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政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10

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おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
392 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/22(日) 08:04:57.82 ID:H9ON8p3Z
 「敵らしい奴らが来て民間人は避難するように呼び掛けている。抵抗しない民間人は危害を加えないとも言っている。信じられるかどうかは知らんが、日比谷公園まで行けと言う事だ。
 ただし、子供は危ないから一時国会議事堂に保護すると言っている。身障者や老人など走れない人もだ」ともう一人のスタッフが言った。
 このエリアで民間人が中に入れるのは国会議事堂とこの図書館だけだ。だから敵も避難を呼び掛けに来たのだ。
 また、犬田弘忠は素早く考えた。
 高校生は大人に入るのか子供に入るのか? しかし今の文脈からすると走れるか走れないかが分岐点だし、彼らは高三だ。だが、ここから日比谷公園まで行くのは安全かどうか、戦闘中だ。
 図書館は出て行った方が安全というスタンスのようだ。難しい判断だ。ここからまっすぐに日比谷公園に行くのか? 国立国会図書館から日比谷公園まで最短距離を行け、はないだろうぐらいは想像ができる。
 本当は堀を渡って皇居に行くのが一番安全だろうが適当な橋がなかった。江戸城だったころの名残だ。めったやたらに堀を越えられないようにしてあるのだ。
 「一旦、地上に出よう。みんな、はぐれるんじゃないぞ」
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393 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/22(日) 08:10:56.08 ID:H9ON8p3Z
 国立国会図書館はそれほど大きな被害は受けていなかった。新館が少し被害を受けている。ただ、警察と襲撃側の銃撃戦の流れ弾の痕跡が至る所に残っていた。
 臨時の救難センターが本館の入館前ロッカー室に設けられていて生華学会の医療隊がいた。国会図書館はそのせいで中立地帯のような扱いであった。お向かいの消防署の隊員が器用に水道の設備を急造していて、怪我の手当てに不可欠な水があった。
警察の負傷者もいて輸血や手当を受けていた。
 このエリアには大きな病院はなかった。各官庁は医務室や保健室を持っていたが、それらはこう言う事態には対応できるような物ではなかった。
 三年C組はそこに図書館のスタッフと一緒に行った。医師が「国会へ行け、ここは怪我人で一杯で、高校生がいても邪魔なだけだ」と言った。
 それもそうで、ここからは順次警察の負傷者が警視庁に搬送されていて、それは非武装の怪我をしていない警察、同じく非武装の生華学会、消防(真向かいが消防署)、みな混じりあってやっていた。
明らかにここに高校生が三十人以上(プラス先生一人)いても邪魔なだけだった。
 「国会議事堂まで先導してあげるわ」と若い女性看護師の一人が言った。美少女と言っても良いぐらいの人だったが手術手袋は血まみれだ。
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394 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/22(日) 08:13:24.20 ID:H9ON8p3Z
 「あそこまで行けば、後は戦闘部隊が、親衛隊が案内してくれるわ」
 「国会議事堂から先は具体的にはどう動くんですか」と犬田弘忠が言った。
 「南門から出て、細い道から行って六本木通りを渡って文部科学省と財務省の間を通って行くの」
 「地下鉄の角にでる道ですか?」
 「いえ、千代田線の霞が関は道一本向こう、北側よ、私が言っているのは文部科学省と財務省の間を抜けてそのまま曲がらないで総務省の前を通って公園の南の方で左折して北に上がるルートよ、普通はこんな道通らないわ、遠回りになる訳だから」
 それはそうで、普通はここから日比谷公園なら桜田門の方に向かうのが早い、警視庁の方だ。今も担架が行っているから安全と言えば言えるが、一触即発だろう。銃撃されない保証は誰にも出来ないだろう。
 一方で看護師は、今説明したルートは親衛隊は全く兵を入れておらず、出会うとしても警察だけだから民間人の安全は保障されると言った。
 看護婦はそれからはにかんだように前田敦子と名乗った。本名だとも言った。
 「芸能人は特殊な芸名を名乗ってもらわないと困るわ」と敦子は言った。
 「は、はあ……」
 「すぐ行ってすぐ帰ってきてくれ」と医師は言った。
 「隣の建物ですから、すぐです」敦子は言った。
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395 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/22(日) 19:55:00.10 ID:H9ON8p3Z
 三年C組と敦子はまず図書館の前に出た。
 「三十秒だけ待って」敦子は言った。白衣のポケットから魔法のように煙草を取り出す。
 火をつけると深く吸い込んだ。多分これが目当てだったのかと思ったが犬田弘忠は責めようと思わなかった。
 あの入館前ロッカー室の床は血だらけだった。戦争開始十五分後でこうなのだ。
吹っ飛んだビルの分は全く目に入って来ない事を考えると、すでにどれだけ学会が殺したかは想像もできない。
 「あんたがた、いつもこんな事を?」酒井田が言った。
 「まさか、いつもは小児科なの」
 「じゃあ、なんでまたこんな事を」
 「話せば長いわ、さ、行きましょう」
 彼らは一団となって国会議事堂の方へ歩いて行った。親衛隊の歩兵が数名、中間の道路に立っていたが何も言わなかった。
 国会議事堂北門には土嚢が積まれていて塞がれていた。機関銃が据えられている。機関銃兵は正門に回るように指示した。
 「憲政記念館はわが方が制圧した。だからここも本当は開ける予定なんだが……いざという時救難センターに行けないと困るからな」機銃兵が言った。
 「正門は開いてるの?」
 「ああ、装甲車がいる、走ったり攻撃するような身振りはしないように。間違いはごめんだ」
 北門から正門まではけっこうな距離があった。みんな敦子の後をぞろぞろと歩いた。
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396 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/22(日) 19:56:14.64 ID:H9ON8p3Z
 馬淵は半蔵門の交差点の所で指揮車を止めさせた。交番にはまだ警官がいた。ここからは見えないがすぐそこに麹町警察署がありそこも健在であった。
 今も交戦は続いている。春菜は指揮を続けていて馬淵はそれをサポートしている。
 戦闘に早く片をつけたいなら本当は警視庁にミサイルを撃ち込めばいいのだ。
 しかし、それは出来なかった。なぜなら明日からも警察はいるからだった。そこは戦争とはいえ極めて矛盾を抱えていた。
無制限戦争は出来なかった。東京都庁を吹き飛ばさないと言うのもそうだった。明日から都の各種サービスはいる。極端な例を示せば今日死亡した者の死亡届の提出だ。
 ちらっと春菜をみて馬淵はこうも思った。
 婚姻届を出す人もいるだろうし、そう言うサービスが出来なくなってしまうのは困る。
 それはそうとして、ここからなら、一気に国会議事堂まで突っ走る事も可能だがそれは現実には不可だ。まだ国会周辺の征圧は完了したとは言えないからだった。
 この指揮車はまったく無装甲な上にこれを失うと言う事は、言いかえれば馬淵と春菜を失うと言う事は指揮と作戦を失ってしまうと言う事であり敗北を意味した。


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