トップページ > 創価・公明 > 2014年02月10日 > mlu8EZ7l

書き込み順位&時間帯一覧

5 位/80 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数0000000000030020000000005



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!

書き込みレス一覧

おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
913 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/10(月) 11:37:22.42 ID:mlu8EZ7l
山の中で涙田らは孤立無援の戦いを始めた。
 一応携帯は持っていたがそれがこんな山の中でつながるはずもなく、ひたすら逃げるしかなかった。
 彼らは山の中立ったままで昼食を兼ねた小休止を取った。昼食と言ってもカロリーメートのブロックと
ペットボトルのお茶や水だった。食事と言えばチームは万一の場合に備えて非常食を含めて六食もの食料を携帯していた。もともと日没の時点で目的地に到達できない場合は夜間宿営訓練を追加オプション訓練として実施する予定だった。
夕食と朝食は必要物として携帯している。夕食は自衛隊のタイプ2型レーション、いわゆるレトルト飯で朝食は真空パックのカレーパンとカップラーメンだった。
 昼食後、大村は近くの稜線に上ることを決めた。偵察とルートの選択を見極めるためであった。水村は油断なくパイソンを構えながら稜線に上って行き、そして顔色を変えて大村に合図した。
 「……? 」
 大村も山の上に上がっていき、振り返って上がってこいの手サインを送って来た。
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
914 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/10(月) 11:46:27.24 ID:mlu8EZ7l
涙田らが用心深く稜線に取りつくと、そこから向こう側の斜面下側、森林と草地の境界線に「敵」が見えた。
 人数は七、八人、肩から銃らしいものを吊っている。服装は森林用迷彩服だ。先頭の一人は無線機のインカムらしいものに向かって何かをしゃべっていた。
独り言を大声で言っていると言う可能性もあるのはある。ここからではインカムは確認できなかった。後ろに続く者が無言なのは分かった。。
 「命令と同時に一斉射撃だ」
 大村の命令に涙田らはパイソンを抜いた。慎重に狙いを定めるが距離はかなりあった。涙田の実感では百メートルぐらいだ。
 「撃て!」
 大村は命じると自らも引き金を引いた。マグナムらしいと言うのか、テレビなんかの作り物ではない銃声が山中に響いた。涙田らも連射に入る。
 あっと言う間に拳銃の弾は尽きたが、目をやると敵も全員倒れていた。不意を突かれ反撃の余裕もなかったらしい。
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
915 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/10(月) 11:50:21.37 ID:mlu8EZ7l
 「よし、降りて行って銃を奪え」
 涙田らは斜面を素早く降りて行った。涙田はかろうじて一発だけ弾を残していたが他のメンバーはどうなのかは分らない。
敵が一人でも生き残っていて銃の引き金を引いたら涙田らはそこで終っていただろう。距離は、最初の感じよりも近かった。50メートルぐらいだった。
 しかし、幸いにも(敵にとっては不幸にも)生存者は一人だけでそれも虫の息だった。
 「う、うう…」
 死にかけの男は呻いた。涙田は「おい、しっかりしろ」と声をかけ男の血まみれの腹を止血しようとした。材料は他の、地面に転がっている死体から剥いだ迷彩服でだ。
 「み、水をくれ…」
 男が言うので涙田は一旦止血作業を中止して水筒から水をやった。一口だけにとどめる。大量に水を飲ませるとむせたりして危ないからだ。
 「お前たちはいったい何者なんだ?」
 涙田の質問に、もう重傷で意識も朦朧としていたのだろうし、答えればもっと水がもらえると思ったのかも知れないが男は言った。
 「犬田先生の、親衛隊……頼む、もっと水をくれ……も、もう……」
 「分かった、水だな……」
