- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
928 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/16(日) 09:16:30.90 ID:PxCyNs3+ - 「しかし、恐ろしい話だ。こうなったらこの本部が真っ先にやられるから移転も考えないとならんだろうし、その他色々でこっちは親衛隊に対応できない」
「斉藤さんは、いや斉藤は我々の顔も名前も知っていたはずですが? 」と水村。 「住所や電話番号までは知らないはずだ。無論これから死んで行くはずの人間の住所なんか知ったって仕方がないからな。しかし君たちは生き残り反撃した。16名の死者は奴らにとっても痛いはずだ。 斉藤にとっても想定外の事態だったに違いない。死んだはずの大村から本部に電話がかかってくるなんて……さらに、奴の視点で考えると当然演習の事や具体的なウエイポイントの情報が漏れたことは分かってしまった。 それで犯人の割り出しが始まる前にあわてて逃げたと思う。とうてい君たちの情報を仕入れている暇なんかなかったと考える方が自然だ。 実はわざとパソコンで本部のサーバーにアクセスして個人データを入手するには時間がかかるようになっている。承認時間と言ってな。その時間でアクセスコードやアクセス区間を確認する決まりだ。わしらパソコンの素人にはさっぱりわからないシステムだが」
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870 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/16(日) 09:19:50.69 ID:PxCyNs3+ - 毎日更新のめどが立ちました。
久しぶりの連載です。 まだ、本編は完成に至っておりません。 どの程度、掲載にかかるか、ちょっと予測がつかないのが実情です。 また、具合を報告します。
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929 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/16(日) 09:25:26.34 ID:PxCyNs3+ - 「それでは今後どうしますか」と浜中が言った。別に反撃しないことに不満はなさそうだった。
「当面は表向きの仕事に戻ってもらいたい、ああ、涙田、お前は今無職だがいい話がある」と下田が言う。 「いい話って何ですか?」と涙田は言った。良い予感がする。 「お前、今二種免許や大型免許を持ってるんだったよな」と大村。 「はい、大型、二種免許は自衛隊で取りました」 「実はな、行動隊としては今後の事も考えて我々に完全防弾の車を二台用意してくれた。ベンツとBMWだ」 「二台ですか?」 「もっと用意したいが車がない。それで、お前ベンツを運転できるか? Sクラスだが」と大村。 「出来ます」 ベンツのSクラスと言えば高級車だ。もちろん、ベンツを運転するのには普通免許で十分である。 「俺の会社でそのベンツを買う。お前はその運転手になれ」 「ええ?」 「正社員だぞ、どうだ喜べ」 「は、はい……」妙なもので、人間はどうだ喜べと言われると素直には喜べないものなのだった。 大村は、さらにBMWは水村に預けると言った。こいつで浜中と大久保を送り迎えしたりすると言う事らしい。 大村は更に、自分はパン工場の会社の社長をやっていると本職を告げた。別に本職を告げあう必要はなかったが、 浜中は内縁の妻と飲食店の経営者をやっていると言い。水村はセキュリティのコンサルタント会社を経営していると言い、 大久保はそこの幹部社員だと言った。
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930 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/16(日) 19:44:56.76 ID:PxCyNs3+ - そして、五人は地下のガレージに行った。黒のベンツと赤のBMWが待っていた。さらに車の係りの名前は知らないが三十代の作業服の男も待っていた。
「二台とも満タンにしてあります。どちらも整備状況は良好です、ベンツが若干エンジンのかかりが悪いですが実用範囲内です」 「書類はそろってるのか、車検とかの? 」と大村。目を輝かせている。 「無論です。運転席と後部座席にそれぞれ拳銃を入れられる隠し物入れがあり、トランクにも小型の武器を隠す用の隠し物入れがあります。モノはなんですか?」 「ウージー」と大久保が短く言った。 「ストックを折りたためば二三丁はOKでしょう。弾薬も…もともとは麻薬密輸業者の車だったらしく何回も国外や沖縄県の離島に「出張」した前歴がありますがそいつは大丈夫でしょう」 「それ以外は問題があるのか?」と大村。 「BMWには事故歴があります。沖縄県の離島でヤギをはねたと言う」 「なんじゃそら」 「支障はないでしょうが、持ち主が全く変わるわけだから……まあ気にはなるポイントですね」
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