- アメリカ情勢総合スレ84
361 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/12/07(木) 06:03:21.32 ID:Rebas+TE - トランプ大統領はなぜいまも、
白人労働者階級に支持されるのか 2017年12月07日 ミシェル・ラモン,ボユン・パク,エレナ・アヤラ・ウルタド http://www.dhbr.net/articles/-/5125 http://www.dhbr.net/articles/-/5125?page=2 トランプのレトリックが物語る コミュニケーション・パターン トランプ演説の分析を通じ、彼がいまも用いている、弁論術を支える3つの柱を特定できた。 1.支持基盤の非大卒白人労働者に対して「倫理面での許し」を示す 2.わかりやすい「敵」を示す。その定義はすぐに変わる 3.階級で共有されている特定の価値観を強調する http://www.dhbr.net/articles/-/5125?page=3 トランプへの根強い支持が物語る、 有権者の変遷 トランプの選挙演説におけるこれら諸グループの位置づけは、過去数十年間に、白人労働者階級がこれら同じグループに 対して抱いてきた認識とは大きく異なるという点で、特に注目に値する。 ミシェルは著書The Dignity of Working Men(未訳)のなかで、1990年代初頭、ニューヨーク郊外で暮らす労働者階級の米国 人に詳細な聞き取り調査を行い、彼らがさまざまなグループに対して設ける境界線について調べている。そこで頻繁に聞かれたのは、 「アフリカ系米国人と貧困層は、自立心と労働倫理に欠ける」という指摘だ。しかし、移民についての言及はほとんどなかった。
|
- アメリカ情勢総合スレ84
362 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/12/07(木) 06:03:48.75 ID:Rebas+TE - >>361
ではなぜ、現在は違うのだろうか。特に注目に値する2つの要因がある。 第1に、1990年代に福祉改革法案(特に1996年の「個人責任と就労機会調停法〈PRWORA〉」)が可決され、2008年には経 済危機が起きてからというもの、労働者階級は貧困層のことを以前ほど気に留めなくなった(PRWORAは、失業者が国家から援助 を受ける要件として就労を義務づけた)。代わりに、外国から「我々の仕事を奪いに来た」人々に対する懸念のほうが高まったのだ。 第2に、2001年9月11日の同時多発テロ後の不安が、労働者階級の愛国心をいっそうあおり、それが社会的地位と自尊心の拠り 所となった。この傾向は特に、「責任ある扶養者・勤労者」としての自尊心が経済の衰退によって脅かされるなかで、ますます高まっていく。 この愛国心が、2008年の経済危機と相まって、排外主義と反移民感情をいっそう強めたのだ。したがってトランプの選挙演説は、 2016年における米白人労働者階級の苦境をふまえ、彼らの共感を呼ぶよう完璧に計算されていたのである。 これらの演説が共感を呼んだのは、労働組合の影響力の低下によるところもあるだろう。組合は、労働者階級にとっての重要な利 害がどこに存在するかを示せなくなり、帰属意識と「労働の誇り」をつなぎ留めておくこともできず、文化的影響力を失ってしまった。 トランプはこれら労働者に対し、組合の代わりとなる枠組みを提供した。すなわち、「衰えゆく米国」という文脈のなかで、なぜ彼らの経済 的地位が落ち込んでいるのかを説明し、高まる社会的疎外感に対抗する手立てを示したのだ(「メリークリスマス」の擁護がその一例だ)。 労働者階級の経済的地位は低いままであり、社会的地位はさらに低下している。この苦境にトランプの弁舌が共鳴し続けていると いう事実こそ、彼に対する労働者階級の支持が根強い大きな理由であろう。
|
- アメリカ情勢総合スレ84
363 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2017/12/07(木) 06:04:16.64 ID:Rebas+TE - >>362
米国のメディアは、政治的エコーチャンバー(同じ考えを持つ人々による閉鎖的な環境)に向けて報道する傾向を強めている。この 現状下で労働者階級をいかにして引き付けるかは、今日のリベラルにとって最大の難題であり続けている。優れたマーケターとして知ら れるトランプは、それが成就しないほうに賭け、勝っているということだろう。 HBR.ORG原文:What Trump’s Campaign Speeches Show About His Lasting Appeal to the White Working Class November 08, 2017
|