- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP11
5 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/25(金) 07:04:42.47 ID:0TPHfacN - さおりは、助手席の萌未と角来美雪について話していた。
「とにかくアル中のどうしようもない奴なんだけど……」 ちらっと萌未を見たさおりの視界に、何か動くものがあった。森の中を動いている。 「チャイナマン! 装甲車が……」 機関砲! 機動隊バスは機関砲の直撃を受けたが奇跡的に誰も怪我をしなかった。弾丸は左から右に抜けて行っただけだった。 しかし、反撃の手段はない。
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6 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/25(金) 07:05:24.35 ID:0TPHfacN - 「メデューサには対戦車ミサイルを!」チャイナマンは言った。
「今は対人ミサイルが着いているわ、外すのは……」 「いや、それじゃ今から外している暇はないからまず撃ってしまって、多分効かないからもう一発対戦車ミサイルでとどめをさす」 「了解、今から荷台に上がるわ」 涙田はお面を外してバックパックに入れ、スカウターを出した。走りながら装着する。 走り出すと無駄とは知りながらSATが散発的に応射しているのが見えた。 彼らは知らなかったが、もうこの時点では安藤が無線にも携帯にも出ないため、学会は断末魔の状態だった。 緑地帯に不整地走行能力が十分ではない装甲車が踏み込んでしまったのもそれだった。決して英雄になりたいとか言う事ではなかった。 「照準よし」 「了解」 トナカイは発射ボタンをぽちっとした。ミサイルが装甲車に流星のように走った。
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7 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/25(金) 07:09:10.43 ID:0TPHfacN - 爆発は意外な効果をもたらした。
音が聞こえた範囲の学会にとっては新たな攻勢かと取られたのだった。 装甲車は無傷だったが向きを変え去って行った。やはり対人ミサイルでは無理だった。 「だめか、多分すぐ戻ってくるぞ」 「バスが動かない、やられた。エンジンらしい。 前のバスは被弾してないはずだこいつもエンジンがかからない。朝から酷使してきたからな」と倉田。 「特型装甲車だけでも先行してください」涙田が言った。 「だめ、緑地に敵歩兵が、二三十、左右にそれぞれ二三十」と萌未。単発にしたウージーで威嚇射撃をする。 「囲まれたぞ」と涙田。彼もM16スナイパーカスタムでとりあえず撃つ。 SAT隊員らも緑地に逆戻りして敵歩兵を迎え撃ち始めた。路上や動かないバスにいたのでは的になってしまう。 結果的には指揮が崩壊して初めて効果的な反撃が始まると言う奇妙な話になって来たのだったが、 これは逃げようと言う兵らが適当に戦ったのが結果的にそうなったのだった。 おそらく、安藤ならこんな作戦は取らなかっただろう。 彼には警察がこの道をこう言う風に来ると言う情報はなかったからだ。正門が落ちたと言う事にポイントを置いた防御をするのが常識だ。
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8 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/25(金) 19:09:30.05 ID:0TPHfacN - 「これは……」睦美は目の前で展開されている撃ちあいに目を見張った。テレビやネットではない、目の前の出来事だった。
小さな子どもたちは、ママ―とかおなかすいたーとかおしっことか言っていた。寒そうだった。 「どうします」と酒井田。 犬田弘忠はちらっと背後を見た。国会議事堂がそびえている。緊急だろうが臨時だろうが国会が開かれてしまい決議が採決されたら、それは覆せない。 後でどれだけそれはまやかしだったと言ったとしたって、そこは権、勝てば官軍だ。 チャイナマンの活躍でせっかくここまで来たのが覆され日本は生華学会の魔の手に落ちてしまうかもしれない。そして……永遠にクリスマスは来ない。 「権を排除しよう。国会議事堂に乗り込んでくる」と犬田弘忠は言った。ワルサーP38を出した。 「よし、みんな、死体から銃を奪うんだ」委員長の鷺野忠志が言った。 「おい、そんなこと誰も命令してないぞ」と犬田は言った。 「現実を見て下さい、先生」鷺野は吹いて来る風よりもクールな声で言った。 「転がっている死体、向こうでは本物の銃撃戦、さっきまでは人質だった。爆弾があって座ってるしかなかった。 でも今、自由なのに素手でここに突っ立っているんですか、突入する先生の後に続かないにしてもこの小さな子どもたちは無視ですか、 誰かが一人一人で立たなければ……チャイナマンにおまかせして何とかしてくれという俺たちが甘すぎた、もう高校生なのに現実を甘く見過ぎてた」鷺野は副委員長の女子、堅田冴子と打ち合わせをするために去った。 素早くM16A1を手にすると高校生らは弾薬帯も奪った。
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