- 連続ドラマ小説「二ホンちゃん」41クール目
16 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:08:42.63 ID:u1ibGZdI - しかしそれでもです。タイラン君はニホンちゃんとウ
ヨ君にまた言います。その言葉と言葉にしている考え は変わらないようです。 「あの人達はまた問題外だから」 「問題外なの」 「そうだっていうんですね」 「何処のお家でも特別に悪い人達はいるから」 日之本家ではそうした人達が壁新聞を作ったりミンシ ュグループの中に集っているのです。わかりやすいの ですがそうした人達は絶対によからぬことをします。 しかも文句を言う以外に何の取り得もありません。そ れが問題なのです。
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17 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:16:53.64 ID:u1ibGZdI - タイラン君はそうした人達についてはです。こう評価
しました。 「あの人達のことは放っておいてね。それでいいから ね」 「それでなのね」 「他の人達は」 「うん、凄いね」 またこう言うタイラン君でした。 「本当に頑張ってるよ。ほら」 タイラン君が出してきたものは。 カレーでした。誰から貰ったかといいますと。 「さっきニホンちゃんのお家の人達から貰ったんだよ、 このカレー。自分達で作ったカレーだってさ」 「えっ!?」 そのお話にです。
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18 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:22:52.47 ID:u1ibGZdI - ニホンちゃんは目を丸くさせました。ここはミヤギの
間です。一番困っている人達が多い場所の一つです。 けれどなのです。その人達がなのです。 自分達でカレーを作ってそれをタイラン君にあげたと いうのです。それにはです。 ニホンちゃんもウヨ君もびっくりです。そうしてこう 言うのでした。 「まさか、そんな」 「あの人達が一番大変なのに」 「そんな状況で僕にも御馳走してくれたんだよ。こん なことちょっとやっとじゃ絶対にできないよ」 タイラン君は深い感銘と共にニホンちゃん達にお話し ます。
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19 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:28:25.60 ID:u1ibGZdI - 「こうしたことができる人達ならね。絶対にね」
「また。元気になれるのね」 「お家も」 「なるよ。絶対にね」 タイラン君は言い切りました。本当にそうなるとで す。 「だから。ニホンちゃん達も頑張ってね」 「うん、じゃあ」 「そうさせてもらいます」 二人もタイラン君の言葉に笑顔で頷きました。タイ ラン君は二人にお話した後でそのカレーを食べてみ るとです。それはとても美味しいものでした。
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20 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:34:39.61 ID:u1ibGZdI - ○東日本大震災:被災地のカレー、日本人の優しさの
味−−タイのテレビ局記者 ◇宮城、福島を10日間取材 避難所の被災者たちからもらったカレーに日本人の温 かさを知った−−。東日本大震災後の3月15日から 24日まで、取材のため福島、宮城両県の被災地を訪 れたタイ人女性記者、タパニー・イアスリチャイさん (33)=写真・「チャンネル3」提供=は「厳しい 状況にあるのに、誰もが外国人の私に優しかった。あ の人たちの故郷が一日も早く元の姿を取り戻してほし い」と被災地の人々に思いを寄せている。 タパニーさんはタイのテレビ局「チャンネル3」の記 者としてバンコクから派遣され、主に被災地に取り残 されたタイ人の状況を取材した。 日本人男性と結婚して暮らすタイ人女性たちのほとん どが、帰国せず家族と一緒に日本にとどまる決意を固 めていた。「夫の母が涙を流して『おまえはタイへ帰 りなさい』と言ってくれた。放射能が不安だけれど家 族を残して、私だけここを離れるなんてできない」。 福島第1原発から50キロほどの福島県内の農村に住 むタイ人女性は、取材にそう答えた。
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21 :総督府スレより転載[sage]:2011/04/06(水) 00:40:26.98 ID:u1ibGZdI - カメラマンや通訳とともに両県で取材し、いったん東
京に戻った後に、今度は一人でバスで宮城県石巻市に 戻った。たった一人で飛び込んできた異国の記者を、 石巻の人々は温かく迎えた。タクシー運転手は事情を 知ると運賃を大幅に値引きし、無給で「臨時助手」と して助けてくれた。店を再開させたばかりのコンビニ 店長に「困っているタイ人に配りたい」と訴えると、 「1人2個まで」というルールを破って「何個でも買 っていきなさい」と言ってくれた。 21日、同市内の避難所で初めて調理が可能になり、 カレーと揚げ物が料理された。被災者だけでなくタパ ニーさんも、それまで被災地では冷たいすしやパンば かり。湯気を上げるカレーを前に、最初は「みなさん で食べて」と遠慮したが、高齢の被災者たちは「あん たも食べなさい」と勧めてくれた。タイのカレーとは 違う味だったが、日本人の優しさに触れ「こんなおい しい料理、生まれて初めて」と感激した。 「タイ人にとって日本というと近代的な大都会のイメ ージばかりだけれど、人々の人情はタイと同じ。困難 な立場の被災者が教えてくれた」。10日間の被災地 取材を、タパニーさんはそう振り返った。 ttp://mainichi.jp/select/world/archive/news/2011/04/02/20110402dde003040030000c.htm
