- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」43クール目
60 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:05:10.16 ID:ng12TCeX - 「駄目でしょうか」
「ええと、それってまさかケルトかしら」 ニホンちゃんがこうそのアイルちゃんに尋ねます。 「やっぱり」 「そう思われます?」 「何となくだけれど」 「この服、私が自分でデザインしたんです」 アイルちゃんから話される衝撃の事実です。 「似合っていればいいんですが」 「少なくとも度肝を抜かれたな」 「全くある」 何とか我に返ったアメリー君とチューゴ君が言います。 「いや、アイルもこれでかなり」 「いいセンスしているある」 二人の目から見ればです。
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61 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:11:19.55 ID:ng12TCeX - 「僕もベガスにもっと派手にさせればよかったな」
「ここはそうあるな。トゥーランドットといくあるか」 「そうよね。宝塚とか参考にして武士に頼んでみようかしら」 「くっ、やりますわねベガス」 ケベックちゃんもです。そんなアイルちゃんを見て歯噛みして言いまし た。 「貴女を見誤っていましたわ。そこまでのセンスを持っているなんて」 「何となく。奇抜がいいかしらって思って」 この大会ではそれがセンスになります。 「それで目立ててるのならいいけれど」 「うう、なじぇウリはまだ甘いニダか」 カンコ君ですらです。己の未熟さを悔やんでいる程です。 「アイルのこれには。ウリも負けるニダ」 「私も自分で思うけれど」 アイルちゃんは自分から言いました。
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62 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:18:36.26 ID:ng12TCeX - 「多分これってお家の昔のお話をイメージしたものだから」
「そうだYOな、ケルトだYOそれって」 「その家それぞれの文化を出すというのがこの大会のインパクトの源 流あるからな」 「アイルちゃんもわかってきたのね」 アメリー君もチューゴ君もニホンちゃんもです。そんなアイルちゃん にとても優しい声をかけます。 「今のケベックの格好だってかなりいいけれどな」 「何時までもエリザベスの影に隠れていないあるな」 「ちゃんとアイルちゃんもアイルちゃんでやっていってのね」 つまり彼女の独自性が出ているというのです。そうした意味でアイル ちゃんは自分ができてきたのではないかというのです。 そしてケベックちゃんも今回はです。
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63 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:25:39.44 ID:ng12TCeX - アイルちゃんに強烈なライバル心を見せてです。こう言います。
「貴女にも。負けませんわよ」 「えっ、ケベック怒ってるの?」 「怒ってはいませんわ」 少なくともケベックちゃんは怒ってはいません。ですが全身から炎を 燃え上がらせています。そのうえで言っているのです。 「貴女の成長とその器、見せてもらいましたわ」 「それでなの」 「今回、わたくし宣言致しますわ」 びしっとアイルちゃんを指差して言うのです。何か完全にお姉さんの ポーズです。 その酋長姿で。ケベックちゃんは言いました。
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64 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:31:58.05 ID:ng12TCeX - 「見ていらっしゃい。この大会で勝つのはわたくしでしてよ」
「うん、私も頑張る」 「そのうえでわたくし達は」 ケベックちゃんはさらに言います。 「強敵同士になりますわ」 「強敵ってあの」 「そうですわ。強敵と書いて『とも』と呼ぶ」 まさにそれはです。 「その崇高な関係になりますわよ」 「エリザベスお姉様とフランソワーズお姉様みたいに」 「お姉様達の如く優雅で華麗で」 そこはアメリー君とチューゴ君が訂正を入れます。 「高飛車で傍迷惑で」 「騒がしくて暴走あるな」 こう訂正を入れます。
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65 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:37:53.77 ID:ng12TCeX - 「こういうところはしっかりと認識しておかないとな」
「勘違いしたら大変なことになるある」 本人達がいないので好き放題言う二人です。何気にこの二人はエリザ ベスちゃんやフランソワーズちゃんが苦手なのでしょうか。 けれどそうした訂正をよそにです。ケベックちゃんはアイルちゃんに 対して尚も言うのです。 「いいですわね。わたくし達もそれぞれ」 「うん、じゃあ」 「強敵同士になりますわよ」 「ともに」 「ベガスも香もですわ」 ケベックちゃんは一緒にいるその娘達も話に巻き込みます。こうした ところもお姉さん譲りでしょうか。
