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マンセー名無しさん
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目

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連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
493 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:04:51.82 ID:kZzeUaCR
勿論ハプスブルク先生がクラスに来るということもありません。
ハプスブルク先生はハプスブルク先生で三年地球組の担任をして
いるからです。
だから余計にです。理由がわかりません。どうしてロシアノビッ
チ君が今素面なのかです。
しかしニホンちゃんはここで、です。緑の身体を全部隠している
探偵の服に着替えてです。こんなことを言いはじめました。
「ううんと。これは事件みたいだけれど」
「あっ、その格好って」
「うん。探偵オ○ラだけれど」
つまり推理をはじめるというのです。だからこの服に着替えたの
です。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
494 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:11:40.09 ID:kZzeUaCR
そのうえで推理をはじめようとするニホンちゃんでした。インド
ネシアちゃんもそれに合わせて。
オレンジの半ズボンの服になります。ニホンちゃんに合わせてい
る感じです。その服になってニホンちゃんと同じく推理をしよう
とします。ところが。
ここでそのロシアノビッチ君がです。二人だけでなく皆に対して
こう言ったのでした。
「ああ、何でもないよ」
「何でもないって」
「あんたがお酒飲んでないってこと自体がとんでもないことなん
だけれど」
そのロシアノビッチ君に対して探偵オペ○の格好のまま返すニホ
ンちゃんとインドネシアちゃんでした。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
495 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:19:03.55 ID:kZzeUaCR
しかしロシアノビッチ君はまた言いました。
「今朝朝のサウナを浴びたんだよ」
「あのお酒飲んでから思いきり汗かいてそこから冷たいお水の中
に飛び込むあれね」
「あんたがいつもやってる」
「僕の健康法さ」
他の人がやると一気に心臓に来る物凄い健康法です。彼は今日は
朝からそれをしたというのです。
ニホンちゃんとインドネシアちゃんはまずこのことに対して突っ
込みを入れました。
「健康法っていうけれど」
「私達からしてみれば自殺行為に他ならないけれど」
こう言うのでした。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
496 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:26:13.25 ID:kZzeUaCR
「それでもするのは」
「あんた位よ」
「いや、それでサウナから出たら」
どうかというのです。尚彼は朝起きたら大抵迎え酒をします。
小学生ですがそんなことは彼にとってはプランクトンよりも小
さなことです。
「お酒がなくなってたんだよ。ちょっと切らしてしまったみた
いでね」
「いつも飲んでるウォッカだけじゃなくて」
「他のお酒もなの」
「代わりに飲むのもなかったんだ」
それで素面だというのです。よく見れば素面のロシアノビッチ
君は。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
497 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:33:07.47 ID:kZzeUaCR
背の高さと身体の大きさはそのままでお酒が入っていないので
白い顔のままです。美男美女が揃っているこのクラスの中でも
かなりのものだと言えるでしょう。普段もお酒は入っていても
それでも整った顔立ちですから。
しかも口調が紳士的で尚且つフレンドリーです。お酒を飲んで
いない彼の平均点はかなり高いです。
その彼がです。ニホンちゃんとインドネシアちゃん達にお話す
るのです。
「だからなんだ。僕はお酒を飲まないでこのまま学校に来たん
だよ」
「ふうん、そうだったんだ」
「まあそれが普通なんだけれどね」
ニホンちゃんとインドネシアちゃんがお話を聞き終えてからそ
れぞれ言いました。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
498 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:38:32.70 ID:kZzeUaCR
「それで今お酒が入っていないの」
「サウナで奇麗さっぱり抜けてそのまま学校に来たっていうこ
とね」
「そうだよ。いやあ、参ったよ」
お酒が入っていないことがです。困ったことだというのです。
