- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」54クール目
362 :マンセー名無しさん[sage]:2014/11/04(火) 08:11:39.44 ID:F2mQCiuf - 「事情が事情なので」
キューバちゃんはアメリー君と仲が悪いです、こ のことはクラスの皆が知っています。 「そもそもあいつの親父さんがね」 「バチスタさんと仲がよくて」 「そうなのよ、あたしの実のお父さんだけれどね」 キューバちゃんはむっとしたお顔でニホンちゃん にこのことをお話します。 「お家でやりたい放題やって。はっきり言って駄 目親父だったのよ」 「それであまりにも酷くて」 「今のお父さんが追い出して。その時お姉ちゃん も頑張ってくれて」 下原智恵さんがです、本当にキューバ家の家庭の 事情は複雑です。 「今に至るけれど」 「カストロおじさんもお歳で」 「あたしはずっと歳取らないけれどね」 「それはわたし達皆だけれど」 この辺りの事情はあまり言ってはいけないことで す。 「仕方ないのよね」 「そう、このことはね」 「とりあえず置いておいて」 「そしてよね」 言うときりがないからです、それでこのことはと りあえず置いてです。 そうしてです、キューバちゃんが言うことは。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」54クール目
363 :マンセー名無しさん[sage]:2014/11/04(火) 08:13:06.34 ID:F2mQCiuf - 「そのカストロお父さんだけれど」
「あの人がどうかしたの?」 「ほら、アフリカ丁のね」 「あの風邪ね」 「あたしの家でも物凄く心配されてるの」 キューバちゃんのお家でもというのです。 「入って来たらどうしようってね」 「それ今どのお家でもよね」 「ニホンちゃんのお家でもよね」 「うん、心配されてるの」 本当にどのお家でもです、あの風邪のことはと ても心配されています。 それでキューバちゃんのお家でもです、凄く心 配されています。 その風邪のことをです、キューバちゃんはニホ ンちゃんに言うのです。 「あんまりにも危ない風邪だから」 「それでなのね」 「そう、お父さんも言ってるの」 カストロおじさんがです、本当にキューバ家の 家庭の事情あ複雑です。 「この風邪についてはあたしもね」 「気をつけてるから」 「アメリーともね」 その犬猿の仲の彼ともです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」54クール目
364 :マンセー名無しさん[sage]:2014/11/04(火) 08:22:13.32 ID:F2mQCiuf - 「協力しないと駄目だって」
「カストロさんが言ってるの」 「そうなの」 「ううん、あの人がそう言うなんて」 ニホンちゃんもびっくりです、何城町でも一二 を争うアメリー家嫌いで有名な人だからです。 もっともアメリー家が嫌いなことで一二を争う 人は何人もいますが。 「凄いことね」 「そうでしょ、あたしもびっくりしたわ」 言われたキューバちゃんもというのです。 「お父さんがまさかそう言うなんて」 「そうよね」 ニホンちゃんも納得します。 「わたしも聞いてびっくりしたわ」 「だからお父さんに本当に!?って聞いたら ね」 「本当だって言われたのね」 「そうなのよ、事態が事態だからって」 あまりにも怖い風邪だからです。 「アメリーとも協力しろって。しかもあたし だけじゃなくて」 「お家全体で?」 「仲が悪くても病気のことは別だから」 これがカストロおじさんのお考えなのです、 つまり仲が悪いことは小さなことで風邪はと ても大きなことだというのです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」54クール目
365 :マンセー名無しさん[sage]:2014/11/04(火) 08:52:12.43 ID:F2mQCiuf - 「それでうち全体でね」
「アメリー君のお家と協力するの」 「そうしてなのよ」 「ううん、何か凄いことになってきたわね」 ニホンちゃんはキューバちゃんのお話をここ まで聞いて唸りました。 「町全体がね」 「あの風邪の前にね」 「一致団結してきてない?」 「もう一つ危ないことがね」 「あっ、アッラー組のね」 「不良軍団が出て来て」 その人達も、なのです。 「洒落になってないから」 「その二つについては」 「また別よ」 「皆で力を合わせないとね」 「さもないと大変なことになるから」 カストロおじさんも決断したのです。 「このことあたしの口からアメリーに言う わね」 「わたしも一緒に行くけれど」 「いいわよ、こうしたことはあたし自身で やるから」 ここでにこりと笑って返すキューバちゃん でした、風邪に立ち向かう為に。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」54クール目
366 :マンセー名無しさん[]:2014/11/04(火) 08:59:10.58 ID:F2mQCiuf - 【リオデジャネイロ=吉田健一】キューバのフィデル・カストロ前国家評議会
議長は、西アフリカのエボラ出血熱感染拡大地域での支援について、1961 年以来、外交関係が断絶している米国と「喜んで協力する」と表明した。 18日付のキューバ共産党機関紙・グランマへの寄稿で述べた。 キューバの衛生当局幹部は17日、感染地域での協力が両国の外交関係改善に つながることについて、「重要だと考える」と発言した。 ただカストロ氏は、両国の協力は関係改善のためではなく、感染拡大を食い止 めるという「世界の平和」のためだと述べるにとどまった。 キューバはエボラ出血熱の感染が広がるシエラレオネに、すでに医師や看護師 ら165人を派遣。 リベリアとギニアにも296人を送ることを決めるなど、大規模な医療支援を 行っている。一方、米国は軍隊を派遣し、医療施設の増設などに乗り出してい る。 2014年10月20日 11時42分 Copyright (c) The Yomiuri Shimbun ttp://www.yomiuri.co.jp/world/20141020-OYT1T50080.html?from=ytop_ylist
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