- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
444 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/03(木) 07:53:01.02 ID:7NVWIOdV - 「鰻原」敦子は言った。
「よう、気がついたのか」 「ん、まあ。こっちつきになったから……煙草、いる?」 「うん、でもここ病室だから吸えないよな」 「チャイナマンの歌、聞いた?」 「装甲車に乗ってるんだから聞こえる筈がない」
|
- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
445 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/03(木) 07:53:42.73 ID:7NVWIOdV - 二人は学会の合コンで出会った。同時期に安藤とはるかも出会っていた。
鰻原は彼女には、慎重に自分の性格を隠していた。人殺しが好きですはまずいだろうぐらいは理解できたからだ。 安藤はもっと気楽で、気まぐれな所のある女医のはるかとの恋を楽しんでいた。安藤らはビジョンもあり二人で病院を開業すると言う夢もあった。 安藤は事務長をやると言った。医療事務の資格をひそかに狙っているらしい。今はやりの通信教育でだ。 安藤はそう言うあたりは飛躍がなかった。歩兵隊の指揮官らしくやはり着実な男だった。 鰻原は今となっては安藤たちや馬淵たちがうらやましいと思ったりもした。彼が前に乗っていた装甲車は彼以外は帰ってこれなかった事を考えると、 今も最前線と言う事は意識しない訳にはいかなかった。馬淵らは多少は安全な後方にいる。多少だが。 安藤は今回の作戦では後方で指揮する側だが、前回の負傷者処分はこたえたと漏らしていた。それはそうだろう。
|
- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
446 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/03(木) 18:23:49.96 ID:7NVWIOdV - そんな事を考えているとがチャッとドアが開き、どやどやと犬田代作を先頭にお歴々が入って来た。鰻原と敦子は硬直した。
「お前、ここで何してる?」と安藤。 「い、いえ、あの」 「まあいい、手が空いてるか?」と権。 「は? いいえ」 「嘘つけ」と安藤。 「こうして、彼女と会う余裕かましてるくせに」 「一名、車長経験者を正門前に回して志村を正門前の責任者にしましょう」と春菜。部署の事は暗記しているようだった。これは馬淵には真似できない。やはり二人でワンペアだ。 鰻原は少し考えた。戦争は終わりだと権田は言っている。そうなれば生き残った者が勝ちだ。 ちらっと敦子を見た。こいつのためなら人殺しとか爆発とか卒業してもいいのではないか? 権田が何を言って来るにせよ、国会議事堂の前でほとんど動けない装甲車に乗っていると言う状況は彼の判断では危険だった。警察は対装甲兵器を持っていないが平気で狙撃を加えてくる。 チャイナマンは来ないと思うものの奴が来るとすれば対装甲兵器なしで来るとは考えられない。 奴が怖いのはどんなに不利でもとりあえず攻撃してくる事だ。あの恐怖は忘れられない。安いお面をかぶっているからと侮っている馬鹿な奴も親衛隊の中にいるにはいたが、それは少数の例外だった。 「ひまです、はい」鰻原は言った。
|
- 非常事態なのになぜ池田先生は姿を見せない!?
425 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/07/03(木) 20:29:19.42 ID:7NVWIOdV - >>424より
ただ、どんな状態でか、となると本部がなにも明らかにしないので? 前に週刊文春がなんか出してたがガセだったようだし、真相は謎のままだ しかし、謎のまま、と言うのが逆に一つの答えのようなものだ。 ちょっとした体調不良、なんかじゃないし、「奥様の看病」と言うのも「奥様が看病」 だろうがよ、と突込みが入るぐらいのものだ。
|