「僕の家じゃ飲んでこそだからね」
「確かにロシアノビッチ君のお家の人って誰もが物凄く飲んで
るけれど」
「しかもいつもだから凄いのよね」
「調子が出ないよ。参ったよ」
お酒を飲んでこそ本調子が出る、これがロシアノビッチ君の言
い分です。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
499 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:44:32.22 ID:kZzeUaCR
それでなのでした。彼は。
「ちょっと理科室に行って来るから」
「理科室?」
「何で理科室なのよ」
「あとは保健室に」
このお部屋にも行くというのです。
「だからちょっと出て来るから」
「それはいいけれど」
「何で理科室と保健室なのかしら」
ニホンちゃんもインドネシアちゃんもです。ロシアノビッチ君
の今の言葉にはです。
推理が働きません。どうしてその二つのお部屋なのかさっぱり
わからないのです。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
500 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:50:55.71 ID:kZzeUaCR
けれどです。ロシアノビッチ君はです。
実際にクラスを後にしました。その後姿を見送ってからです。
ニホンちゃんは首を傾げさせて言いました。
「ううん、幾ら考えても」
「わからないわよね」
「ちょっと」
同じく首を傾げさせているインドネシアちゃんに対しても言い
ました。
「どういうことかしら」
「推理をしようにもね」
「さっぱりわからないけれど」
「何で保健室とか理科室なのかしら」
このことはクラスの皆にも全くわかりませんでした。それでも
です。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
501 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 00:56:50.75 ID:kZzeUaCR
ロシアノビッチ君は暫くしてクラスに戻ってきました。その手
にあるものは。
アルコールランプに消毒用アルコールが入った瓶です。その二
つをこれでもかという位両手に抱えてクラスに戻ってきたので
す。ここでようやくでした。
ニホンちゃんもインドネシアちゃんもです。気付いてそれで言
うのでした。
「まさか。そのアルコールを」
「飲むの?」
「もう飲んでるぜ」
見ればです。ロシアノビッチ君はです。
もう自分の席に座ってそのうえでアルコールランプの中のアル
コールも消毒用のアルコールもです。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
502 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 01:02:36.77 ID:kZzeUaCR
ストレートでぐびぐびやっています。それと共に顔がいつもの
赤ら顔になっていきます。
そして言葉遣いもいつもの荒っぽいものになってです。こんな
ことを言うのでした。
「酒がない時はこれだよ。アルコールをそのまま飲むのが俺の
やり方だよ」
「って。どのアルコールも飲む為のものじゃないけれど」
「それでも飲むの」
「とにかく酔えれば飲む。それがロシアノビッチ家なんだよ」
彼のお家以外では絶対に通用しない発言です。しかしそれでも
です。
絶対の説得力を持っている言葉でした。そうしてその言葉で、
です。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
503 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 01:08:54.52 ID:kZzeUaCR
ロシアノビッチ君はさらに言うのでした。
「そもそもウォッカだって殆んどアルコールだしな。大して変
わりないんだよ」
「それでも。飲めるアルコールと飲めないアルコールがあるけ
れど」
「その辺りはいいの」
「いいんだよ、アルコールはアルコールだよ」
またこんなことを言うロシアノビッチ君でした。
「だからな。俺は今飲めて最高の気分だよ」
「ううん、身体には凄く悪そうだけれど」
「何か気分はいいみたいだからいいのかしら」
ニホンちゃんもインドネシアちゃんも皆もです。そんなロシア
ノビッチ君に言う言葉は見つかりませんでした。ロシアノビッ
チ君はとても美味しそうに飲み続けています。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
504 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 01:15:11.46 ID:kZzeUaCR
ttp://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110816/cpd1108160504003-n1.htm
ttp://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110816/cpd1108160504003-n2.htm
