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政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10

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おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
109 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/04/02(水) 06:26:01.19 ID:rln5KjT+
「しかし棚橋さん、銃では装甲車にかなわないでしょう、なにか対戦車兵器はないんですか、この倉庫には?」と涙田。
 「なんだ涙田、やる気まんまんじゃねぇか、まだやるとは俺も誰も一言も言ってねえぞ」と近藤。
 「すみません、そんなつもりじゃ」涙田は言った。一応近藤が上だからだ。
 しかし、涙田の視点からすると「偽の行動隊」は、もう経験済みであった。近藤はやっぱり行動隊でも下のほうだから大局的な視点は持っていない。
 昨日の会話から大村ならすぐ行けと命じただろうと涙田は確信はしていた。ただ、いかがいたしましょうかと大村に今から指示を仰ぐことは出来ない。行動隊の規律では近藤が上なのだ。
 やるなら涙田が自分の「行動」でするしかない。後で査問にかけられるかもしれない事を覚悟の上でだ。
 「ま、待ってくれ、すぐ話をつける、上の方にだ。五分、いや、三分待ってくれ」と棚橋、ここで行動隊に帰られたのでは話は詰んでしまう。彼の責任は重大だった。
 三分後、棚橋は思い切った条件を出してきた。なんと、現金輸送装甲車を「買う」と言うのである。これには近藤も涙田ら部下も口をあんぐりさせた。
 「それじゃ、おれたちは帰るわ、涙田、行くぞ」
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
110 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/04/02(水) 06:32:30.04 ID:rln5KjT+
 「あ、いえ、実は、自分品川に急用がありまして」
 「あ? 命令違反だぞ、涙田!」近藤は怒鳴った。
 「いえ、今日のミッションはここまでです。だからここから先は「自由行動」ってことで……」彼の言う事にも一理はあった。
 彼はチーム大村の一員でありミッションが達成されたら仮のリーダーの近藤の指揮下には無いことになる。そこいらの行動隊の指揮系統や理論は確立していた。
 そして涙田には「用」があった。彼は貪理で見た光景が忘れられなかった。一万の人々が無残にも殺されたことが到底許せなかった。
 今、「それじゃ」と帰ることは出来なかった。
 「なんだと涙田、貴様、どうするつもりだ」
 「装甲現金輸送車で、品川まで行き、偽の行動隊とやらをこの目で見てきます」
 この目で見るとは体のいい口実、実際は戦うと言う事なのだ。
 近藤はびっくりしたが、あっさり涙田を見捨てた。
 「好きにしやがれ、行こうぜ」
 涙田以外の行動隊は警備員の服を着替えて秘密倉庫から出て行った。
 「あんた……」と棚橋が言った。彼もびっくりした様子だ。
 それも当然で、彼らは行動隊を根性も無い武器商人に落ちぶれたテロリストと思っていた。
いざと言う時、立ち上がって助けてくれる奴がいるなんて想定外だった。
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111 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/04/02(水) 06:38:26.59 ID:rln5KjT+
 「さあ、早くしないと……銃の一部は下ろそう。おい、みんな力を合わすぞ」
 涙田は仕切り始めた。早くしないといけないが、G3突撃銃では装甲車には歯が立たない。
 「戦車に役立ちそうな武器は、LAW、米軍のM72対戦車ロケット弾ランチャーだけです。弾薬数十発」
 先ほどの見張りの若いのが言う。中崎と言うらしいその男は武器に詳しかった。涙田は即席でLAWの使い方を教わる。見返りにみんなにG3の使い方をレクチャーする。
 ここにいるのは本来は倉庫係だから戦闘員ではないのだと中崎は言った。
 「手りゅう弾もいるな、あと機関銃も必要だ」
 「手りゅう弾は米軍の奴があります。機関銃はNATOのM42があります。ちょうど百連発の箱型マガジンが入荷したばかりですから持っていくと役に立つでしょう」
 「本部で頑張っている連中ももう弾薬が尽きているころだが?」
 「使用拳銃はロシアのマカロフです」
 ロシア製の軍用拳銃マカロフはヤクザの銃として有名なトカレフよりも銃としての基本性能は格段にいい。なにしろトカレフには安全装置さえついていないのだから
比較する方が間違いかもしれないが、とにかくそいつで統一されているのは好都合だった。
予備の弾倉や、マカロフそのものを箱単位で次々と現金輸送車に積み込んだ。
 一方で棚橋は情報収集に入った。幸い、現地ではわずかな数とはいえ武装した応援が来る事、強力大量の武器弾薬が来る事を心の支えにしているため連絡は絶えなかった。
 それによれば、高浜運河から出現した装甲車は三台、内一台は対戦車ミサイルだけを積んだ特殊なタイプらしい。NTTのビル群を破壊して進んでくると言う事だった。兵の数は数百という答えだったが、
これは乱戦ではよくある答えであり、つまりは999人から百人までの間であり、分からないというのをオブラートに包んだ答えだった。
 しかも彼らは女子供であろうと構わず機関砲をぶっ放し、進んできて今は総本部前まで来ていると言う。総本部は決死の防衛戦闘に成功しているらしい。
 急がなければならなかった。
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
112 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/04/02(水) 20:39:57.60 ID:rln5KjT+
 品川事件当日 11月 火曜日 午後一時
 品川の街は燃え上がっていた。
 醜悪なパチモノのギリシャ神殿のような幸福の錬金術総合本部付近には、「こうどうたい」の歩兵部隊が展開してウージーを握りしめていた。
その背後から「行動隊」と「パソコンの大型プリントソフトでプリントアウトした奴をもとに大急ぎでペイントしました」感で一杯の装甲車が援護射撃を加えている。
 だが、無意味に頑強に作られた神殿は機関砲の弾丸に耐えていた。その頑丈さはこんな状況は想定しえたはずはないのだから全く無意味だとしか言いようがないが、今は大いに籠城側を助けている。


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