- ○○名言
738 :観自在.観自在[]:2014/06/16(月) 02:02:27.86 ID:ioIdOyEb - 書道または書とは、
書くことで文字の美を表そうとする東洋の造形芸術である。カリグラフィーの一種。 中国が起源であるが、日本においては漢字から派生した仮名、 ベトナムではチュノムなどが発明されると共にそれぞれ独自の書風が作られている。 字ははじめ実用として生まれたが、文化の進展につれ美的に表現する方法が生まれた。 この美化された文字を書という。 書道とは、この文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら、 実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし、個性美を表現していくことである。 そして、その学習過程において、人格を練磨し、情操を醇化していく。 よって、書道は人間修養の一方法であり、古来、中国では六芸の一つとして尊崇されてきた。 手本を見ながら書くことを臨書(りんしょ)といい、 形臨(けいりん)、意臨(いりん)、背臨(はいりん)の方法がある。 形臨…字形を真似することに重点を置いて書く。手本にできるだけ忠実に字形や用筆法だけを模倣する。 意臨…筆意(ひつい、筆者の意図)を汲みとることに重点を置いて書く。作品が生まれた時代背景や作者の生き方、精神性まで模倣する。 背臨…手本を記憶した後、手本を見ないで記憶を頼りに書く。その書風を自分のものとして他の作品にも応用していく。 臨書に対し、他人の書を参考にしないで、自分で創意工夫して書くことを自運(じうん)という。
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