教室】
740 :大学への名無しさん[sage]:2018/04/24(火) 17:51:28.75 ID:SW6yfOl/0
(>>641 からのつづき)
・・・でしたね(^^;


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