- 【和文英訳】英作文添削スレ【自由英作】
725 :大学への名無しさん[]:2012/08/25(土) 09:43:23.17 ID:kCwxXe3j0 - >>711
>>713 マイケル・スワンの引用を感謝。おそらく、711氏が引用された部分の前に、709氏が引用した文のいずれかは載っていたはずである。 ということは、709氏はその下に書かれた部分(すなわち、as ifで非現実的なことを言う場合には過去形を使うという原則)も目に しているはずであり、にもかかわらず、敢えて自分に都合の良い部分だけを引用している。この段階で709氏なりの葛藤があったので はないかと推察されるので、713氏のように深追いしない方がよいと思う。学びにおける挫折は必ず次に繋がると信じた方がよい。 >>723-724 興味深いご質問を感謝。一般論のyouは“anyone, anytime”すなわち「誰でも、どこでも」当てはまる例であることが前提である。 You can get a fine view of Mt. Fuji from here.「ここからは富士山がよく見えますよ」という時に、曇天や夜間や視覚障害のある 人のことなど(いわゆる特殊な例外)は前提になっていない。つまり、特別な事情がない限り、誰でも富士山を見ることができる。 721氏が原文と3パターンの英文を並べて下さったので、それを見て考えると、この原文において一般論が厳密に当てはまるのは、実は 最初の文だけである。2文目以降は、「そういう経験をした人も、そりゃあいるだろうな」とは思わされるが、「誰でも、どこでも」 というyouの一般化原則に当てはまるかというと、少し留保が必要な気がする。ちなみに、添削者は海外旅行中に知り合った、親ほども 年の離れた老人とひょんなことから意気投合し、今でもカードやメールのやりとりがある。したがって、この原文に近い経験を現実に 味わってはいるのだが、しかし、自分のこの経験が一般的に「誰にでも、どこでも」起こることとは思えない。
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726 :大学への名無しさん[]:2012/08/25(土) 09:44:56.18 ID:kCwxXe3j0 - >>723-724続き
添削者がこのスレでたびたび口にする「日本語に引きずられる」という表現があるが、まさしく原文はそのような例で、文章の主体が 曖昧であり、何となくそんな風な気がするように「読まされて」しまう。しかし、これを英語で表現すると主語を設定する必要が生じる。 最初に投稿された方(676氏)が敢えて意味上の主語を出さない無生物主語(It)で書き出しながら、2文目はいきなり個人的な経験に 基づいた見解として主語を(I)にしているというのが、この種の混乱の端的な表れである(この切り替え自体は、サバサバとした割り 切り方であり、潔いと思うが)。意味上の主語がないと「誰にでもpossibleである」と取られかねないので、そのように注意を促した のだが、この点については「そんな原則はない。一般的に誰にでも当てはまるときには不要。そんなことを言うのは初心者だ」とたし なめられてしまった。youを主語にした英文を読むと分かるが、これだと、この種の偶然の出会いはどこにでも転がっていて、誰だって 「特殊な例外」でなく「特別な事情」がない限り、それに巡り会うことができる、と一般化しているように読める。しかし、これを ネイティヴ・スピーカーが読めば、「必ずしもそうとは限らないんじゃないかな」と言うような気が添削者はするのである。 weを主語にして書けば、「ふうん、あんたはそう思うかも知れないけど、私はそう思わないね。少なくとも、私は君とは同じカテゴリー に属さないね」と内心思うことができる。別のグループの存在を暗示する主語設定だからである。しかし、youを使ってしまうと、例外 なくこのような出会いが誰にでも訪れますよ、と保証されたような形になり、実際にはまだこのような出会いを経験をしていない人々の 疎外感や孤独感を刺激するのではあるまいか。添削者はこの実作例を書いたときに、何となくyouは避けた方がよいような気がしてweを 主語にしたのであり、今ここに書いたようなことをつらつら考えたわけではない。ご質問に対し、その時の自分の思考プロセスを辿る ことで、ご回答に代えようとしているのである(なっているかどうかは自信がないが)。このように、ご質問を受けて自分の執筆段階の 発想を振り返るのは奇妙な面白さがある。
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727 :大学への名無しさん[]:2012/08/25(土) 09:46:06.42 ID:kCwxXe3j0 - >>723-724続き
「出会い」を売りにしたビジネスがこれだけ繁栄し、いつでもどこでも人はパソコンやメールによって「繋がる」ことができるように なったはずだが、考えてみれば、手段ばかりが先行して中身が伴わないという現実の裏返しではないだろうか。つまり、このような ものが流行し、普遍的になればなるほど、人とのつきあいは表面的になり、出会いに賭ける「思い」は希薄になり、いつでも関係を リセットできるこのような匿名空間に人々は流れ込むのかも知れない。最後は蛇足であった。長文にお付き合いいただき、感謝する。
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735 :大学への名無しさん[]:2012/08/25(土) 15:14:57.17 ID:kCwxXe3j0 - >>733-734
それぞれのご意見の開陳を感謝。添削者がyouの使用をためらった理由は既に述べたとおり。 実は、皆さん同様にまずyouで書くことを考え、それからweに切り替えたのは、やはり原文の 論理展開に無理を感じたからであろう(と思われる)。しかし、733氏や734氏のおっしゃる通り、 ここは、あえて無理筋でもyouを使った方が良かったのだろうと現在は考えている。建設的かつ 明晰なご意見を感謝する。 なお、strangerという言葉を本人に向かって直接使えば「よそ者」という排他的なニュアンス になるように感じられるが、本来はa person that one does not know or who is not familiar to oneあたりであろうし、その直後にyou have just metという補足もつけたので、それほど 否定的にはなっていないと思うのだが、どうであろうか。いずれにせよ、久しぶりに実りある ご意見を頂戴し、感謝申し上げる。
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738 :大学への名無しさん[]:2012/08/25(土) 19:31:37.10 ID:kCwxXe3j0 - >>736-737
添削者がこのスレで期待するのは、添削者の書いた未熟な添削や英文を叩き台にして、 ここに来られる方々がこのように闊達な議論をされることであり、その過程で各人が 自分自身の英語に対する認識を確認したり修正したりして、最終的に各人がそれぞれの 「実り」を持ち帰るフォーラムのようなものになることである。勝ち負けや優劣を競う のではなく、「英語」という、高くそびえる峰の頂きを目指す者同士、時に励まし合い、 時には批判し合いながら、一緒に研鑽を積むことである。そのためには相手を不用意に 傷つけるような言葉や、学びの場にふさわしくない表現は控えたいと願う。その一方で、 自分の生み出した文章にメスを入れられる辛さを忘れないようにしつつも、率直かつ忌 憚なき意見交換が可能な場であって欲しいと考えている。今日は多くのことを学び、 有益な示唆を数多くの方から頂いた。心から感謝を申し上げる。
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