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66 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:44:38.69 ID:ng12TCeX - そしてもう一人は。
「流石にニホンさんには適いませんわ」 「ううんと、何かお姉様達よりも強そうな気配がするし」 「流石と言わざるを得ませんわね」 「胸はないけれど奇麗だし」 「ええと。まあ胸はね」 ニホンちゃんは胸のことを言われて少し困った笑顔になります。それ は彼女にとってはどうにもならない困ったことです。 とりあえずニホンちゃんや先輩の人達は置いておいてです。ケベック ちゃんもアイルちゃんもチョゴリちゃんを見て言うのです。 「チョゴリ、貴女もでしてよ」 「私達やっぱり」 「強敵ニダか」 チョゴリちゃんも二人に応えました。
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67 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:50:20.22 ID:ng12TCeX - 「ウリも」
「当然ですわ。ですからこの大会」 「一緒に頑張ろう」 「そうニダ、チョゴリも頑張るニダ」 お兄さんもバックアップしてきます。妹さんのことになると本当に 真剣なカンコ君です。 「いいニダな」 「皆決定的な勘違いをしているニダが」 チョゴリちゃんはこの大会についてずっとそう思っています。けれど です。 競争して切磋琢磨し合いそのうえで友情も築いていくというのはです。 真面目な彼女からしてみれば。 いいことです。それでこう二人に答えました。
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68 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 00:57:02.05 ID:ng12TCeX - 「それならウリもニダ」
「よし、じゃあ僕もベガスの服もっともっと頑張るか」 「香を今よりもずっと奇麗にするあるよ」 お兄さん達も言ってお姉さん格のニホンちゃんもです。優しい笑顔で 彼女達を見て言います。 「やっぱり。こうした関係っていいわね」 「そうですわ。正々堂々と清く正しく競い合うですわ」 ケベックちゃんはここでもそのまんまフランソワーズちゃんです。も う小フランソワーズと言っても過言ではありません。 「これからのわたくし達はそうなりましてよ」 「うん、お互い頑張ろうね」 「勘違いしているニダがそれでもいいニダ」 アイルちゃんもチョゴリちゃんも頷きます。とりあえず友情もあらた めて深まっている大会です。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」43クール目
69 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 01:03:34.20 ID:ng12TCeX - ですが。そんな彼女達をよそに。
カナディアン君は皆の端でうずくまってです。一人呟いています。 「はじまりの言葉取られたし」 「大体あの服だって僕がデザインしたのにケベック完全に自分がデ ザインしたんだって思い込んでるし」 「あの呼び掛けに応じてる主人公の女の子はわざとああした設定に なってるだけで作者さんからもファンからも愛されてるし中の人だ って事務所の有望な若手になりそうじゃないか」 「何で僕っていつもこうなんだろう。今だって最初から今まで誰も 僕に気付いてくれないし」 本当に見事に誰も彼に気付いていません。それどころかケベックち ゃんばかりが注目されています。この大会でもカナディアン君はカ ナディアン君みたいです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」43クール目
70 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 01:11:03.02 ID:ng12TCeX - 資料。
ファースト・ネーション(英語:First Nations)は、特にカナダに 住んでいる先住民のうち、イヌイットもしくはメティ以外の民族のこ とである。現在、カナダには630を超えるファースト・ネーションの 民族がおり、そのうちおよそ半分はオンタリオ州かブリティッシュコ ロンビア州に居住している。全人口は約700,000人である。 カナダの雇用均等法の下でファースト・ネーションは、女性やヴィジ ブル・マイノリティー(肌の色から判断できる少数派人種、つまり白 人以外の人種)または身体および精神障害者と並び、「特定集団(de signated group)」として扱われる。同法及びカナダ統計局の要件と して、ヴィジブル・マイノリティーに含むと定義されていない。 カナダでは、ファースト・ネーションという呼称が一般的である。イ ンディアンという呼称は、違法ではないものの誤った表記であると考 えられており、使用は減少している。ファースト・ネーションの人々 自身も、先住民(aboriginal people)と呼ばれるよりはいいと考え る者がいる一方で、不快感を覚える者もいる。2006年国勢調査によれ ば、インド系カナダ人の人口はファースト・ネーションの人口を超え ている。 アメリカ合衆国政府が使用するネイティブ・アメリカン(Native Ame rican)と言う用語はカナダでは一般的ではない。アメリカ合衆国内 に居住する先住民を指すとされるからである。また同様の呼称として のネイティブ・カナディアン (Native Canadian)という用語は一般 的には使用されない。単にネイティブと呼ばれる場合もある(カナダ におけるフランス語ではオートシュトン(autochton))。 ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」43クール目
