- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
41 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/20(木) 06:33:45.23 ID:RbAH+2Lf - 「もうじきパレードが来るぞ」
オメガ2は部下たちに無線インカムで言った。そうしながら彼は素早く計算した。 オメガ2はやっていなかったが部下たちの中にはモルヒネや酒で痛みや恐怖を和らげているものが多数いた。 だから、ロジカルにモノを考えるのはオメガと呼ばれる終わりの人たちの中でも1から3の三人の幹部の役目だった。 死神博士の爆薬は時間通りに爆発してしまう。だからまだ道路の、それも貪理記念総合ホールの相当手前にいる朴の畜生は幹部連中と生き残ってしまうだろう。 建物は吹き飛んでも朴たちが生き残ってしまったのでは貪理は宗教的にはすぐに再生してくるのではないか? そうはさせてはならなかった。彼らに与えられた任務は単なる行動隊に罪をかぶせる自殺ではなく、貪理をたたきつぶすことだった。 「爆破と同時に襲撃」 「ラジャー」
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42 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/20(木) 20:01:22.10 ID:RbAH+2Lf - 爆発は、午後一時ジャストだった。朴は最初、目の前の貪理記念総合ホールが爆音とともに
爆発し崩れ落ちていくのを何かのイベントかと勘違いして目を見張った。 奈良いきいきテレビのクルーもこの光景を奈良県じゅうに中継していた。
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43 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/20(木) 20:09:37.64 ID:RbAH+2Lf - 「逃げて!」涙田は美雪に言った。
「は?」と美雪。 「早く! 実家へ」 美雪は素早くブラッディマリーを飲み干すと走り去った。火縄銃は肩にしている。流石はガンキチだ。 涙田は金を払おうとカウンターに近寄ったが、バーテンダーも逃げて居なかった。 よく見渡すと周囲の主要な建物はみな爆破されていた。 破片が飛び散っている。千切れた人の体も散らばっている。悲鳴や怒号が聞こえている。炎と煙が広がる。 またしても地獄に来てしまったよ、涙田はそう思った。
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