- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
252 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/16(金) 19:53:32.88 ID:lLV2lQ3o - 赤旗は続けた。
「しかもチャイナマンはその二日後、兵二百装甲車三台の軍隊を一人で敗走させたんだぞ。 そんな男が核弾頭を十二個も奪って北米大陸に乗り込んだらもうお前たちはおしまいだ。ニューヨークは大きいから二発核弾頭を使うと予測している。 多分その場所はニューヨーク湖に地名変更されるだろうし、メキシコやカナダに逃げる車の列で国境は大渋滞になる。シリコンバレーなんかは無人だろう。真っ先に全員ヨーロッパに逃げるだろからな、ああいったIT貴族は。 そして、最後の核弾頭はワシントンで爆発するだろう」 「馬鹿げている、そんな核弾頭なんかない」大統領は粘った。しぶとい。 「911の時は? ペンタゴンに飛行機が突っ込んでいるのを見た記憶がある。あれは私の記憶違いか」と赤旗。 「核弾頭はない」 「そうか、最初のキノコ雲が見えてからでもそう言うのか」と赤旗。 「そう言えば大統領、スミスがキノコ雲の夢を見るのは予知夢かなにかなんですか? このままでは……」と太田。 「チャイナマンは日本政府の命を受けているんですか」 「ノー、しかし、チャイナマンが核の恐怖を黙って、座って見ているとお思いですか? 大統領、もはや砕け散った屏風は元には戻りませんぞ!」 「恫喝するつもりか」 「誰が誰を恫喝しているのか? 赤旗君、一個確保して国連総会でご披露しようか、大統領、私も警官上がりで警視庁の当番の電話番号ぐらいは知っている。パトカー一台がエックス社の倉庫に行けばもう確保できてしまいますよ、え?」 「しばらくお待ちを」 太田は、怪訝そうな顔で無人のオフィスを見やった。
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253 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/16(金) 19:55:56.45 ID:lLV2lQ3o - アメリカ側では皆悪党面を突き合わせて相談した。
「どうする?」 「どうするもなにも」 「鉄をも砕くとは!」 「そんなのんきな事を言っている場合じゃありませんぞ」 「うむ、ここはしかたがない、やってしまうんだ」 「は?」 「爆破だ」大統領は言った。
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254 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/05/16(金) 19:59:31.77 ID:lLV2lQ3o - カトウは緊急コードのメールを見て、顔色を変えた。追い討ちをかける様にスミスから電話がかかって来た。
「もしもし、カトウです」 「レッツ、核爆発!」 彼は、妻を見た。 昼間の妻の発言を思い出した。
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