- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
962 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/27(木) 07:53:23.08 ID:ezBEHby6 - 実際、県知事の方が状況を正確に把握していた。彼は執務室でテレビも見ていたし、その前の時点で彼の家からはスーパーの方の銃声も聞こえた。
彼は県庁に出勤すると県警本部長を呼び出した。不幸にして県警本部長は昨夜風呂場で転んで病院で意識不明だった。それで荒川を電話口に呼んで状況をただした。 それで分かった事は、警察は状況を全くコントロール出来ていないことだった。指揮官もたったこれだけの時間で三名交代したと言う。決死隊を突入させたが全滅という報告も受けた。 県知事は強い口調でSATを出動させるように命じた。 だが、もう手遅れだった。
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963 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/27(木) 18:10:03.86 ID:ezBEHby6 - 田中警部補は小枝と同じ決断を迫られた。だが、SATが来ないのは相変わらずだし荒川が電話にさえ出なくなったと言うのは
彼にとっては一層の孤立無援を意味するものであった。それに今すぐSATが到着してもこの状況がすぐに変わるとは思えない。 田中は、小枝の気持ちが良く分かった。店員の作戦を丸ごと採用することにし、もう県警本部の許可は取らないと決めた。 「総攻撃をもう一度かけるぞ、今度は店の中からも攻撃隊を送りこんで後ろからも攻撃する」 田中にとって唯一の幸いは、拳銃は負傷者からすぐに調達できたことだった。 「かかれ」
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964 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/27(木) 18:10:53.83 ID:ezBEHby6 - 真砂子は、ルガーを構えながら警官隊がなぜ無意味な正面攻撃をかけてくるのかと思った。
すでにルガーの弾倉にはすべて再装填が終わっていた。冷酷な狙撃を再開する。 パトカーはもう燃えつきかけていた。遮蔽物としては使えない。ばたばたと警官たちは射殺された。 真砂子がにやりと笑い、もう一本酒を飲もうかと思った時、店の自動ドアが開いた。 「天誅!」 田中警部補は引き金を引いた。銃弾は真砂子の背中に命中した。崩れ落ちる。田中からは見えなかったが信じられないという表情を浮かべながらだ。 「ぐはっ……」 これが真砂子の断末魔だった。田中はこんな悪人でも血は赤いんだなと床に広がる染みを見ながら思った 。小さな驚きだった。
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