- 【エジプト・リビア】中東、アフリカの反政府デモ総合 3
217 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/09/03(土) 21:25:53.96 ID:miFiyXtC - トリポリではカダフィ派の抵抗がいまだに続いているが、リビア臨時政府とトリポリ市民にとって
問題なのはそれだけではない。実は人間が生きていく上で、一番大事な水の確保が難しく なっているのだ。トリポリと周辺の住民は自分で井戸を掘り地下水を使おうとしたが、塩分が 濃すぎてとても飲める代物ではないということを、今更ながらに知らされた。 水が無いということは水洗トイレが使えないし、風呂も入れないということだ。 加えて、農業用水が無くなったということであり、収穫量は激減しているだろう。 実際にトリポリからは野菜の価格の高騰が伝えられている。 カダフィ大佐の時代は、トリポリも他の街も水に困ることはなかった。それは、カダフィ大佐が 建設した用水路が、リビア南部地域の地下水をトリポリを始めとした地中海沿岸部にまで 引いていたからだ。今その蛇口が有る南部地域を抑えているのはカダフィ派の軍人たちなの だから、臨時政府にはどうにもならないのだ。 水の問題ばかりではない。電力の供給も同じように問題となっている。それは電話でも同じ であり、公共サービス全般に言えることだ。もちろん、ゴミ処理もうまくいっておらず、いまや トリポリの街中は、産廃物やごみであふれているだろう。これまでは周辺国からの出稼ぎ者が このゴミ処理にあたっていたが、今回の内戦の中で外国人、なかでも黒人はカダフィ大佐の 傭兵と疑われ、虐待を受けているのだ。これではごみ処理などできるはずもあるまい。 加えて警察による治安維持も、ままならないのではないか。警察官はガソリンの入手や、 食料の入手で多忙であり、犯罪者の取り締まりなどしている余裕はあるまい。医療サービスも ほとんど止まっているものと思われる。医師の不足、医薬品の不足、医療機器の破損と メンテナンスの不能など、多くの不都合な状態が推測できる。 大衆は常に無責任であり、わがままであることを考えると、そのうち臨時政府に不満を言い 始めるだろう。『カダフィ体制のほうがよかった。』その不満を言わせないためには、臨時政府が 一日も早い公共サービスの体制を、確立することだろう。在外資産の確保や、外国からの援助 獲得も重要だが、自身の手で問題を解決することを考えることの方が優先されるべきであろう。
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