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政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10

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おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
313 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/03(火) 09:10:56.04 ID:wBzgfH6g
 彼の所に涙田は行き、ご飯を持って来たが保温ジャーをどこへ置いたらいいのかと言った。
 「ああ、それは……」橋口は言葉に詰まった。かなりまいった様子だった。
 「食堂に置きましょう」とさおりが言う。彼女は不撓不屈と言う言葉を具現化していた。
 「そうだね、そうしかないね。もうじき食事だから君、待っててくれるか、ご飯を盛りつけたらジャーを返すから」
 食堂までさおりと一緒に保温ジャーを運ぶと、まかないのおばちゃんたちが帰って来た。至急買い求めた食器類を下げていた。
 おかずは、これは寄付されたコロッケだった。
 「寄付、こんなに」と涙田。
 「奇跡だと思うの、わたし」とトナカイが言った。
 「何が」
 「ご飯までの短い時間でなんとかそろったわ、何もかもが、ご飯もおかずも食器も……」
 涙田は彼女の言わんとしている事は分かった。彼はキリスト教についての教育を受けていて
彼女とそんな話をさりげなくしていて、それは美雪が先にいなければと思ったこともあったからだ。
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314 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/03(火) 09:11:55.10 ID:wBzgfH6g
 イエス・キリストの奇跡と言われている物の中にはわずかな食材で信じられないほど多人数の信者に食事をふるまったと言う物がある。
 最も初期のキリスト教、原始キリスト教研究Tの授業を受けた涙田は、キリスト教成立の背景を理解するには当時の社会を多角的に見る必要がある事を知っていた。
 多人数での会食と言うのは、ありていに言って食に飢えていた当時の人たちを食べ物で(汚い言い方だが)釣っていたイエス・キリストの姿を浮き彫りにする。
 それは聖人でも神の子でもなんでもない、ただの新興宗教の教祖(紀元ゼロ年当時はキリスト教も新興宗教だった)の姿だ。
 そして、それは汚いぞ、インチキだと言う前に、それを色々な角度から見る必要があるのだ。
 後から、時代が過ぎ去ってから非難する事はたやすいが、その当時の視点に立てば、それほど事はたやすくはない。
 他の宗派との争い、ローマの弾圧、色々な困難に直面していただろう。原始キリスト教にとっては飯と言うのは布教の強力な手段だったはずだ。
 そして食事がそろえられたと言うのは、裏読みすればかなりキリストの教えが受け入れられる下地のような物が存在していた事を示唆している。
 新約聖書を批判的、科学的にみるとイエスが生きていたころのキリスト教が金に困っていた事が伺える記述がかなりある。従って、そうした食事はイエスを支持する人がいて、
そうした人々が自主的に用意したと考えるのが自然だ。
 聖書は、それを奇跡と呼んでいるのに過ぎないのであろう
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315 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/03(火) 09:17:18.31 ID:wBzgfH6g
いわば呼称の問題だ。

 涙田は奇跡は信じなかった。しかし、現実は信じた。現実とは排泄物まみれの炊事場であり、目の前のコロッケとご飯だけのお昼ごはんであり、
それを奇跡であると信じる人が実際にいると言う事であった。その一部に自分自身も組み込まれているのだから否定する方がどうかしている。美雪がアル中であることを否定するのに等しい事だ。
 「学会はひどいな」涙田はそう言葉を絞り出すのが精いっぱいだった。
 学会のひどさ加減だけはやけに現実であった。
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316 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/03(火) 21:52:33.61 ID:wBzgfH6g
 涙田はキリスト教は信じていなかった。理由はいろいろあった。彼は大阪人であり、筋金入りのリアリストであった。
 もう一つは彼はキリスト教の世界が、理想の社会ではないと言う現実を知っていたからだ。
 彼の受けた原始キリスト教研究Tでは触れられていないがその後、ローマ世界はキリスト教を受け入れ世界宗教としてのキリスト教が成立する。
 この小説はキリスト教のテキストではないから詳細は割愛する。
 そして、キリスト教はとめどもなく腐敗しきっていく。反動で改革運動がおこり新教と旧教に分かれる。
 その結果来たのはキリスト教徒同士が果てしなく血みどろで殺しあう地獄の世界だった。神の愛とか言いながらやっていることはおたがいに殺しあう事だった。
 さらに彼らは外の世界へも進軍しようとし始めた。宣教師とか言うのは実は侵略とワンセットの存在で、宣教と言うのは野蛮人にありがたい神の教えを説くと言う事であった。
それが軍事的野望とワンセットだった。
 今は違うが、それはキリスト教もちょっとは賢くなってきたと言うだけの話に過ぎない。ほぼすべての宗教においてちょっとは賢くなると言う現象は起こっている。
 創価学会は別かもしれないがそれは彼らがそうしたいのだから仕方がない。生華学会はもう完全に時代を逆行していた。止めようもなかった。
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
317 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/06/03(火) 21:55:09.25 ID:wBzgfH6g
 子供たちは不平不満を言いまくりながらご飯を食べた。
 まかないのおばちゃんが保温ジャーを洗う間に子供らは人海戦隊チャイナマンごっこを始めた。
手書きのお面でチャイナブラックになった子供がヒーローで、泣きそうな子が悪の生華学会役だった。ヒロインは女の子がのりのりで演じた。
 「『やってきたな、チャイナマンよ、だがここがお前の死に場所だ』」
 「『チャイナマン、来ないで、あなたこそが最後の希望なのよ!』」
 「『悪の生華学会め、その子供を放せ』」
 「『ぬはは、子供は放してやろう、だが変身をとけ、永遠にクリスマスの来ない生華学会の世界を拝むがよい』」
 「『くっ、しかたがない』」
 涙田は子供たちの演技力に舌を巻いた。台本を書いたのはトナカイか?
 「『さあ、変身を解いたぞ』」チャイナマンはお面を脱ぐ。
 最後まで見ていたかったがジャーが洗い上がった。


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