71 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 01:16:49.52 ID:ng12TCeX - まず最初にケルト神話がどういった地域にあって、どんな性質を持つの
かを紹介します。ケルト神話という大きな枠内にはその成立した地域、 言語によってアイルランド系列とウェールズ系列が存在します。今現在 中心になっているものはアイルランド系列の神話です。今回は特にアイ ルランド系列を扱います。ケルト神話は6世紀以後のキリスト教の流入 によって、もともと口承文学として語り継がれてきたケルトの民話、神 話が明文化されました。このため比較的しっかりとした形で文献が残っ ています。しかし、キリスト教というフィルターを通しているため、ケ ルト独自の神話とは必ずしもいえない部分もあります。ただキリスト教 を布教する中で土着の神話はうまく利用されたようで、他の地域と比較 しても良い形で残ったといえるでしょう。 [1]アイルランド系列/ ゲール語:アイルランド人、スコットランド 人 マンクス語:マン島人 アイルランド系列の神話はアイルランド、イギリスの北部で語り継がれ た神話となります。 代表書物: 『ラーイーンの書』 『エリン(アイルランド)来寇の書』 これらの書物にかかれたアイルランド系ケルト神話は大まかに4つの 物語に分けられます。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」43クール目
72 :マンセー名無しさん[sage]:2011/09/22(木) 01:23:32.42 ID:ng12TCeX - 1、来寇神話
アイルランド神話の代表ともなるのが来寇神話と呼ばれる部類です。 エリン(アイルランド)の地に次々と神々の部族が渡来し、大地を作り、 争いを引き起こしていきます。 これは実際にあった民族の興亡の歴史と見て取ることもできるでしょう。 ヴァン族 → パルホーロン族 → ファウォール族 → ネヴェズ族 → フィル・ヴァルウ → トゥアハ・デ・ダナーン → ミレ族 (アイルランド人) 王権の交代 来寇神話の中でも一つ注目すべきなのが、物語の中心民族となるトゥア ハ・デ・ダナーンの王の交代劇でしょう。ケルト文化圏では王という存 在の意味は非常に大きいもので、王の負傷はそのまま国の衰退にも繋が ると見られたのです。これはヌァザ神の退位と復帰にみられます。右腕 を切り落とされたヌァザは退位を迫られ追放されます。しかし後に銀の 義手を手に入れ王位に返り咲くのです。 ビュハッハ → ヌァザ(右腕を切り落とされて退位) → ブレス → 銀の腕のヌァザ → 長き腕のルー → 三王 2、英雄神話(1) クー・フーリン(アルスター地方)「赤枝の騎士団」 の物語 3、英雄神話(2) フィン・マックール(レインスター地方)「フィーナ 騎士団」の物語
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73 :マンセー名無しさん[]:2011/09/22(木) 01:27:13.62 ID:ng12TCeX - 4、歴史物語 それ以後の歴史的な物語、厳密に神話とはいえない。
[2]ウェールズ系列/ウェールズ語、キムリ語:ウェールズ人 コーン 語:コーンウォール人 ブレトン語:ブルターニュ半島人 ウェールズ系列の神話はイギリスの南部からフランスのブルターニュ 地方に渡って語り継がれたもので、有名なものは少ないようです。 代表書物:『カイルマーセンの黒書』12世紀中葉 『アナイリンの書』 13世紀 『タリエシンの書』14世紀 『ハーゲストの赤書』14〜15世紀 これらの書物がウェールズ系列の神話を代表する大元の書物となります。 1849年 シャーロット・ゲストが新たに編纂した 『マビノギオン』 が現在では最も有名です。マビノギとは子どもに読み聞かせる物語、吟 遊詩人によって語られる物語といった意味があります。このマビノギオ ンは大まかに5つの物語からなっています。 1、四つの枝のマビノギ。四つの神話 2、マクセンの夢。ローマ皇帝とウェールズ王女のロマンス 3、フルッズとフレヴェリス。ロンドン王フルッズ(銀の腕の〜という 二つ名がある)が三つの災難を振り払う話。 4、アーサー王の物語。 5、タリエシンの書からの再話。 このようにただケルト神話といっても様々な部分から成り立っています。 その特徴としては 1、キリスト教の影響を多く受けている。 2、民族の変遷の歴史といった擬似歴史書的な側面が強い。 といったことがあげられます。 ttp://www.h4.dion.ne.jp/~kotozuki/myth.htm ttp://www.h4.dion.ne.jp/~kotozuki/celt1.htm
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