- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」44クール目
27 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 22:59:45.05 ID:tTM0Vqed - 「漢字があると」
カンコ君はいつもいきなりニホンちゃんに言ってきます。これは もう五年地球組の日常です。とにかくニホンちゃんが気になって 仕方のないカンコ君なのです。 そのカンコ君が今日ニホンちゃんに対して言うこととは。 「なじぇ御前の家の字はああも複雑ニダ」 「ええと。片仮名とか平仮名とか?」 「それと漢字ニダ。ローマ字も使うニダな」 「合わせて四種類なのね」 「なじぇ字が四種類もあるニダ」 カンコ君はそのことにかなり不満な様です。それでニホンちゃん に対して言ってきているみたいです。そのカンコ君がさらに言う こととは。
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28 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:07:34.27 ID:tTM0Vqed - 「御蔭でかなりわかりにくいニダ。何とかならないニダか」
「何とかって言われても」 「例えば片仮名だけにしてみるニダ」 カンコ君が最初に提案するのはこれでした。 「どうニダ。やってみるニダ」 「コンナフウニナルケレドイイノ?」 ニホンちゃんは早速片仮名のみで応えてきました。 「ナニカコレッテカナリヨミニクイトオモウケレド」 「うう、これはまさにあれニダな」 「オンドゥルウラギッタンディスカーッテカンジヨネ」 ニホンちゃんも言います。それはまさにあの伝説の言語なので した。 それを聞いてです。カンコ君はたまりかねた口調でニホンちゃ んに言いました。
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29 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:14:31.64 ID:tTM0Vqed - 「もういいニダ」
「そう。それじゃあ」 「聞いているとあのライダーを思い出すニダな。今思うとあの ライダーも名作ニダが」 「放送当時は散々言われてたかけれどね」 「最終回まで観てやっとわかる作品ニダな」 それがその仮面ライダーだというのです。何はともあれ片仮名 だけの表現は止めになりました。 かくしてです。カンコ君はニホンちゃんにです。今度はこう言 うのでした。 「それなら今度は平仮名ニダ」 「そっちなのね」 「ちょっとやってみるニダ」 また言うカンコ君でした。
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30 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:22:20.59 ID:tTM0Vqed - 「とりあえずどんな感じニダか」
「こんなかんじ?なにかことばがかなりながくなってるきがす るけれど」 「むっ、何か違うニダな」 その平仮名ばかりの言葉を聞いてです。カンコ君は首を捻るの でした。 「普段とは決定的な違いがあるニダ」 「だって。ひらがなだけだから。かんじもかたかなもつかわな いとこうなるわよ」 「妙に読みにくいニダな。そういえば漢字撲滅運動総裁とか出 していたあの竜の小説の続編はまだニダか」 「かみのけといっしょにかくさいのうもこんきもなくなっちゃ ったみたいなの。ねっとでかなりたたかれたし」 ここでも平仮名のニホンちゃんでした。
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31 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:28:46.48 ID:tTM0Vqed - 「もうでないんじゃないの?あのひとほかにもたいあにあとか
ぜんぜんかいてないさくひんいっぱいあるけれどどのさくひん もかかないままでおわるかもしれないわね」 「わかったニダ。それで平仮名ももういいニダ」 その小説のことからニホンちゃんの片仮名だけの表現もいいと 答えるカンコ君でした。 「無茶苦茶読みにくいニダ。片仮名だけのとはまた違った読み にくさがあるニダ」 「そうよね。平仮名だけだとかえって読みにくいのよ」 ニホンちゃんは普通の言葉に戻って言います。そして今度は何 かといいますと。 「ローマ字だったらどうなるニダか?」 「KONNAKANZININARUKEREDO」 何故か大文字で言うニホンちゃんでした。
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32 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:35:50.78 ID:tTM0Vqed - 「DOU?YOMIYASUI?」
「信じられない位読みにくいニダ。というかエリザベスの家と かロシアノビッチ君のお家の言葉よりもまだ読みにくい気がす るニダ」 カンコ君は片仮名のみ、平仮名のみの時よりさらに困惑した顔 になっています。 「だからもういいニダ」 「ううん、ローマ字だけだとこうなるのよね」 「それじゃあ漢字だけだと」 「いいの?チンソー君になるけれど」 「ああいう感じニダか」 「総、今那感地二成瑠輪」 「最早暗号ニダな」 これはもうなのでした。
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33 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:41:50.07 ID:tTM0Vqed - 「さっぱり訳がわからないニダ。だからいいニダ」
「万葉集はこんな風に漢字を使っていたらしいわ」 「御前やウヨはその万葉集を読めるニダか?」 「無理、読めないわ」 「そうニダな。最早論外ニダな」 「どう?それでどの字が一番いいかしら」 「どれも駄目ニダ」 カンコ君はうんざりとした顔になってニホンちゃんに対して答 えます。 「ううむ、ニホンの家の言葉はどうなっているニダか」 「ずっと昔から使っているうちにこうなったの」 「ウリナラとはえらい違いニダな」 カンコ君は今度はこう言うのでした。
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34 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:48:13.04 ID:tTM0Vqed - 「ウリナラではあのハングルニダ。あれだけでやっているニダ
が」 「あれっ、バカンコ今度はニホンちゃんのお家の言葉に文句つ けてるの?」 ここでタイワンちゃんが出てきました。そうしてカンコ君に言 ってきました。 「ニホンちゃんのお家の言葉が難しいって?」 「その通りニダ。色々な種類の文字を使っていて物凄く難しい ニダよ」 「ってそれあんたも前までそうだったじゃない」 タイワンちゃんはこうカンコ君に突っ込みを入れます。この辺 りニホンちゃんと違います。彼女の突っ込みのスキルはかなり のものなのです。
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35 :マンセー名無しさん[sage]:2011/11/26(土) 23:55:51.37 ID:tTM0Vqed - それで、です。カンコ君に対して突っ込むことは何かというと
です。 「漢字使ってたじゃない。あたしやチューゴが使ってるあの字 ね」 「ニホンも使っているあれニダな」 「セソウさんがあの文字を作るまでは漢字だけだったしそれか らも長い間あんたのお家の偉い人達は漢字ばかり使っていたじ ゃない」 「それはそうニダが」 「だからそれはあんたも同じじゃないの?」 タイワンちゃんが言うのはそのことでした。 「ニホンちゃんとね」 「言われてみればそうよね」 ニホンちゃんもタイワンちゃんの話を聞いて頷くのでした。
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