- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
45 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/21(金) 07:11:05.28 ID:ppAPr3gr - 「は?」
「え?」 「なんですか?」 それが朴や白、貴理子ら教団幹部の反応だった。 それが当然だった。白は警備担当として行動隊の事は知っていたがそれは知識に過ぎなかった。 涙田はその声が聞こえる範囲におり、こちらも当然驚愕の表情を浮かべていた。 行動隊に入って最初に教わる事は自分たちが行動隊であることがばれないようにすることだった。行動隊が自分から名乗るなどあり得ない話だった。 「それで、行動隊が何の用だ? 」と白。彼は何がなんだかさっぱり分からず目の前の男が拳銃を抜くのを見て初めてこの男が(いろんな意味で)おかしい事に気がついた。 「教主様、危ない」 「遅いわ! 貪理の奴らに命令しろ、特に女たちにな、逃げたら教主を殺すと」 「は?」 意外な命令に朴も白も目をぱちくりさせた。 涙田が情勢を見守っていると、わらわらと集まってくる「行動隊」の数は目に入る範囲で約二十名弱、全員ウージーか、ワルサーか例のルーガー砲兵隊仕様で武装している。 ……やばい とっさに周囲を見渡すと貪理の法被が落ちていた。素早くそれを拾って身につける。
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46 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/21(金) 07:22:05.98 ID:ppAPr3gr - さらに見ていると驚いた事に「行動隊」の半数はパレードの女たちをレイプし始め、残りは見張りに入った。
リーダーらしき男は教主らしき男に拳銃を突きつけている。 サブリーダ格の男二人がその傍にいて警備担当者らしい男にこれも銃を突きつけている。こいつらはワルサーを装備していた。 もう、その装備を見ただけでも涙田には相手が学会だと分かった。行動隊だと言うのは当然嘘である。二十対一の対決は絶対に不利だ。チャンスを待つしかない。
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47 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/21(金) 09:23:32.31 ID:ppAPr3gr - しばらくすると、当初の驚きが去って涙田の心には静かな怒りの炎が湧き上がってきた。無抵抗の人々を殺したり女たちを犯したりする奴らへの怒りだ。
爆発した建物には無数の罪もない人々がいたに違いない。それにあきたらず、おもむろに女を犯し始める感覚が彼には理解できなかった。 奴らは今、おそらくは教主を殺そうと企んでいるようだった。今殺さないのは女を犯す必要があるからだ。犯人ら全員がすっきりしたら殺す気だろう。 それは阻止したほうがよさそうだ。 涙田家の代々の言い伝え「戦場では郷里(大阪)の英雄、大塩平八郎に思いをいたせ」を発揮する時が来た。(作者注、大塩平八郎は江戸時代後期の儒学者、大坂町奉行組与力。 大塩平八郎の乱を起こした(以上wikiより引用)作者の郷里、大阪の英雄)この伝説は涙田の先祖が大塩らのわずか三百の兵として救民の旗の下、 乱に加わったことを暗に示している。大阪にはそういう古い家がまだある。
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