- 日蓮って ver.26
210 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/01/02(木) 16:43:47.54 ID:snKOwYck - >>198
>もう一つ。 >あなたの考えは、上記を踏まえたあなたの考え方であり、法然の考え方ではない。 あのさあ、そもそも法然って天台の優秀な学僧でね。 あくまでも天台的な佛教観の上に浄土教を唱えてるんだよね。 法然も親鸞も最初から「己心の彌陀」を問題にしてるんだよ。 残念ながら無知なのは君の方だと思うねえ。 ちなみに、娑婆即寂光とかいってた日蓮も晩年には弱気になって霊山浄土を この娑婆世界そのものではなく彼岸の浄土として見るようになっていく (娑婆即寂光とかいってる元気なときもそういう要素はあったのだが)。 法華経の教説とか別に大乗仏典の中ではそんな特異なものでもない。 歴史上の人物ではなく久遠の本佛としての釈尊が娑婆世界に常住する、 という発想と、他の大乗経典に顕れている如来蔵思想との間には なんら差異がない。敢えて諸経の間で、天台の教判に基づけば法華宗、 法華経ではなく華厳経を最勝とする教相判釈に基づけば華厳宗になるだけのこと。
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211 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/01/02(木) 16:54:26.17 ID:snKOwYck - 別に浄土教を狂信的法華経支持者の論難から庇い立てする義理はないが、
絶対他力で頼む先の阿弥陀佛とは我々にも備わっている佛性のことで、 ほかでもないその佛性こそによってその自発的な作用として浄信が開發し この娑婆世界で凡夫の身にも四修三心が備わるのだ、という実に 大乗佛教なものなのだよね(まあ大乗佛教自体がかなりアレだとは思うけど)。 そういうことを理解できないで狂信的に日蓮のことを 褒め讃えてもしょうがないだろうと思うのだがなあ。
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218 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/01/02(木) 19:53:54.36 ID:snKOwYck - >>217
もう面倒臭いから一々書かないけど、 法然も親鸞も遺してる文書は天台教学の影響が濃厚なものなんだよ。 浄土宗、真宗の独自性を強調すべく、天台教学の色を消し去る方向に そのあとの宗学が展開していくから、わかりにくくなってるわけ。 >>215は「娑婆世界に阿弥陀佛がいない」ということを 法然・親鸞が当然に前提にしていた天台教学の文脈から読むことができてないわけだが まあ、わざわざ彼らの遺文を天台的文脈に置いて読みなおすなんて義理が 日蓮信者にあるわけでもないので、ま、好きにしたら、としかいえん。 ただ天台僧から教理問答を挑まれたり、天台出身の弟子から質問をされたときには 天台的な教理の中で浄土教がどう位置づけられるのかを彼らはきちんと回答している。 >>215みたいな「誤解」が生ずるのは、浄土宗、真宗の教学のせいなので 別に庇い立てしようとは思わないが、鎌倉佛教の祖師たちは、創価や 正宗(或いは浄土系なら本願寺派)が思うほど単純な人たちじゃない。 法然も親鸞も日蓮も、天台教学の文脈で読んで初めて言っていることの 趣旨がわかるわけ。仮名文の遺文を中心に教学を展開することの 弊害ってのは日蓮だろうが法然・親鸞だろうが、あまりかわらん。
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219 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/01/02(木) 20:02:25.92 ID:snKOwYck - 法然については専門的論文になってしまうので普通の人には
アクセスが難しいが、親鸞の教学が天台教理を背景にそれを どう超え出ているかということをベースに読解している例としては 信樂高麿が法蔵館から出してる一連の著書がとっつきやすい。 ともあれ、天台的な十界論とか佛性論とか踏まえた上での、 それを敢えては語らず民衆向けに易行を説く、という祖師たちの スタンスをきちんと考えたいものだ。 日蓮だって、漢文の遺文では天台学や台密・東密の教学の 文脈で教理の話をしているわけなのでなあ。
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220 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2014/01/02(木) 20:06:56.82 ID:snKOwYck - でもとりあえず、>>215は選択集すら読んでないのに自信満々すぎるだろ、
とは思った。読んだこともない法然の思想についてなぜかくも 自信満々に断言しているのか、という辺りに実は宗派性、ひいては カルト性の根というものがあるのだよね。創価or正宗で「そう聞かされたから」 「そう書いてあったから」そう思っているだけ。
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