ttp://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110816/cpd1108160504003-n3.htm
ロシアのメドベージェフ大統領は先日、ビールをアルコール飲料
と見なし、広告や販売・流通を規制する法律を承認した。
残念ながら、この決定はあることを意味するにすぎない。それは、
ウオツカ派のロビー活動がビール派に勝利したということだ。
国民の健康状態は改善されそうにない。ビールを飲んでいた若者が
オレンジジュースを好むようになるとは思えない。
単にビールが値上がりし、人々は大好きなウオツカに再び手を出す
ようになるだろう。
◆1000年超前の決断
歴史は、ウラジーミル1世がどの宗教を受け入れるか決断した10
00年以上前に遡(さかのぼ)る。この時は、飲酒を禁止している
という理由で特にイスラム教を拒否した。「ロシア人の喜びは飲む
ことだ」。
ウラジーミル1世が発したとされるこの言葉が、その後、数千年の
この国の運命を決定付けた。
当時、人々は蜂蜜酒やビール、クワスなど比較的アルコール分の弱
い酒を飲んでいた。
ウオツカは16世紀のイワン4世の時代まで発明されていなかった。
イワン4世は、酒は飲めるが食事のできない特別な施設を初めて創
設したとされている。17世紀と18世紀のピョートル1世の統治
時代もロシア人の酩酊(めいてい)状態は続いた。この皇帝は集会
などで、自身の楽しみのために客に大量の酒を飲ませた。客たちは
飲み過ぎ、時には死に至ることもあったと伝えられている。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
505 :マンセー名無しさん[sage]:2011/08/19(金) 01:20:47.72 ID:kZzeUaCR
しかし、ロシア人のアルコールとの関係についての説明は、皇帝の
決断や宗教よりも行き過ぎた行動を好む傾向のある国民性に見いだ
すことができそうだ。丁寧さや慎重さなどいかなる節度も弱さと見
なされる。ロシア人のマッチョさ(強靭(きょうじん)さ)は飲み
たいだけ飲んで倒れてしまうまで、とどまることを知らない。
ソビエト時代は酔っ払いが道にあふれ、政府は医療と刑罰の両方を
目的とする収容所を建設した。筆者の知人は政府機関でアルコール
依存症の研究をしていたが、自身が常に酩酊していて、欠勤を理由
に解雇された。
彼の仕事は、酒類密造の取り押さえ現場に立ち会うことだったとい
う。医者が必要書類に記入し、全員の目の前で密造酒が廃棄される。
密造者らは罰金を払うか収監される。それから医者と警察は鍵をか
け、実際は廃棄せずためておいた密造酒を取り出し、ピクルスや黒
パン、魚の薫製などを広げてパーティーを始める。
◆12歳頃から飲酒
この話をすると誰もが嫉妬に狂う。彼の家庭が崩壊し、本人も早く
亡くなったことは意に介さないようだ。
最近は道端で酔っ払いを見なくなったが、飲酒の場が家庭やレスト
ランに移っただけだ。アルコールの種類や入手しやすさが増すにつ
れ1人当たり飲酒量も増加している。
子供は12歳頃から麦芽酒を飲み始める。
ビールの広告が描く消費者像はパーティー好きな楽天家で、人生を
謳歌(おうか)するにはビールが数ケース必要だと考えている。そ
うして飲酒運転するか、誰かの車にひかれるのだ。
市販のウオツカは偽物が多い。ロシアの最貧層向けに造られるこの
不完全な蒸留酒は南方からやってくる。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」42クール目
506 :マンセー名無しさん[]:2011/08/19(金) 01:28:27.78 ID:kZzeUaCR
周知の事実だが、組織的犯罪の利益は大統領令よりも強い。安物の
ウオツカ同様、現大統領は実権を持たない偽物だ。
一方、ワインは代替品にならない。ワインを飲む風習はないし、国
内生産量も非常に少ない。輸入品は課税、検査、禁止、認可という
長い過程を経る間に、日常的に飲めないほど高価になる。いずれに
せよ、ロシア人は風味よりも脳をまひさせるために飲む。それには
強い酒、それも不完全な蒸留酒の方がより効果的だ。
◆禁酒は無駄な試み
ロシア人は無敵だ。過去1000年間、誰も経験していないような
経済衰退に慣れてきた。20年物のフランス産コニャックがない?
ワイン発祥の地グルジア産のワインも輸入できない?ビールは高す
ぎる?大丈夫、酒はどこでも手に入る。薬局でサンザシ浸出液を買
えばいい。ジャガイモやおがくずを蒸留すればいい。カクテルは接
着剤から作れる。禁止できるものならするがいい。われわれは造り
続ける。
法律で飲酒を禁じようとするのは無駄な試みだ。
本当に必要なのは雇用や住宅、子供がスポーツや芸術に親しむ機会
などだ。非力で強欲な為政者たちは禁止する方が楽だと考えるが、
民衆は昔から法の目をくぐり抜けてきた。
大統領はライ麦パンで窓拭き用洗剤をこすようなことはしないだろ
うが、民衆はする。われわれは若くして死ぬかもしれないが、自由だ。
“脳をまひさせるために飲むロシア人に、法律で飲酒を禁じようと
するのは無駄な試みだ(ケルシー・デーケ提供)”という絵は
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