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政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP11

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おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP11
214 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/09/07(日) 08:13:21.01 ID:KIC7D8y9
 「あなた」と貞子は言った。
 官邸の部屋の中で、太田も立ちすくんでいた。
 朝の光の中で、あの鉄の屏風が完全な姿で復活していたからだった。
 「こ、こんなはずは、そんな事は……」と太田はやっと言った。
 「何者かが、どさくさに紛れて鉄の破片をすべて回収し、そして元の屏風とそっくりの偽物を置いていったのでしょう」と倉田が言った。
 だが彼も自分の言った言葉の途方のなさに最後の方は力なく、いやいや言った風だった。
 一時は官邸は放棄されていたから誰でも入れる状態だった。しかし、その仮説には無理がありすぎたからだ。
 「いや、こんなに元の屏風にそっくりの偽物を作ることは出来得ない。かすかに可能性があるとするなら、元は鋳造品だから複製がもともとあったという可能性だが、しかし」
 「あなた、今気がついたんだけど」と貞子。
 「何か?」
 「この武神、カトウさんに似ているわ」
 はっと太田は武神を見た。
 手を後ろにまわしてかすかな笑みを浮かべている姿、それは、カトウのようでもあった。
 平和の守り神とは……
 「これは本物として……いや、本物だ。本物が戻ってきた。保管庫に戻すんだ」
 「はっ!」
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215 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/09/07(日) 08:14:33.82 ID:KIC7D8y9
 音もなくホイストが来る。天井のレールを伝って。
 「ゆっくり、ゆっくりとだ」
 「よし、ワイヤー下ろせ!」
 ホイストからワイヤーが下ろされた。
 「あなた……」
 「何も言うな」
 また、音もなくホイストは去って行った。
 まるでホイストが登場人物で最後に一瞬出てきて無言で去るかのようだった。
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216 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/09/07(日) 08:20:07.39 ID:KIC7D8y9
 高田は、律儀に手錠を打ってもらいに警視庁に出頭した。
 そこで、やはり大阪府警のおばちゃんの婦警にお縄を頂戴したいと願い出た。
 彼女は、やってきて手錠をかけた。
 「本当は、あんたよりももっと逮捕しなければならん輩がおるんやが、あんたのような小物で勘弁しといたるわ」と婦警。
 「くそ、まあええ、クリスマスプレゼントの手配はでけたある」
妻に、新聞紙の靴下に入れるおもちゃ二つ(国会図書館の売店で買った)を渡す時の事は意地でも語るものか、と高田は思った。
 妻は泣いていたし、子供たちの喜ぶ顔が見れないのが残念だった。彼にとっては残酷なクリスマスだ。
 しかし、自分らがしてのけた悪行を考えるとこうしなければならなかった。
 倉田に、帰っていいと温情を掛けて貰っていると言う事もあり、また申し合わせで今日出頭しようと決めていることでもあるのだから、出頭せず、
のうのうとクリスマスを祝うと言う事では義が立たないだろう。
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217 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/09/07(日) 16:48:53.54 ID:KIC7D8y9
 彼は少し話題を変えた。
 「今や全国の子供たちはサンタさんは実在するとみんな信じているんやで」
 それは実際であった。
 チャイナマンの正体はサンタさんで、これまでは正体を隠していたのだが学会が「クリスマスは来ない」と宣言したため、そのままの格好で来て学会を全滅させたと言うのだった。
 サンタさんだから無敵で、トナカイさんを連れて子供を助けに来るのだと言う話しだった。

 また、あの歌を聞いて来た事も言われていて、だからあの歌はみだりに歌ってはいけない歌だと子供らの間ではなっていた。
 後年、繰り返して問題のNHKの放送が再生されるたびに、この歌はみだりに歌ってはならないとされて行くのだった。
 歌を聞くと実際にチャイナマンが来て、何もないと分かると怒られると信じられていくようになった。
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218 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/09/07(日) 16:50:03.50 ID:KIC7D8y9
 「犬田代作は生きているし、主犯の一部は逃走中や、せやから、大阪に帰っても残党狩りやで、なあ」と婦警は言い、さらに大阪の事、景山の最後を話して聞かせた。
 高田はそんな感じかと考えていた通りであったのかと納得し、手錠も景山の仲間にならなかった勲章のような物だと考えるようになった。
 「そうか、ポりもいそがしいんやったら、クリスマスも祝えんで。けっ!(嘲笑) まあ、あんたは、はよう大阪へ帰りや、嘆きの町といわれるあの町へ」
 「嘆きの町か……」
 「おや?」

 そこで婦警は今度はNHKのカメラマンのことを話した。
 特別放送の一部始終と大阪に遺骨か遺体を持ち帰る任務があるとも。
 「と、言う訳や。
 しかも、火葬場が処理能力一杯で霊柩車も手配できん」
 「棺おけは何とか出来とるのか」
 「それは何とかなっとるで」
 「あの、装甲パトカーやが、警備は厳重か?」
 「いや、さほどでもない、と、言うか、放置や」
 「あんた、でっかい「大阪府警」の張り紙、前後左右四枚分作れて、あの装甲車に貼って、素早く棺おけを装甲パトカーに載せる共犯者を募れるか」
 「ん?」
 「ここに、多分、大阪まで行けるだけのガソリン代と高速代はあるで。ムショでは使いようがあらへん、顔も名前も知らんが、国難に殉じたその大阪の男のために」
 財布が渡された。財布以外の「目に見えないもの」も渡された。


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