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◆uKCDImviRs
英語教えようか?

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英語教えようか?
473 : ◆uKCDImviRs []:2010/09/17(金) 04:18:00 ID:euHDa9m+0
さて、遅くなりましたが解説いきます。
まず最初の文。indecisiveという単語が分からなかった人はいるだろうか。
in/decisiveと見れば、「否定+decideの形容詞化」ではないかという推測がたちますね。
もしdecisiveがdecideの形容詞化されたものであると分からなくても、後の文を読めば文脈や、実際にdecisionという単語が出ているので、ここは分からなければいけない単語。
そして、おそらく、人が主語になっているのでS=Cより、「優柔不断」というような訳がなされていれば上出来でしょう。

if節を先に訳してしまうと、「あなたが優柔不断で、それについて何か対策を考えているなら」というような訳ができる。
itはyou are indecisiveであることを指しています。
で、主節の訳。
you(S)
can take(V)
immediate comfort(O)
in the fact that…(M)
となっています。
そこでまずSVOを訳してしまうと「あなたはひとまず安心していい」となります。
immediateの訳を「即座の」というような訳にしている人が何人か見受けられましたが、それはおかしい。
「すぐにほっとする」だけでは、「ずっと安心していてもよい」というような意味にもとれるからです。
immediateには「即座の」の他に「当面の」というような意味もあります。
優柔不断である事は少なくとも良い事ではないでしょう。
だから、ここでは「in the facf that…=という事実を知って、とりあえず落ち着いてくれ」というような訳にしたい。
「優柔不断なのは必ずしも無知や思考の遅さが原因ではない」からです。
問題文の筆者は、"優柔不断なyouは「僕が優柔不断なのは無知だとか思考の遅さが原因なんだ。何とかしないと。」と感じている"、と思っています。
ですから、優柔不断なのは必ずしも無知や思考の遅さが原因ではないんだから、ひとまず焦るのをやめないか、こう言っているわけです。
that節の文法的解釈は以下の通り。
not necessarilyは「必ずしも〜でない」というような、部分否定。
due toはbecause ofのような意味で「〜が理由の」
そしてignorance and slow thinkingは「無知と遅い考え」=「無知と愚図」のような感じで。
愚図は言い過ぎなので、「あなたが物を知らなかったり、考えるのが遅いこと」、とでもしておきましょう。
次の文いきます。続く。
英語教えようか?
474 : ◆uKCDImviRs []:2010/09/17(金) 04:36:54 ID:euHDa9m+0
on the contraryはthe fact that…に対する副詞句。
そしてこの文は強調構文です。
君たちの中にはitが前文の単語(例えばindecisionとか)を指しているとか、itがto reach…を指す仮主語だという風に解釈した人もいるかも知れません。
が、そうすると意味が通らなかったり、文法的な説明ができなくなったりするので、解釈の仕方を変えねば、と思わなければいけません。
強調構文を外せば
Often thinking…so many doubts(S)
result(V)
in the difficulty…(M)
という構成。
ここでsoをなぜか(おそらく後のthatに引きずられているのか)、「〜すぎる」と訳している人が多く見受けられました。
soというのは「こんなに!」というような主観的意味と「とても」というようなあまり主観性のない意味どちらもありますが、
「〜過ぎる」、「限度を超えた」というような意味には基本的になりません。
そういう細かい配慮も配れるようになりましょう。
resultを自然に訳出して、「むしろ、あまりに多くのことを考えたり、あまりに多くの疑念を抱くことがよくあるため」
このoftenはresultにかかっているわけではないことに注意して訳しましょう。
そしてin the difficulty to reach and act on a simple decisionの訳。
どうも君たちはa simple decisionの訳がおかしい。
決めた内容がシンプルなものである、ということも考えられるが、今までの文脈を考えるに、「複雑に考えてしまって決断に時間がかかる」ことを言いたいわけです。
ですから内容がシンプルというよりも、決め方がシンプル(decide something simply)、「あまりごちゃごちゃ考えずに決めること」を言いたいはず。
そもそも「簡単な決断」とかいう訳は、意味がおかしく感じませんか?決断って言葉、けっこうヘヴィな意味を持っている印象ですが、
それを"簡単"と修飾するのはおかしいでしょう。
というわけで訳は「物事をシンプルに考えて行動する事が難しい」
続く。
英語教えようか?
476 : ◆uKCDImviRs []:2010/09/17(金) 04:56:37 ID:euHDa9m+0
次は、図らずも勉強したばかりの比較の文が。
また今度比較の文は解説しようと思っているので、今回は軽く訳だけ。
「あなたが賢ければ賢いほど、決断する前に瞬時に多くのことを検討してしまう傾向にあるだろう。」
次の文で、feeble-mindedという単語。
僕はfeebleという単語、受験生のときは絶対に知らなかったと思います。
