- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
570 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:10:53.31 ID:ESnA12uw - 「泡ではありません」
トル子ちゃんのお家であるオス慢堂は町でも有名なお菓子屋 さんです。トル子ちゃんはそこの看板娘であるのはクラスの 皆なら誰でも知っていることです。 そのトル子ちゃんはお客さんをもてなすことでも有名です。 とりわけこの子についてはです。 ニホンちゃんに対してです。トル子ちゃんはにこにことして です。陽気に声をかけてきます。 「ねえニホンちゃん、今度だけれどね」 「今度?」 「そう、皆もだけれどね」 まずニホンちゃんに対して声をかけるところにです。彼女の 思うところが出ています。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
571 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:16:49.26 ID:ESnA12uw - そのトル子ちゃんがです。ニホンちゃんと皆に対してです。こ
う言うのです。 「今度うちで昔のお風呂場が復活したのよ」 「お風呂場?」 「そう、お風呂場なの」 それが復活したとです。トル子ちゃんは陽気に言います。そう してそれを聞いてです。 ニホンちゃんは少しぎくりとした顔になってです。こうトル子 ちゃんに尋ねました。 「あの、やっぱりお風呂っていったら」 「混浴よ」 そのものずばりです。まさにそのです。混浴だというのです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
572 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:22:16.48 ID:ESnA12uw - 「だから皆水着持って来てね」
「ううん、水着なのね」 ニホンちゃんだけではありません。タイワンちゃんもです。水 着と聞いて暗い顔になっています。 そしてそのうえで、です。二人でトル子ちゃんに対して言うの でした。 「わたし、水着は苦手だから」 「あたしも」 「大丈夫よ。気にしないの」 トル子ちゃんはその二人にです。これまで通り明るい声でお話 するのでした。 「胸のことはね」 そのものずばりです。ニホンちゃんとタイワンちゃんに言うの でした。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
573 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:28:35.14 ID:ESnA12uw - 「胸のことはね」
「だから胸は」 「そのこと言わないでよ」 「いいのいいの、そんなの気にしないの」 トル子ちゃんはまた二人に言います。確かに二人の胸は何とい いますか薄いと言うしかないのですがそれでもです。トル子ち ゃんは笑顔で気にするなです。 かくしていささか強引にです。皆に水着を用意してもらってそ のうえで、です。復活したお風呂場にです。皆を案内するので した。 そのお風呂場はです。かなりの大きさでしかも立派なものです。 そのお風呂場を見てです。スクール水着のニホンちゃんと黒い 競泳水着のタイワンちゃんが言いました。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
574 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:34:15.58 ID:ESnA12uw - 「うわ、凄いわね」
「そうね。流石トル子家っていうか」 かつては周り一帯の大地主だったのがトル子家です。それだけ にです。 お風呂場は豪勢なものでした。白いワンピースのトル子ちゃん がやって来てです。笑顔で皆に対してこのことをお話するので した。 「ここね。お爺ちゃんが作らせたお風呂場なのよ」 「ええと、トル子ちゃんのお爺ちゃんっていったら」 「オス慢お爺さんよね」 「そう、お爺ちゃんがお婆ちゃんの為に作らせたの」 大地主であったオス慢さんだからこそです。それだけのことが できたのです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
575 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:41:02.60 ID:ESnA12uw - 「お婆ちゃんお風呂好きだから。そのお婆ちゃんの為に特別に
ね」 「そうだったの。ここを奥さん一人の為に」 「ここまでのお風呂場を作ったの」 「何か桁が違うわよね」 孫娘であるトル子ちゃんもです。このことには少し呆れた感じ です。 「お婆ちゃん一人の為って」 「あの大人しい人よね、トル子ちゃんのお婆ちゃんって」 「いつもオス慢さんの隣に座っていていつもにこにことしてる あの人だったと思うけれど」 「そうよ、あれがお婆ちゃんよ」 いつもオス慢堂のカウンターにオス慢さんと一緒に座ってです。 そのうえでなのです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
576 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:49:57.37 ID:ESnA12uw - ニコニコと優しい笑顔で子供達にお菓子を売ってくれるあの人
がです。昔はこんな凄いお風呂場を一人で使っていたというの です。それを聞いてです。 ニホンちゃんとタイワンちゃんだけでなく皆もです。驚きを隠 せないままこう言うのでした。 「昔は派手な人だったのかな」 「昔のオス慢家ってそれこそとんでもなく大きな家でしかも大 金持ちだったけれど」 「それでもこれだけのお風呂場を一人でって」 「有り得ないっていうか」 浴槽はまさにプールです。設備も見事で内装は宮殿の様です。 そんなお風呂場をです。
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- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
577 :マンセー名無しさん[sage]:2011/06/09(木) 23:54:14.44 ID:ESnA12uw - 一人で使っていたというのですから。何しろクラスの皆が入っ
てもそれでも充分過ぎるスペースがあるお風呂場をです。一人 で使う様な人となるとです。 「贅沢な人だったのかな」 「そういえば昔のオス慢さんってそれこそお金もあるし力もあ るし気風もいいっている豪傑だったらしいけれど」 「ルーマのお爺ちゃんともそれこそ何度もガチでやりあったっ ていう」 地球町で一番おっかないのではないかと言われている人の一人 です。その恐怖のお仕置きを聞いて皆夜寝られなくなったこと がある程です。 その他にも色々な人と喧嘩もして勝ってきたのがオス慢さんな のです。その人の奥さんというとです。
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