- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
265 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/20(火) 07:57:46.53 ID:nbVp4znv - 「ガンシップも来てるわ、C−130を改造した奴、夜戦に投入するのは初めてなのでドキドキなの」と貞子。
サーチライトでC−130が照らし出されると、確かに75ミリキャノン砲と30ミリ対戦車機関砲を積んだガンシップ仕様だった。 だが、実はこれだけは角川から借りてきた奴だった。「時をかける少女IN戦国自衛隊」の撮影用の奴であった。 悪い者を懲らしめるためにならと貸してくれたのだった。金は後払いでいいとも言ってくれた。 「じゃ、はじめましょうか」と貞子。 「な、何を?」 「このヘッドセットを着けるのよ、これは衛星国際電話よ」 「何だ?」とスミス。 カトウとカンパニーマンも同じ電話に出た。電話会議のようだった。 「そろいました」と貞子は言った。 「そうかね、自分は国連事務総長のイワンと言う者だ。これより各自会議に入る前に名を名乗るように」 国連安保理の各国の代表が名乗った。 「当事者である日本とアメリカには当然議決権がない。裁判長は誰がするのが適当か?」とイワンが言った。 「上席者は、在任がもっとも長いフランス大統領ですが、ここはあなたがするべきかと思います」と中国の首相が言った。 スミスははっと気がついた。これは…… うわさに聞く人類裁判だ。
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266 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/20(火) 07:59:47.81 ID:nbVp4znv - 「待ってください、アメリカは異議を申し立てます」アメリカ大統領。
「まずは裁判長を決めてからでしょうよ」とイギリスの首相が言った。 結局、裁判長はイワンに決まり、異議は却下された。 「さて、ミスターカトウ、報告をしたまえ」 カトウは全ての顛末をしゃべった。大統領が爆破を命令したことも。 「カトウ、貴様、国家反逆罪で死刑だ」とアメリカ大統領は言った。 「ほう、じゃそういう事実はあったわけだね」とイワンは言った。 「あ、い、いや、そう言う、あうあう」 「日本から核兵器の実物の写真が送られてきました。わが国にもエックス社はあり、 こういう悪だくみが無いとは言えない事を考えると、厳罰にするべきです」とドイツ首相が言った。 「日本からも意見を聞こう」とイギリスの首相が言った。 「わが国は核兵器を持つことになってしまいますが、アメリカに返す訳には行きません。 この事は韓国など近隣諸国に知られてはならないと思いますが、いかに」と太田は返した。 「そうだ、人類裁判の秘密は守らなければならんぞ、これは全人類の存続が危うくなった時にのみ開かれる秘密裁判なのだ」とイワンは宣言した。
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267 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/20(火) 08:01:42.02 ID:nbVp4znv - 「そこで、日本としては南にある絶海の孤島、硫黄島という無人島にすべての核兵器を持って行き厳重に保管します。赤旗を保管責任者に指名します。
それらの核は、すみやかに国際委員会の元で適切に処分される事を望みます。 さらに、日本国政府としては、カトウさんの活躍に感謝するところが大であります。 彼こそが平和の人です。平和の使者、ベトナムマンです」太田は言った。 「アメリカの言い分は?」 「われわれは(中略)なんだ!」 「長かったな」とロシア大統領がそっけない感想を言った。 「大統領、今回の核の件はあなたの罪か、合衆国の罪か?」とイワンは言った。 「そ、それは……」 「兵器はある、もう押収はパトカー一台で済むとミスター太田は言っている。正確には十二台。 チャイナマンが……」 「ワー、ワー!」 アメリカ大統領は突然、叫んだ。電話の向こうで鈍い銃声がした。
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