- 創価・公明板雑談専用スレッド
868 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 08:37:42.77 ID:rkBVzRz7 - 雑談スレのみなさん おひさしぶりです
またやってますんでよろしく http://anago.2ch.net/test/read.cgi/koumei/1284083783/l50 あらすじは、「創価学会以外の宗教団体」のトップが高齢になり、日本征服の野望(!)に とりつかれてくる 主人公はテロリストで、事件に巻き込まれるが テロリストとして「正体を明かしてはいけない」という訓練を受けていて たまたま祭りで、お面を買って持っていたためお面をつけて宗教団体と闘ってしまう というお話
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869 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 08:42:31.32 ID:rkBVzRz7 - タイトルは「人海戦隊チャイナマン トナカイの使命」です
長編です 久しぶりの長編で、しかもスタイルとして「すでに完成している作品を発表する」 にトライしています。まだ本編は完成にはいたってはいませんが、もうじき完成する予定です
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- おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
918 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 10:44:44.01 ID:rkBVzRz7 - 午後も遅くになると、一行は飯の準備に入った。と言っても、飯のレトルトパックに使い捨てカイロ式の加熱剤を添えて点火するだけの事だった。ただし、こいつは激しく加熱するので通常のカイロのようには使えない。
火傷してしまう。 タオルなどでくるんでおくのが普通のやり方だった。 日もとっぷりと暮れる時間帯にようやく大村はキャンプ地を指定した。 そして、夜間は移動しないと宣言した。 「夜の山は怖いぞ…昔、まだ俺がペーペーだった時、夜の山の中で迷子になってな。何回道を変えても同じ場所にたどり着くんだ。ぞーっとしたね。このまま山の中で死ぬまでさまよい続けるんじゃないかとな」 「は、はあ……」と浜中。 「夜間移動はなしだ。それに、夜間の移動をしたからと言ってこちらが有利になるかどうかは疑問だ。逆に体力を消耗するだろう。見張りを厳重にして今夜は休もう」 チーム装備のシャベルで涙田は便所の穴とゴミ捨ての穴を掘った。便所のほうには木の枝を刺してそいつにトイレットペーパーを付けた。 その間に大久保が薬缶にカセットバーナーでお湯を沸かし茶を入れていた。全員の水筒に茶を分配する。
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919 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 10:46:49.70 ID:rkBVzRz7 - ツェルトを張り終わる頃にはもう暗くなっていた。涙田は自分のツェルトに転がり込むとマットとスリーピングバックを広げた。一応、新聞紙を二枚マットの下に広げ一枚をスリーピングバックの上に広げた。
このハイテク時代でも新聞紙の保温効果はすごい。カイロも使った。 飯も食う。白飯パック二つと牛肉カルビとだ。自衛隊の純正品と違って飯とおかずを盛るトレーが付属していた。温食だ。それをお茶と共に食うと寝酒の代わりに持ってきたサイダーを涙田は飲んだ。 眠りは速攻で深かった。銃は手元に置いていたが当番が回ってきたときには必死で手探りしたものだった。 「おう、涙田、銃は安全装置オフで」先の不寝番である水村が言う。 「了解」 カチッと音。 「今日は大変でしたね。実は人を殺したと言う実感がわかないんですよ」 「俺だってそうさ、大村さんでも人を殺した体験はないんじゃないかな。大久保は経験があるらしいよ、東南アジアで」 「へえ……」 「敵は俺たちよりも重装備だった。やらなきゃ殺されてた」 「はい……」 「じゃ、俺は寝るよ。居眠りは絶対にするなよ」 「しません、お休みなさい」 「お休み」
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920 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 14:36:21.57 ID:rkBVzRz7 - 当番が終わると、もう一度眠ったが今度はなかなか眠れなかった。
熟睡すると起こされるのが辛かった。 「あーうー」 「しっかりしろ! 敵だ」と水村。 ウージーを手にして目を覚ますと敵は目の前にいた。 敵はフラッシュライトを点灯しながら歩いてきた。ざわめいてもいた。どうやら敵は近くにはいないと言う想定のようだ。ライトを片手に持つのだから銃は持っていてもとっさの反撃は難しい。 だが、大村は躊躇を見せた。銃を撃てば敵に気付かれる。なるほど目の前の敵は倒せるが他の敵部隊を引き寄せる事になる。ここはやり過ごすのが上策だった。しかし、敵はどんどん彼らのほうに近づいてきた。まったく気がついた様子はない。 それもそのはずでライトの光が当たっている所を凝視することになるからすぐ近くで待機している涙田らに気がつかないのも当然だった。実際、夜間には移動せずキャンプすると言う大村の判断も当然の判断だった。 敵がもう至近距離まで来た。大村は短く命じた。 「撃て! 」 銃声も短く、あっと言う間に敵は倒れた。30連発のマガジンだったが一瞬で撃ちつくしてしまった。
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921 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 14:37:40.85 ID:rkBVzRz7 - 「マガジン交換! 」
大村は鋭く命じた。 「了解」 「了解」 「了解」 「了解」 カチッカチッと音がしてマガジンが交換された。涙田は自分が号令されるまで空の銃を持っていた事に気がついて恥しい思いをした。 「襲撃!」 大村の声は短く、襲撃は一瞬だった。 敵の銃は前と同じウージーだ。まず、マガジンを奪う。こいつは文字通り一瞬だった。 続いて私物の確認、これもあっというまだった。持っていない。指揮官らしいのが百万円を持っているのは前のチームと同じだった。こいつもワルサーを所持していた。今回は生存者はいなかった。だが、指揮官が装備しているはずの無線もない。 「無線がないと言うのはどう言う事でしょう? 」 浜中が言った。 「考えられるとすれば、偶然9ミリ弾が無線に当たったとか? それは無線を体の正面に向けて構えていたんだろうから可能性はある。後は機密保持のために無線を力いっぱい投げ捨てたとかだな。まああり得んだろうが…そんな余裕があるならワルサーを抜くだろう」 大村が答える。 「しかし、こいつら、水筒すらなしですよ、よく我慢できますね」と水村。 「学会員なら信仰心でやり遂げるんだろう。装備が武器弾薬だけと言うのも合理性はある。身が軽くなるから…もっともこっちはそんな下手すると銃撃戦の前に遭難する危険性は犯さないが」
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922 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/11(火) 14:38:31.88 ID:rkBVzRz7 - 彼らは山岳ゲリラ戦の訓練も受けていた。連合赤軍が目指していたような山岳地、森林での戦いに精通しておくことが有利だと考えられたのだ。
その訓練からすると荷物を捨てると言う事は大村が言うように無謀過ぎた。今の時点でも彼らは温食をとりツェルトの中でマットとスリーピングバックで眠っていた。つまり、敵の武装集団よりはるかにコンディションはいい。 また、夜間に移動するとなると何らかの明かりが必要になるが、今の銃撃でも明らかなように明かりは格好のターゲットになる。そんな危険性は冒せなかった。 「ツェルトを畳み、移動は夜明けを待つ」 「ワルサーはどうします? 大村さんが持ちますか? 」 「いや、それはしんがりの涙田が持て、これからはしんがりも重大任務だ」 後方への注意は重要だった。人は前にしか目がないからどうしても前ばかり見るが実は後方への注意が山岳戦では重要だった。 むしろ今回のように前に敵が(それも二回も)現れるなど考えられない事態だった。 「ピストルはベルトごと持って行け。予備マガジンも二つベルトに付いている」と大久保が言った。
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