- 日蓮って ver.29
221 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/09/03(水) 07:25:44.19 ID:t4vAYtzu - >>217
まあ寿量品の「常住不滅」さえあれば、その他はすべて「方便」と一蹴できる仕掛けになっていますからね。 >>220 ダラ二品か何かが欠落した写本だったのでは?羅什の緊縮した漢訳でその字数は決して無視できない差分です。 特に書かれてもいない文底秘沈の文句さえ透視した日蓮にとって文字数が少ないというのは由々しき事態では?
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- 日蓮って ver.29
224 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/09/03(水) 08:24:45.10 ID:t4vAYtzu - >>218
その「ガンダーラの大虐殺」というのも205でご教示いただいた「ブッダ―大いなる旅路〈3〉」にあるのですか? じつはまだその本を読んでいませんが、ガンダーラに侵入した遊牧民が農民を大虐殺したというのは違和感があります。 遊牧民がやることは略奪でしょうし、暴力の犠牲もあったでしょうが、大虐殺の話は聞いたことがありません。 バラモン教復興を掲げ仏教を弾圧したシュンガ王朝のプシヤミトラは異民族ではないし、ガンダーラでもないし。
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239 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/09/03(水) 20:34:33.62 ID:t4vAYtzu - >>226
別にNHKを信用しない趣旨ではないのですが、玄奘の話なら大東西域記を調べるのが早道と思い、中国古典文学大系(平凡社)を参照しました。 ガンダーラの部分を読みましたが、結論からいえば、おっしゃるような大虐殺に関する記述はやはり見当たりませんでした。 ただ以下のような記述があります。 「太子が、ここで男女(の二子)をバラモンに施し、バラモンがその男女を鞭打ち、流血が血を染めた。今も草木はなお赤色をしている」 ただこれは六度集経ほかに引用される説話でVisvantara-Jatakaという釈尊の前世物語としての説話です。これ自体が大乗思想の所産です。 大東西域記は大部ですが、ガンダーラの部分は短いものです。他に血なまぐさい話は一切ありません。 また玄奘によれば土地の人々は異教を好み、昔の仏教施設などは廃れているものの、バラモンたちはきわめて向学心旺盛で優秀であったようです。 思うにNHKの取材班が現地で土地の人から聞いた昔の虐殺の伝承が玄奘の記述と誤って伝えられたのではないかと思います。 玄奘の当時、ササン朝ペルシアが四方に膨張していたので、あるいはその影響か、さらに後の事件かもしれません。紛争の多い地域です。 しかし法華経の成立した時期を含む紀元前後から玄奘法門時までは、ガンダーラで異民族による仏教徒大虐殺という史実はなさそうです。 サカ族やクシャーナ朝(サカと同系という説も違いという説もある)は文化的にそれほどのものはなく、むしろ仏教文化の感化を受けたと思われます。
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