- 日蓮って ver.29
687 :山椒島 ◆AUtVVr2znk [sage]:2014/09/26(金) 19:09:42.87 ID:leF5yVMw - >>686 さん
提婆品の竜女のくだりは、女人成仏よりもむしろ「聞成菩提」、つまり「法華経の一句一偈を聞いて 即座に菩提に至る」という趣旨こそが主題であり、描かれる問答もそれに基づいていると思うのです。 またこのことは、「速成就仏身」の偈から始まって、法華経全体に通じるテーマのひとつでもあります。 もしそこにブランクなりプロセスなりがあるのなら、前半の提婆達多の記述との対比が曖昧になりますし、 上記のテーマはもちろん、後で説かれる寿量品の伏線にもならず、繋がりも皆無になってしまいますね。 竜女は「聞成菩提 唯仏当証知」と言います。つまり既に成仏はしていますが、それを知るのは仏のみ。 神通力があれば自ら証明は出来る(=宝珠も用無し)が、それは無いので「汝らの神力を以って見よ」。 ですから、変成男子以降の記述は、舎利弗らが神通力で見通した架空?の光景ということになります。 実際の竜女は変身もせず、南方世界に飛びもせず、そのままにそこに在る、ということではないでしょうか。 だからこそ"即身"成仏とも言い、因果"倶時"・"不二"・"相即"等と理解もされているのだろうと思います。 とまあ、素人意見が参考になりますかどうか・・・ただ、日蓮も概ねこのような理解だったと記憶しています。
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