しかし、前の文であなたが賢いということを述べており、今回の文では仮定法過去、つまりyou=feeble-mindedがあり得ないということを表しているので
この単語は「頭が悪い」というような意味ではないか、と推測する事が出来ます。
前の文と今回の文は対比が起きています。東大を含めた難関大はけっこう対比が好きなので、こういう部分から知らない単語を推測する事もできますね。
「もしあなたが賢くなければ、ほとんど、いや全く苦労する事はないだろう」
そしてこの次のforがポイント。
慣れている人はすんなり読めたかもしれませんが、このforは前置詞ではなく等位接続詞。
なぜならfor以下が文になっており、名詞節や名詞句を作る単語がforの後ろにはないからです。
soの逆の意味で、「というのは〜だからだ」
becauseと同じ意味だと覚えておけばとりあえずは大丈夫でしょう。
a variety of possible consequencesの訳出が難しいですが、a variety of, a lot of, a number of, a range ofといった句は、先に訳出をしたほうがいいのです。
つまり、A of Bを「BのようなA」とは訳さずに「AのようなB」という具合にするのがベター。
varietyを種類と直訳すると不自然な訳になるので、ここでは「多様な、様々な」という風に訳しましょう。
そしてof possible consequencesを、「起こりうること」という風に訳して
「起こりうる様々なこと」と繋げます。
続く。
英語教えようか?
477 : ◆uKCDImviRs []:2010/09/17(金) 05:34:19 ID:euHDa9m+0
最後の文は直訳すると本当に不自然な訳になる。
your difficulty may beを「あなたの困難はおそらく…かも知れない」などと訳すと、文が読めない。
「あなたが苦労するのはおそらく…だからでしょう」という意訳が求められます。
you(S)
have acquired(V)
the habit(O)
of applying…(M)
SVOを先に訳出すると「あなたに〜する癖がついてしまっているからだ」
そして、the habitの修飾句であるof applying以下が難しい。
「apply toの目的語が何なのか」と探しているとa multitude of little, unimportant thingsの同格としてthe same serious considerationを捉えてしまいます。
それでは意味的におかしくなってくることに気づいて、ではどういうことかと考えると、
関係代名詞の省略、あるいは倒置、という推測がたつ。
関係代名詞の省略ならば必要な名詞がひとつ失われた文が後ろにきているはずですがそれもない。
ということは倒置。
つまりapply to Aという自動詞の用法ではなく、apply A to Bという他動詞の用法。
Aとto Bが倒置されてapply to B Aという順番になった文なのでした。
しかしapplyを「適用する」というような暗記に従ってやくしても自然な訳にはなりません。
英語でイメージした後に日本語がくるんだという大前提を元に考えていくと、最終的にapplyは「用いる」というようなニュアンスをもちます。
a … ofという形はやはりAのようなBという風に訳して、「無数の些細でどうでもよいこと」
その後ろの部分はまず完全文になおしてみましょう。
you might advisedly give the same serious consideration to vital matters.
give+動詞の名詞化やtake+動詞の名詞化、make+動詞の名詞化は、単に「〜する」という風にまとめられることが多い。
例えばtake a lookはlookでいいし、make a denialはdenyでいい。
すると書き換えれば
you might advisedly and seriously consider vital matters the same.
英語は何でも名詞にしたがるので、日本語によく見られる動詞を多用した文に直すと意味が分かる事が多いです。
するとthe habit以下は「重要な問題を慎重に考えているであろう時同様に、無数の些細でどうでもよいことにまで深刻に気を配る癖」となる。
mightが過去形になっているので推量をいれた訳にしました。
続く。
英語教えようか?
478 : ◆uKCDImviRs []:2010/09/17(金) 05:52:39 ID:euHDa9m+0
全体の訳例:
あなたが優柔不断でそれについて何か対策を考えているなら、それは必ずしも無知であることや考えるのが遅いことが原因ではないのだからひとまず安心していい。
むしろ、あまりに多くの事を考えたりあまりに多くの疑念について考え込むことが多いからこそ、物事を単純に考えて行動する事がしづらくなってしまうのだ。
あなたが賢ければ賢いほど、物を決める前に多くの要素をすぐに考えきってしまおうとする傾向にあるだろう。
賢くなければほぼ、いや全くといって苦労しないだろうが、それは起こりうる様々な結果を想定する事ができないであろうからだ。
あなたが苦労する原因はおそらく、無数の些細でどうでも良い事を、重大な事に対して慎重に気を配っているのと同じくらい深刻に考えてしまう癖がついていることだろう。


予想以上に書くのが遅くなってしまうので、今はこれで終わりますすいません。
また夜に書くかも知れないし、次の日に持ち越しかもしれません。
ではよろしくどうぞ。


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