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22 :総督府スレより転載[]:2011/04/06(水) 00:46:10.12 ID:u1ibGZdI - イラン赤新月社が、ヨード(ヨウ素)剤5万錠を日本
に送ります。ヨード剤は、放射能による人体への悪影 響を抑えるとされています。イラン赤新月社の医療関 係者は、「日本政府からの正式な要請を受け、5万錠の ヨード剤が、まもなくイラン赤新月社から日本に送ら れる」と語りました。 イラン赤新月社は、これまで2度に渡り、日本人の嗜好 に合わせた缶詰などの支援物資を同国に送付しています。 ttp://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=17396
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23 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 22:44:24.52 ID:u1ibGZdI - 「そうは言っても」
とにかく大変な状況が中々好転しないニホンちゃんと彼女 のお家です。 その中で、です。お家で使っているその日記にです。ちゃ んと明記したことがあります。 それはニホンちゃんの竹島パンツのことです。そのパンツ のことをちゃんとニホンちゃんのものであると書いたので す。 このことはです。あっという間にでした。カンコ君の耳に も伝わったのです。 それを聞いてです。カンコ君は久し振りの怒り方をしたの でした。何か彼がそうした風に怒るというのもかなり懐か しいものになっています。
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24 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 22:50:57.98 ID:u1ibGZdI - カンコ君はです。自分のお家でそれはもうかなり怒ってい
ます。まさにファビョーーーンです。 「おのれニホン!いい加減まどかマ○カも放送するニダ!」 「兄さん、さりげなく何を言っているニダか」 そのカンコ君にチョゴリちゃんが突っ込みを入れます。こ の展開はいつも通りです。 「そのアニメは多分四月中には全部放送されるニダよ。安 心していいニダ」 「だといいニダが」 カンコ君はチョゴリちゃんのその話を聞いてとりあえずは 落ち着きました。そのうえで、です。 あらためてです。日之本家でのその日記のことにです。フ ァビョーーーーンを向けるのでした。
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25 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 22:56:59.73 ID:u1ibGZdI - 「おのれニホン、許さないニダ!」
「そもそも女もののパンツを手に入れてどうするニダ。兄 さんはトランクス派ニダ」 「今時ブリーフの奴も少ないニダ。クラスじゃ皆それぞれ のお家の柄のトランクスニダ」 カンコ君にしても太極トランクスです。下着については何 気に皆趣味を見せています。 そのうえで、です。カンコ君はまた言いました。 「そもそもあれは御前かコユンの為にニダ。ウリが頑張っ て手に入れようとしているニダ」 「コユンさんもそうだしウリもいらないニダ」 けれどです。チョゴリちゃんはこう言ってそれは断るので した。
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26 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:03:01.45 ID:u1ibGZdI - 「そもそもそんなの手に入れなくても下着は一杯あるし若
し手に入れたらウヨ君とそれこそ」 「今さらっと何を言ったニダか?」 「何でもないニダ」 そこから先はなかったこと、言わなかったことにしたチョ ゴリちゃんでした。 けれどそれでもなのです。チョゴリちゃんはこうお兄さん に話を切り返しました。 「久し振りにニホンさんへのこの件でのファビョーーーン ニダが一体何をするニダ?」 「知れたことニダ。ニホンに思い知らせてやるニダ」 カンコ君は顔を真っ赤にさせて言います。
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27 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:09:20.25 ID:u1ibGZdI - 「とりあえずまど○マギカを早く放送するように抗議する
ニダ」 「だからそれは今は待つニダ。放送を開始したアニメでも 観て待っているニダ」 「うう、では意味がないニダか」 「少し不謹慎ニダよ。とりあえず今は自重して待っている ニダ」 そのことはこれで終わりでした。しかしなのです。 カンコ君はまだ言います。具体的にどんな仕返しをするか です。 「とにかく。思い知らせてやるニダ」 「竹島パンツに名前でも書くニダか」 流石に五年生や三年生になってパンツに名前を書く人は少 ないです。
