- 日蓮ってver.51
158 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/12/14(土) 06:28:00.02 ID:SkY+MKkj - 長文ポエムご免。
法華経を最高としたがるある宗派は言う「法華経こそ生命の真理を解き明かした王者の法」。 真理というか、あるがままというか、根源というか、実在というか、生命というか、それって今ここにある。 どこか遠い天竺や宇宙や難しい経典にあるわけではない。 真理でないものは何もない。 真理を探し求める方がおかしい。 それは今ここに自分として現れ、世界として現れ、宇宙として現れ、金魚の糞として現れている。 真理以外のものはなにも無いというのに、なぜ真理を探すことが出来るのか。 人間は苦しみや不幸を自ら作り出してしまう。 その原因は自己と肉体との同一化。 自己を肉体に同一化すると、自己を肉体の性質に制限してしまう。 それゆえに、自己は生老病死などの肉体の制約に縛られることになる。 このような肉体との自己同一化が集団になれば、人間は己の肉体保全の為に弱肉強食原理という集団内競争や勝負による勝者敗者を生じさせることは必然的。 肉体と自己同一化の視点では、目に見えるものは不幸だらけ。 世の中に飢饉や天変地異や争乱を見た日蓮の心境と同じ。 だから人間は、目の前の不幸や苦しみから逃れたくてしょうがない。 それゆえに不幸を無くしてくれる真理を求める。 人間は目の前の不幸にうんざりしているので、真理は目の前の不幸な状況にあるのではなく、真理はどこか清浄な別世界にあると想定してしまう。 それゆえに人間は、真理を自己の内部ではなく極楽浄土や宇宙のリズムやなんとか経などの外部に求めてしまうのは仕方がない。 着目しなければいけない点は、世の中の不幸は自分自身が作り上げているという点。 天変地異や災害は地球の営みであり、いつでもどこでも生じる。 飢饉や争乱は、競争原理や勝負の世界観に生きる人間には避けられない。 これらは起こるべくして起こる。 しかし、これら起こるべくして起こることに抵抗しているのは、肉体を保全したがる人間。 肉体を保全したいがために人間は地球の変動や天候という自然の営みに抵抗し、これらの人間への悪影響を災害や魔の働きと定義する。 そして、人間は生存競争に負けてしまうと生き残れない恐怖から、人間どうしお互いの生存をかけて奪い合い、優劣競争し、勝ち負けをはっきりさせたがる。
|
- 日蓮ってver.51
159 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/12/14(土) 06:28:32.68 ID:SkY+MKkj - 人間による、自己の肉体保全願望や勝ち残り願望がなくなれば、目の前の不幸は消え去る。
肉体の保全願望とは、諸行無常の流れの中で、肉体を常なるものにしようとする抵抗。 生命は永遠普遍であるという理解があれば、人間は肉体にしがみつくことはしないし、無常のあるがままを受け入れることが出来る。 ただ、なぜか緒経の王と呼ばれる経典を信じる人達は、目の前にあるあるがままの真理を見ない。 自己以外の外部に真理を探し求め、法華経が最高の真理であると発見したと凱歌をあげる。 法華経を唯一信じる人達は、最高の真理である法華経を信じないことが世の中の様々な不幸の原因だという。 そして、法華経以外の経典を蔑むことに熱中している。 法華経のみを信じる人達は、なぜ肉体の特徴をよく調べないのだろう? 法華経のみを信じる人達は、なぜ肉体を保全したがる自我の特徴をよく調べないのだろう? 日蓮が感じた世の中の悲惨感覚は、実際は肉体や自我の傾向性が生み出しているというのに。 こういった法華経のみを最高と信じる人達に共通して感じる特徴は、物事に必ず条件を想定したがるという点。 不幸が無くなるための条件は、真理に生きること。 真理に生きられるための条件は、正しい教えを知り行じること。 功徳を受けられて罰を受けないための条件は、正しい教えを信じて間違った教えを破折すること。 成功するための条件は、師弟を根本に に全てに大勝利すること。 成仏するための条件は、唯一無二の正しい教えを広宣流布するために不惜身命すること。 条件設定人生とは、人生を生きるには必ず沢山の条件があって、その条件をクリアしなければ成功人生は得られないという観念。 確かにこの世を物質世界と見なせば、人生には実際に沢山の条件というハードルがあって、ハードルを乗り越えなければ勝者になれない。 法華経のみを信じる人達の条件設定傾向は、人生に成功を収めるための処世術と見なせばその通り。 しかしこの条件設定観念は、生命を普遍と見なす仏教と相似するかと言うと極めて言い難い。
|
- 日蓮ってver.51
160 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2019/12/14(土) 06:29:02.21 ID:SkY+MKkj - これらの条件観念を作り出しているものはなんだろう?
法華経唯一信奉者は、生命は永遠普遍と説きながら、実際は生命を永遠普遍と感じていないことがわかる。 法華経唯一信奉者は永遠普遍の生命を得るには、様々な条件をクリアしなければいけないと思い込んでいる。 これは、まさに肉体思考、自我思考。 無常を逃れられない滅びゆく肉体が、滅びゆく自我が、永遠の生命を欲しがっている。 この世の中の生存競争に生きる肉体や自我は、何らかの条件をクリアし続けたり勝利し続けなければ生き残れないという感覚を持っている。 肉体や自我は、この条件クリア感覚を永遠普遍の生命にも当てはめようとしているのだ。 その結果が、日蓮さんや日蓮信奉者が歩んだ系譜。 自分を肉体や自我と自己同一化させて、不幸を無くすには様々な困難な条件をクリアする必要があると見なした人達の系譜。 この条件クリアにもっとも適したアイテムと見なした教えが、永遠普遍の生命を説く法華経、自分は世直しする目的を持った菩薩であるとの自覚を促す法華経。 永遠普遍の生命を得る旅路。 法華経という、永遠普遍の生命を得る為のアイテム。 それは銀河鉄道999。 死なない生命を保証する機械の体を求めて、銀河鉄道999は宇宙を駆け巡る。 これもまた、諸行無常の中で生じている儚い夢。 夢から覚めれば、全世界に生じている全ての夢は自分の内に収まっている。
|