- 現代文総合スレッド Part59
955 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 19:29:30.83 ID:sPYZCyoM0 - >>941
もう見てないかもしれないが、「という」の働きから決まる 聞き手が知らない(と話し手が考える)名詞には「という」をつける そうでない名詞には「という」をつけない というルールが「という」にはある すると、「ホラー作家」が「作家」である以上は「物書き」であることは自明だが 「ホラー作家」が筆者の「肩書き」(=職業)であることは、読み手は知らない だから、「ホラー作家という肩書き」として、ホラー作家が肩書き(=職業)であることを説明している 「ホラー作家という物書き」では「作家」と「物書き」では同語反復であり説明にならない
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- 古文漢文スレ Part41
934 :大学への名無しさん[]:2012/09/04(火) 20:00:18.73 ID:sPYZCyoM0 - >>892
補助動詞の種類 *以下の「あり」には「侍り」「候ふ」「おはす」などの敬語形も含む 1.動詞について敬譲の意を表すもの 「かぐや姫、いといたく泣き<給ふ>」 2.断定助動詞の下につく「あり」 「時は五月になむ<あり>ける」 3.形容詞・形容動詞・「べし」・「ず」の下につく「あり」 つれもなく<ある>らむ人を片思ひに我は思へば苦しくも<ある>か 4.助詞を介して動詞の下につく「す」 起きも<せ>ず寝も<せ>で夜を明かしては〜 5.「て」「つつ」を介して動詞の下につく「あり」 「かくさし籠めて<あり>とも、かの国の人来なば〜 6.「て」を介して動詞の下につく「みる」 女もして<み>むとてするなり。 aの例は2にあたる。「別のことにはあらず」(=ほかの事ではない)で、「に」は断定助動詞 「あり」を丁寧語「はべり」として「ほかのことではございません」の意 >>913 「は」は係助詞 断定助動詞「なり」連用形の下に「あり」がくる場合 その間に係助詞や副助詞が入ることがよくある 上の2.では「なむ」が係助詞 「京に思ふ人なき-に-しも-あら-ず」の「しも」は副助詞
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939 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 20:47:44.93 ID:sPYZCyoM0 - ぜんぜん本文が読めんということか
主語述語が捉えられないとか、助詞を補えないとか どういう感じに無理ゲーなんだろう
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942 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 20:55:50.10 ID:sPYZCyoM0 - こんな感じのイカニモ現代語訳が読んでもイミフというならもっともだろうな
主語を補ってない不親切な現代語訳だから 現代語訳読んでもその内容を古文で理解できないというならまた別だが その年の夏、御息所が、頼りない感じに落ち入って、退出しようとなさるのを、お暇を少しもお許しあそばさない。 ここ数年来、いつもの病状になっていらっしゃるので、お見慣れになって、「このまましばらく様子を見よ」とばかり仰せられるているうちに、 日々に重くおなりになって、わずか五、六日のうちにひどく衰弱したので、母君が涙ながらに奏上して、退出させ申し上げなさる。
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947 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 21:19:12.75 ID:sPYZCyoM0 - >>944
源氏物語だからセンター本試レベルではない それでも、古典講読の教科書には収録されてる部分だから高校分野ではある この現代語訳の「あそばさない」とか「奏上」の意味がわからんというなら 現代語訳が古めかしいから仕方ない ある種の翻訳調と思って「なさらない」「帝に申し上げて」と訳しなおすだわ 文法と単語を一通りやったのなら、それを手がかりに本文を読む方法を学んでみてはどうだろうか この現代語訳の原文は、 「その年の夏、御息所、はかなき心地にわづらひて、まかでなむとしたまふを、暇さらに許させたまはず。」(以下略) 文法と単語の知識を元に次のように考えていくのが本文を読む方法 御息所=役職名からの人物名。それに「、」だから主語だろう はかなし=頼りない 「て」の前後は原則主語が変わらないから「まかでなむとしたまふ」の主語も御息所 「まかづ」=尊い場所から退出する意味だから、宮中から出て行くこと 「なむ」=上が未然形か連用形かわからんけど、「まかづ」の主語が自分だからあつらえ願望の「なむ」はおかしいので、この「なむ」は「強意+意志」 「したまふ」=「す」連用形の下に来てる「たまふ」だから補助動詞で、「しなさる」 「を」の前後は主語が変わりやすく、宮中からの退出を許す人は出てく人と別だから主語が変わる 「さらに〜ず」=「まったく〜ない」の呼応の副詞 許させたまはず=奥さんが宮中から出て行くのを許す/許さないは夫である帝が決めることだし 地の文の二重尊敬は帝とか摂関とかきわめて高い身分の人に使われるから主語は帝 訳:その年の夏、御息所が頼りない心地(気分)にわずらって、宮中から退室したいとしなさったが、帝はおいとまをまったくお許しにならない。 こういうことができなくて読めないということかな?
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951 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 21:34:13.50 ID:sPYZCyoM0 - >>946
ぱっと浮かぶのは「さす」くらいか あとは補助動詞とは離れるが形容詞の連用修飾用法とか「さらなり」「世のつねなり」みたいな連語表現とか 意味が変わるつながりでは理解しておきたい
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953 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 21:50:07.65 ID:sPYZCyoM0 - >>952
高いレベルを目指してるようなので蛇足ながら形容詞の連用形でいうと 「遅く」の用法には注意しないといけない。現代語感覚で訳すと誤訳する 「遅くなって〜する」じゃなくて「(遅いと思われるくらい)〜しない」の意味になるから要注意 例:介、朝<遅く>起きたれば、郎等粥を食はせむとてその由を告げに 寄りて見れば、[介ハ]血肉にて死にて臥したり。 「死にて」とあることからわかるように、「遅く起きた」わけではなく 「起きる時間になっても起きない」という意味
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956 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 22:00:51.11 ID:sPYZCyoM0 - >>954
学校の授業や予備校とかでよく聞かない? (ほんとはもう少し丁寧に考えないといかんが) 「て」は「はじめの一歩」の72頁にある 「を」については手元に明示してある本はないけど元井にあったかも(自信ない)
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966 :大学への名無しさん[sage]:2012/09/04(火) 23:14:55.96 ID:sPYZCyoM0 - >>965
横レスだが [右近ハ]局など近くに賜りて[源氏ハ]候はせ給ふ。(源氏・夕顔) [道真ヲ]太宰権帥になし奉りて、[道真ガ]流され給ふ。(大鏡・左大臣時平) よろづのこと[北の方ハ]大臣に聞こえて、[大臣ハ北の方ニ]「行きてのたまへ、のたまへ」と責められて、おはして(落窪・巻一) これくらいしか浮かばん 私の感覚としては、「て」が事態の継起を表す場合はふつう主語は変わらない というのが原則で、そこまで例外は多くないのではないか
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