- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP11
42 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/08/03(日) 08:51:35.71 ID:os+FR0zs - 「総理大臣や犬田先生や小川さんには放送に出るという使命があります。
他の大臣の方々もこれからの日本の再建に、なくてはならない方です。おまわりさんたちもそうです。役目があります。 高校生の人たちや小さな子供たちにも、そう、輝かしい未来があります。 彼らの未来を奪ってしまうことは許されない。そのためにはチャイナマンが要ります。私はそのために軽トラで来ました。 しかし、それも終わった今……私がやりましょう」 「それでは、行ってもらおうか」とチャイナマンが言った。彼の表情はお面をかぶっているのだから見えないのだった。だが…… 無論、涙田はトナカイ=さおりが危険な任務に行くことには賛成ではなかった。しかし、誰か他の人にこの使命を与えると言う事は出来ない。 あえて無理に言うなら前田敦子だが、それも涙田の正義感からすると刑の軽減が約束できないのに危険だけを押しつける、 しかもさっき言ったように赤十字の神聖な中立性を踏みにじる行為を彼女が望んでもいないのに強制する事は出来ない。法律上からも無理だった。
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43 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/08/03(日) 08:52:17.30 ID:os+FR0zs - 「なにか贈り物的な物を持って行った方が良いでしょう」と酒井田が言った。
「贈り物的な物ってなんや、プレゼントと言わんかい」と大阪府警の婦人警官。 そうは言いながらも若い婦人警官らを指揮して飴やらガムやらを用意させる。かなりな量だが、 それを載せる台車がなかった。記者会館だからないはずはないのだ。 「誰かが、なんか荷物を持って逃げたか?」と婦警。 「あ、ここの食堂、荒らされた形跡があります」と警官の一人が言った。そこは本職、目ざとい。 「ちっ、やられた。米やら全部持ち逃げか? そら手では持って行かれん。台車もいる」 「あー、塩やら醤油まで全部いってますね、素人ではないですね、ここまでは出来ないですよ、一瞬では」 「学会やったらおるんや、盗むために生まれてきたような輩がな」 「ははあ」 「天上天下唯我独盗と言って生まれてくるらしい。プロや」(天上天下唯我独尊は釈迦が生まれたときに言ったとされる言葉) 「酒井田」犬田弘忠は言った。 「台車の代わりになりそうなものですね」 酒井田は意外なものを調達してきた。リヤカーだった。 「何でこんなものが?」とトナカイは言った。 「負傷者を運ぶために使っていたようです。担架をセットする金具があります」と酒井田は言った。 トナカイの質問の真意は、なぜあなたはこのような物を発見してくるのが得意なのか、だったのだが、それは無視された形になった。
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44 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/08/03(日) 09:03:08.62 ID:os+FR0zs - それをじっと陰から見ていた男がいた。
NHKサプライズのプロデューサー景山静雄、別の名をヤッホー景ちゃんと言う彼は心の底からの生華学会員であった。 まあ天上天下唯我独盗と言って生まれては来なかった。 彼は父母の代から学会の信心であったから敗れたという事実をそうは簡単には認めていなかった。 「死ね、みんな死んで、死んでしまえ。俺は面白い絵が撮れればそれでいい、おれ自身も死んでもいいんだ」 彼はまだ敗北はしていないと考えた。終わってはいないと考えていた。それは彼一人ではないのだった。 携帯を出す。 ぴっ、大阪。 「どうだ?」 「あ、ヤッホーの兄貴、兵隊は続々集まってます。ドウグは大変な量でっせ」 それは嘘では無かった。大阪では独自のルートで武器を仕入れたり作ったりしていた。作るというのが大阪の特徴だった。 「これから大阪府庁と府警察本部にカチコミをきめる算段するところですわ」 「そうか、よし」 ぴっ、名古屋。 「どうだ?」 「名古屋だぎゃー、名古屋城を占拠した。味噌かつ食っとるダギャー、銃は全員には行き渡らんで、竹槍鉄パイプが半分だギャー」 「そうか、殺しまくれ」 「名古屋の繁華街で女を犯しまくれるとみんなはりきっとるが」 「おお、やれやれ」
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