 涙田には、もう止血が無駄な事は分かった。水をたっぷりと男の口に含ませる。男は死ぬ前のけいれん発作を起こし、死んで行った。
 「犬田先生、だと……」
 いつの間にか大村が傍らに来ていた。
 「誰ですか、犬田先生って?」
 涙田は言った。
 「知らんのか? 生華(しょうか)学会の三代目教主、犬田代作(いぬだだいさく)の事だ」
 「生華学会と言うと有名で日本一を自称している宗教団体ですね。創価学会とは違う宗教団体ですね」
 「ああ、しかしなぜ学会が?」
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
916 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/10(月) 14:29:43.79 ID:mlu8EZ7l
 大久保が両手に銃を持ってやってきた。
 「敵の銃はウージー短機関銃です」
 イスラエルが開発したウージー短機関銃は、1951年に開発された古い銃だと言う事だが今も世界各国で採用・使用されている。
 信頼性や操作性に優れており、ストックを折りたためばコートの下に隠す事が出来るほどコンパクトになる。
 「短機関銃か、先手を取られたら我々は全滅だったな」
 大村は呟いた。
 「ええ、銃は七丁あります」大久保は言った。
 「んん? 敵は八人だろうがよ」
 「一人は拳銃でして……おそらく指揮官は拳銃装備で無線を持っているんだと思います」
 「無線はあるのか?」
 「は、はあ……それが、壊れてまして」
 「そいつは、持って行く…壊れていると言う事はこっちにしかわからない話だからな、牽制にはなる。途中のどこかで穴を掘って埋めてしまえ」
 「はい、それで、銃を持って下さい、弾倉帯も……30連発のマガジンが入るタイプです」
 弾倉帯はマガジンが4本とクリーニングキットが入るタイプだったが今はクリーニングキットの代わりにフラッシュライトが入っている。
 「それと、指揮官らしき死体は金を持っていました」
 「ほう?」
おい、おまいら!みんなで小説を作るぞ!!
917 :政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M []:2014/02/10(月) 14:36:15.60 ID:mlu8EZ7l
 「現金で百万円、しかしこいつもその他のメンツも財布も携帯も持っていません」
 「なんじゃそら?」と大村。かなり戸惑った表情だ。
 「どうなんでしょうね……」水村が言った。
 「大村さん、こいつだけは私物を持っていました、そのう、家族の写真です」
 浜中が言ってきた。足元の死体はマグナムで頭を吹き飛ばされている。無残な死体だ。
 「ふむ……」
 涙田らは写真を覗き込んだ。それは幼い女の子が誕生日ケーキらしきものを前に微笑んでいる写真だった。それは彼らが問答無用で射殺した死体が家族もいる普通の人間だと言う証であった。
 「これは戻してやれ」
 大村は言った。
 「それはそうと、水筒もなしか、こいつら、山を舐めてるな」
 「山の中で百万円を指揮官らしいのが所持している、その一方、水筒もない、これは何なんでしょう」
 浜中が言った。
 「分らんな……全員に分配しよう。はぐれたりしたら迷わず里に下りて本部に戻るんだ、それには金が必要だ」
 一応、涙田らは財布など最低限の私物は身につけていた。演習はあくまでも演習であり、また大村が言ったように万一の際には
人里まで降りて救援を待つと言うのが基本方針だった。だから、拳銃を装備というのもその方針に沿うものであった。部隊にはライフルやマシンガンもあったがそれらは隠し持てない。
人里に最終的には下りると言う想定では拳銃を装備するしかない。
 ところが彼らの敵にはそのような制約はないらしい。おおっぴらに短機関銃(サブマシンガン)を所持している。
 「ふむ、分捕った拳銃は水村が持て」
 その拳銃と言うのはウージーと同じ9ミリ弾を使うワルサーP38だった。ナチスドイツの制式拳銃でありアニメのルパン3世に出てきた銃だが、
大久保によると正確には戦後に生産されたワルサーP1ではないかと言う事だった。
 無線機は壊れていたが結構大型で通信距離も大きいだろうと言う予想がついた。
 武装をして歩き始めると今までより重い武装がずっしりかかってくるのだがウージーの重さはさして気にならなかった。
 むしろ、敵と対等に戦える装備と言う意識が強かった。
 一応、安全装置はかけて、うっかり暴発しないように注意しながら彼らは山を歩いて行った。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。