- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞP10
24 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/16(日) 07:29:07.71 ID:7HG3vdlT - お約束で、十三号室のベットの下からはAVがザクザク出て来たが、それが全て姉弟相姦ものなのは言わないほうが良さそうだった。
夜、前夜祭に出かけた涙田たちは初めてキスしたが、それは焼酎の味が濃厚にした。 後味を消すために涙田は付近のコンビニで安ワインを買い少し飲んだ。 通りでは殺傷事件がすでに起こり、警察はどこか遠くでサイレンを鳴らしていた。悲鳴と怒号が交差していた。 流石は貪理のお祭りだ。聞きしに勝る鉄火場だった。幼い頃「あれにだけは行ったらあきません」と言われた祭りだ。 それが不快な思い出をフラッシュバックさせ、涙田はさらに飲んだが明日は本祭りなので今日は早く寝ることにした。 明日は修羅場をくぐる事になるという予想がついたからだ。 それがとんでもないことになるとは分からなかったのだが。
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25 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/16(日) 11:36:45.67 ID:7HG3vdlT - 貪理市壊滅作戦決行当日(日曜日)。午後0時。
快晴だった。涙田は美雪と二人で祭りに出た。 途中で救急隊に担架で運ばれる死体とすれ違った。刃物での喧嘩らしかった。涙田はフル装備だったが祭りでお土産を買うための大きなバックを持たなければならず、それがちょっと困った。 二人が貪理に来ている事は会社の皆が知っているのだから、お土産は期待されている。全社にカップルお披露目の意味をこめて何かは配らないといけないだろう。百人はいる会社なのだ。 美雪はのんきに朝からハイテンションで、流石に朝からは飲んではいなかったが、友人らと連絡を取り合って盛り上がっていた。この街では祭りの時には里帰りをするのが普通なのであった。 爆竹を鳴らす者もおり喧嘩をする者もおり、あたりは異様に騒々しかった。人だかりが流れていて露店も出ていた。 「ねえ、何か買って」 「何かって酒以外やで」 「酒、酒」 「酒ダメ!」 「んー酒以外でもいい、涙田さんの買ってくれるモノなら」 「うーん……」
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26 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/16(日) 21:54:33.65 ID:7HG3vdlT - 涙田はちょうどお面を売っているお店があったのでそこへ立ち寄ってみた。
「いらっしゃい」 「何のお面がありますか」 「もうあんまり残ってないよ、お客さん…」 「これはなんですの? 」 「覆面グライダーのお面だよ」 覆面グライダー隊とは自衛隊内の影の部隊であり、その内容は極秘とされている。 そんな部隊のお面があるぐらいだからこのお面屋は屋台なのによほどにマニアックな店なようだ。
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27 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/03/16(日) 21:57:11.89 ID:7HG3vdlT - 「女の子向きのお面ってないのかい? 」
「ありますよ、ほら、般若の面」 確かに般若の面だった。能面の中では「怒った女」の写実の面なのではないかと言われているものであった。 「いやいや、もっと心ときめくような物はないのか」 「心ときめく、マニアックな物ならこれなんかどうだね? 」 「うっ、こ、これは…」 ババーン 「ふっふっふ…人海戦隊チャイナマンのチャイナブラックの面」
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