- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
268 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/20(火) 22:19:50.27 ID:w/c9nFPl - 「こちらはホワイトハウスです。大統領は自殺しました」
「君は誰だ」とイワンが聞いた。当然の質問だった。 「ふ、副大統領のミーンズです」声が震えていた。 「おめでとう、きみは昇格したぞ」イワンは非情に告げた。 「では、主犯が自殺したことだし、解決としよう。 スミスは、今回は大統領の駒だったから殺したりはしないし、処罰はアメリカの国内問題だから当法廷の管轄外である。 ただ、カンパニーマンは解放するんだ」とイワンは言った。 ただちにカンパニーマンは解放された。 「日本政府は、核兵器を接収し一時保持することを認められべきだ。管理責任者として当法廷は日本が指名したとおりミスター赤旗を管理責任者に任命する。 この核兵器はしかるべき国際委員会の監視の下、ロシアにある「核の墓場」へ送るものとする。経費はアメリカが負担するものとする。 そして日本国はカトウ副大使を迎える正式な「副大使館」を直ちに作り、そこに星条旗を掲げることを認めるか」とイワン。 「もちろん、その全費用はわが国が負担いたします。護衛もわが国がします。ミーンズ副大統領、彼らが赤の海兵隊制服を着てもよろしいか」 赤の制服とは、海兵隊が海外公館の警護に当たるときに着用する奴だ。 ミーンズは、シークレットサービスが「物」のように運び出していく大統領の遺体をチラッと見て言った。 「無論、それはかまいません」 「では、これにて一件落着」イワンは言った。人類裁判はあっけなく終了した。
|
|