- 【エジプト・リビア】中東、アフリカの反政府デモ総合 3
112 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/08/05(金) 21:18:40.94 ID:+DEwqE58 - 8月3日はエジプト国民にとって、エジプト政治史に残る、歴史的に記念すべき日となった。
この日、ムバーラク元大統領がカイロのポリスア・カデミー内に特設された裁判法廷で、 裁判の被告人として引き出された様子が、テレビで中継されたからだ。 外国では大統領や首相が権力を奪われ敗北すると、裁判にかけられ、判決によっては銃殺や 絞首刑になることが少なくない。しかし、私に言わせれば、こうした結論を国家元首だった人物に 当てはめるのは、その国の民度が低い、ということではないのかということになる。 少なくとも、国民はその人物を国家元首として、何年間あるいは何十年間に渡り、戴いてきていたのだから、 それなりの最終的な敬意が示されてしかるべきだと思うのだが。そもそも、権力者が独裁者になるのには、 大衆の甘えがあったからではないのか。権力者を独裁者にし、彼に全ての責任を押し付け、ぶら下がって 安逸な生活をしていたのではなかったのか、と問い質したくなる。 ムバーラク元大統領は30年の長きに渡って大統領の地位にとどまってきた。彼が大統領に就任する前の エジプトは、故サダト大統領がやっとイスラエルとの戦争を止め、平和協定を結び、経済開放政策を進めた 時期だった。当然の事ながら、当時のエジプトは今とは比べ物にならないほど貧困な状態だった。 ムバーラク元大統領が外国の投資を呼び起し、企業を誘致し、外国から援助を集め、インフラを整備し、 国内企業を育成したことは事実であろう。その経済の急速な発展の中で所得格差が生じるのは、 何処の国も同じことだ。かつて中国のケ小平氏は『白い猫でも黒い猫でもねずみを取る猫がいい』と語り 『富める者から先に豊かになれ』とも語っている。中国でもその結果、所得格差が広がったが、経済は今 日本を抜いて、世界第二位の規模に成長している。当然各種の汚職も拡大しているが。 中国では学生を中心とする、反政府運動が起こった時、戦車でひき殺して、このデモを阻止している。 エジプトではムバーラク元大統領が指示し、デモ隊のメンバーを殺したとされ、裁判にかけられている。 結果が有罪となれば、処刑される可能性は高かろう。しかし、中国とエジプトの間に、何の違いがあると 言うのだろうか。
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