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37 :大学への名無しさん[sage]:2017/09/21(木) 03:40:51.30 ID:3WgM1bFX0 - 後で聞くと違った笛を大丸笛の名だと偽って打ち砕いて元の本物の大丸は何の支障も無く吹いていたので、
そして以前の元の浜辺に到着した所迎えの車が来ている。京に午前十時頃に到着した。 さっきの手紙立て文でも結び文にしているのでもそれを本当に汚らしく扱ってぶくぶくにしてそのまま持って帰って来たのは興醒めだ。 だから独り雨聞く秋の終夜が形式的に下の句だが実は上の句であるのだ。独り雨聞くが下の句だったら大したこれと言う程の長所も無言う歌である筈だ。 台盤所台所には内侍達やそれ以外の女房達も控えていた。
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38 :大学への名無しさん[sage]:2017/09/21(木) 03:51:45.47 ID:3WgM1bFX0 - それにしてもそれでもやはり殿藤原道長が貴方は何れに乗ろうとお思いかと仰ったので詩と音楽と和歌と三つの道の才能を認めてもらった訳だから我ながら
つい得意にならずにはいられなかった。 田植え仕事があちこちから入ったので仕方が無いと思って女は唯はいと承知していた。幾ら何でも喩え仕事があるにしても同じ日ばかりを言っては 来ないだろうと思っている内に、 寝ては思い起きては思うが古歌で有名な八橋は荒れていて何処に素晴らしい趣が在るのか分からない。とは言うものの残暑は焼け焦げる程なので 深く考える訳にも行かず、 夫の様子を見せにやった人が帰って来てたった今御車の支度を解いて随身警護の武士達もみんな散ってしまいましたと言う。 果たしてそうだだから言わない事じゃないと又しても思うと居た堪れない程の決まりの悪い気持ちがするので、
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39 :大学への名無しさん[sage]:2017/09/21(木) 10:56:48.20 ID:3WgM1bFX0 - ああ恐れ多いああ勿体無い先日お召しのありました御方でいらっしゃいましょうか。
決して鶯を打ったりして逃すな。 立派な御方がいらっしゃるのに他所から来た者等が変な事を言い続けていたりするのはああ喧しい等とも言いたい所だ。 さあさあいざいざ月見の御馳走に酒を奢ろう。 都の人は心が優しいので人が頼む様な事をきっぱりと断りにくくて万事に言い切る事が出来ない。 私の返事が下手な上に遅いというのでは全く取り柄が無いのでええままよと思って急いで御返しをした。 ああそうそうほんにそうだ法輪寺は直ぐ近くだから小督局は月の光に誘われて参っておられるかも知れない。
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40 :大学への名無しさん[sage]:2017/09/21(木) 18:13:53.27 ID:3WgM1bFX0 - 世の中で語り伝えている事は本当の事は面白くない詰まらないのであろうか多くは皆嘘である。
人のする事は皆愚かだがその中でもこんなにも災害が多くて危険な今日の街中に家を作ると言って財産を浪費し心を悩ませる事は極めて詰まらない事です。無益であります。 我が身を隠したので母親はどんなに心乱れなさっただろうか又世話をしてくれた乳母は何かにつけて私の事を人並みの幸せな身に育てよう と懸命になっていたのにどんなに張り合いの無い気がしただろうと浮舟の君は嘆いた。 春の夜の闇は道理が立たない訳が分からない。梅の花を闇に包んでいても色は見えないが香りが隠れるだろうか花を隠しても香は 隠し様が無いから梅の在り場所は直ぐに分かるものを、 女流歌人の宮内卿は未だ本当に若い年齢で底も分からない程深い趣ばかりを詠んだがそれは本当に滅多に無い事で御座いました。
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41 :大学への名無しさん[sage]:2017/09/21(木) 18:24:31.51 ID:3WgM1bFX0 - 家でも宮仕え所でも会わずにいようと思っている人が来たので狸寝入りをしているのに私の所に居る侍女が起こしに寄って来て寝坊だ
眠りこけていると思っている顔付きで揺すり起こしたのは本当に憎い。 面白い事を言ってもそんなに面白がらないのと面白みの無い事を言ってもよく笑うのとで人間の品位の程度が推測されるに違いない。 その女の子は顔付きが本当に可愛らしくて眉の辺りがほんのりと美しく髪を子供っぽくあどけなく掻き払った額の様子や髪の具合が非常に可愛い。 夕霧は部屋にじっと籠っていらっしゃって気分が晴れないままに鬱陶しいので殿父親の光源氏の事を酷いお人でいらっしゃるなあ。 こんなに苦しんで勉強しなくても高い位に昇り世間で重用される人は無いだろうかいやあるはずだと思い申し上げなさるが、
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