- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
350 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/12(木) 06:18:47.06 ID:7O3H4QRF - 犬田は、龍子を見ながらさらに慎重に考えを進めた。
自分の野望の事は弘忠にも龍子にも隠している。だからセブンについて、これ以上あまりどうこう言うのはカンの鋭い龍子に悟られる危険性がある。黙っておいたほうがいい。 どうせ接触は無理だろう。 そして、計画が成功に終わったらもちろん、大失敗したとしても龍子がはるか大阪にいれば安全圏だ。 また、まかり間違っても共犯とか逮捕とか言う事はない。ここで作戦計画を話したと言うなら別になるが、代作はそれだけは避けたかった。 長男の弘忠も、取調べは受ける可能性が、まあ、ある程度はあるが、彼が宗教から遠のいていると言うことは誰もが知っている。 実際調べても彼は何も知らないと言う事実が分かるだけだ。 逮捕されることは絶対にない。 しかし、東京ではこの状況、そこへプール学院が「祖父が有名人(?)でもOK、偽名でもOK、推薦OK」と言う何もかもOKの好条件で出してきたのだから、 大阪へ言わば「逃す」事がいいとなったのだった。 昔から渡世人は東京で危なくなると大阪など関西へ行くのがしきたりであったが、龍子もそうなってしまったのだった。
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