- 【エジプト・リビア】中東、アフリカの反政府デモ総合 3
180 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/23(火) 19:35:34.05 ID:eEMOUD9N - カダフィ大佐によるリビア統治が、ほぼ終わりの時を告げているようだ。どうやらリビアの政治犯は
ほぼ釈放されたようであり、残りはカダフィ大佐が隠れていると思われているバーブ・アジージーヤ の自宅を落とし、彼を逮捕することであろう。この状況下で、革命派のリーダーであるアブドッジャリ ール氏は、カダフィ大佐と彼の家族の裁判は公平なものにすると語っている。彼の記者会見での 対応は立派で冷静なものだった。 しかし、問題が幾つか残されている。第一の問題は、カダフィ大佐はバーブ・アジージーヤの 自宅の地下に大規模な地下居住施設を造っており、そこに当分の間隠れ住むことができると 言われている。そこも徹底的に調べなければ、彼の逮捕はありえまい。 第二の問題は、カダフィ体制が打倒された後、革命派は意思を統一してリビアの再建に向かえる のかという問題だ。これまでも、リビアでは部族間の利益の対立が何度と無く話題に上ってきた。 この事に加え、リビアは三つの地域がそれぞれに個性を持っており、地域意識が強いことも忘れる わけにはいかない。西のトリポリタニア地方、東のキレナイカ地方、そして南部のフェッザーン地方だ。 王制時代には、西のトリポリと東のベンガジが首都として維持されていたのだ。それだけリビアでは 地域意識が強いということであろう。 加えて、リビアの革命に参加したグループは、部族単位、宗教グループ単位、世俗主義グループ 単位など、各種のグループによって構成されたものだった。そのことも、今後のリビアの統一に 問題を生み出す可能性がある。 リビアの今後を考える場合、イラクの前例を考えてみる必要があろう。イラクは未だに宗教宗派、 スンニー派とシーア派の対立があり、加えてクルド人のグループが存在し、なかなか国内の意志 統一ができないでいる。アメリカ軍の侵攻が2003年の3月だったが、8年半が経過した今なお、 イラクの国内情勢は安定していないのだ。
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