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28 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:19:22.65 ID:u1ibGZdI - けれどです。お兄さんがそうしそうだと思ってです。チョ
ゴリちゃんは聞きました。 「それをやってもニホンさんのお家の人が怒るだけニダよ。 それでもするニダか?」 「そんなことはもうしたニダ」 とっくの昔にだというのです。 「安心汁」 「全く。こういうことだけは行動が早いニダ」 チョゴリちゃんは呆れながら言います。けれどするだろう と思っていたので納得はしています。 それでまた、です。あらためてお兄さんに尋ねました。 「で、本当に何をするニダか」 「今考え中にだ」 だというのです。
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29 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:25:46.69 ID:u1ibGZdI - 「そうニダな。ニホンのアニメを観てやらないニダ」
「それは兄さんの方が困ると思うニダ」 「むっ、では止めておくニダ」 「ま○かマギカも楽しみにしておくニダ」 「そうするニダ」 この案も没になりました。しかしです。 チョゴリちゃんはここで、です。カンコ君が今の日之本 家に対してです。よくないことをするのではないかと不 安を覚えました。 それが何か。チョゴリちゃんはこう考えたのです。 「募金とかお手伝いを止めるとかをしたらそれこそ最悪 ニダ」 こう考えたのです。
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30 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:31:50.71 ID:u1ibGZdI - 「そうなったらニホンさんもお家の人達も本当に困って
しまうニダ」 だからです。それだけはして欲しくないと思ったのです。 それこそカンコ君がそれをしようと思ったらその時点で、 です。動こうと思っていました。 「その時は。何があっても」 それこそ何をしても止めようと思っていたのです。けれ どこんなことを考えた矢先にでした。 カンコ君はです。こうチョゴリちゃんに言ってきたので した。 「今からニホンの家に行くニダ」 「ニホンさんのお家にニダか?」 「そうニダ、行くニダ」 こう言うのです。
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31 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:38:39.68 ID:u1ibGZdI - 「それとも行かないニダか?」
「行くニダ。けれど」 「けれど。何ニダ?」 「いいニダか?」 怪訝な顔になってです。お兄さんに対して尋ねるのです。 そうせずにはいられませんでした。 「だから。パンツのことで」 「それでウリがニホンへの募金やお手伝いを止めたらそ れこそ何かがおかしいニダ」 カンコ君までもがです。こう言うのが今のニホンちゃん 達の状況なのです。 「あれだけ滅茶苦茶になっているとニダ。そんなことを してはいけないニダ」 「だからニダか」 少し驚いた顔でお兄さんに問い返しました。
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32 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:44:57.35 ID:u1ibGZdI - 「今からお手伝いに行くニダか」
「それだけではないニダ」 お手伝いだけではないというのです。カンコ君はチョ ゴリちゃんに対してまた言いました。 「これも持って行くニダ」 「募金ニダか」 「そうニダ。いいニダな」 チョゴリちゃんの顔を見てです。そのうえで問うので す。 「これも持って行くニダよ」 「わかったニダ」 にこりと笑ってです。チョゴリちゃんはカンコ君に対 して答えました。
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33 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:50:19.35 ID:u1ibGZdI - 「それではニダ」
「今から行くニダよ」 こうしてなのでした。チョゴリちゃんはカンコ君と一緒 にです。日之本家に行きました。最近は毎日行っていま す。 そしてです。ウヨ君にです。カンコ君が募金を差し出し たのでした。 「ほら、使うニダ」 「いいのか?」 ウヨ君は怪訝な顔でそのカンコ君に対して尋ね返しまし た。 「流石に今日、いや暫くは来ないと思っていたが」 「御前は今の自分の姿をわかって言っているニダか」 カンコ君はこうそのウヨ君に言い返しました。
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34 :マンセー名無しさん[sage]:2011/04/06(水) 23:57:22.82 ID:u1ibGZdI - 「そんなにボロボロになった姿で。何を言っているニ
ダか」 見ればです。ウヨ君の作業服はもう大変なことになっ てからそれこそずっと着たきりです。着替える暇も碌 にないのです。 それで作業服はボロボロになっているのです。作業も 大変だからです。 そのウヨ君にです。カンコ君はまた言いました。 「そんなことを言うのは少しはましになってから言う ニダ」 「ましになってからか」 「今の御前やニホンに怒ったりちょっかいを出しても つまらないニダ」 カンコ君本音を言いました。
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