- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
956 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/22(土) 21:11:46.50 ID:N2nEeMza - ところが、この警官隊敗走の一部始終をテレビカメラが放映していた。地元の「県民サンデー」の取材クルーが近くを流していたのだった。
彼らはスーパーも炎上するパトカーも見える場所でカメラを回していたのだった。 キャスターの足柄早苗は小柄で愛嬌のある娘だったが今は笑顔も吹き飛び、カメラに向かって 「御覧ください」とこの事件が始まってから何回目かのレポートをしようとした。 真砂子は、慎重に早苗に狙いをつけルガーの引き金を引いた。 「あちらの……」 カメラが次に映し出したのは首から上を吹き飛ばされて倒れる早苗だった。次の瞬間、カメラは地面を映したがそれはカメラマンも死んだからだった。
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957 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/22(土) 21:16:26.66 ID:N2nEeMza - テレビ局ではスタッフが上空を旋回中のヘリのカメラに画面を切り換えた。ここからは音声が来ていない。そして画面に映っているのは赤い服を着た老婆が祈りでも捧げるように
スーパーの前でヘリに向かって両手を上げているところだった。 真砂子は機関銃のようにルガーを連射した。拳銃弾は確実にヘリに当たっているはずだった。32発を撃ち尽くすとヘリの音が変わって来た。 テレビの画面では住宅街がみるみる接近してきていた。もちろん、接近しているのは住宅街ではなくカメラを乗せたヘリの方だった。 小枝警部が小公園に駆けつけてきた応援パトカーの警察無線に再び戻るのと爆発音は同時だった。事情が分らず彼はとっさに「今爆発音がした」と県警本部に言った。 本部は「了解」と言ったがSATは来ない。 振り返ると、パトカーの炎の向こうにもう一つ煙が見えた。銃声が散発的にしており消防はもう銃撃を恐れて動けなかった。 偵察に出した部下が戻って来て、カメラクルーが撃たれたこと、火事から逃げようとし始めた市民を真砂子が撃っている事を報告した。ヘリの事は分からなかった。 だが、小枝警部は思った。 彼はこの街の出身でありあのスーパーでもよく買い物をした。このままでは街がめちゃくちゃになってしまう。あの老婆はこれ以上野放しには出来ない。 もう県警本部からSATが来るのを待っている時間の余裕はない…… 「決死隊を募る!」 小枝警部は言った。驚いた顔で部下たちが彼を見た。 「五名でパトカーの火事に紛れてできるだけ接近、拳銃で持って制圧を図る。先頭は私が行く」 残り四名の志願者はすぐ集まった。彼らは拳銃に弾丸を込めなおすと出発した。 真砂子は拳銃の弾倉に9ミリ弾を詰めなおしていた。偶然だが一発の弾丸が転がり落ち、真砂子は反射的に拾おうとかがんだ。 その瞬間、警官隊の放った銃弾が今彼女がいた空間を何発も飛んで行った。 真砂子は、柱の後ろからルガーで反撃した。不幸にして警官隊のニューナンブは五連発であり弾がすぐに尽きた。 逃げる警官の背中にルガーの9ミリ弾が次々命中、小枝警部以下決死隊は全滅した。
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958 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/22(土) 21:25:37.71 ID:N2nEeMza - 警官隊の新しい指揮官は田中警部補という交通係だった。彼は銃さえ持っていなかった。
荒川司令が田中警部補に命じたのは太刀川警部を無線に出すことだった。唖然としながら田中警部補は言った。 「太刀川警部殿は死にました」 「では、小枝を出せ」 「小枝警部殿も死にました」 「じょ、状況はどうか」 「決死隊は全滅、相手は一人ですが今は姿が見えません。炎と煙がひどく、狙撃が危険なため偵察が困難です。SATがだめなら楯を下さい。 機動隊が使ってる大きい奴です。相手は拳銃ですからなんとかな…」 「相手は拳銃なのか?」 「そうです、何度も報告したじゃないですか!」 「一人なのも間違いないんだな」 「そうです、こちらで確認した限りでは一人だけです。赤いワンピースの老女です」 「その老女に、我々が手も足も出ないというのか?」 「だから、それも何回も報告しているでしょう」 田中の我慢も限界だった。彼は小枝が本署に死亡者を報告するのを横で記録していたのだから被害も良くわかっていた。 何十人もだ。一回の事件ではあさま山荘事件を上回ることは間違いない。 「なぜなんら応援をよこしてくれないんですか」 彼らの警察署は本署が空になるぐらい応援を回していた。隣近所の署からも応援が来ている。県警本部は状況を報告しろと言うだけで何もしない。
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959 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/22(土) 21:32:34.71 ID:N2nEeMza - そのころ、真砂子はなんと、スーパーでトイレに入っていた。
休憩も兼ねていた。長い時間、人を殺し続けたので疲れた。 弾薬は、まだまだある。真砂子はトイレから出ると野菜ジュースを一本とワンカップ大関を一本、失敬した。まず野菜ジュースでのどを潤した。 それからワンカップを開ける。ぐっと一口飲むと心と体が温まった。 まだまだ殺せそうだった。 田中警部補の所に先ほどのスーパーの店員がまたやってきた。もちろん今回は匍匐前進ではない。 「あのう、おまわりさん、裏から入って行ったらどうでしょう? 」 「ん?」 「あのばばあも後ろには目がないと思います、表側で陽動部隊が銃でけん制しながら本隊が裏から入って行って一気に射殺したらどうでしょうか? おそらくばあさんは自動ドアが開くまでは 店内に警官がいても気がつかないでしょう。これだけ修羅場じゃ」 「ええっ?」
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- 創価・公明板雑談専用スレッド
872 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/22(土) 21:42:43.88 ID:N2nEeMza - 寒いですが、もうじき暖かくなるとの予報です
オリンピックはどうなるのか、よくわからないのですが サブ執筆用の、ネットブックにウインドウズ7を入れようとしてうまくいっていません メイン執筆用はVISTAですから今回はOSの更新はしない予定ですが、最近挙動がおかしいので もしかすると最悪数日更新が止まる可能性があります
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