- 【エジプト・リビア】中東、アフリカの反政府デモ総合 3
64 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2011/07/24(日) 20:09:48.75 ID:+LAx7r8i - その昔サウジアラビアでは、石油ブームに沸く前後から大学をたくさん設立していた。
そこで、その計画段階から関与していたのが、エジプト人学者たちだった。 彼らはナセル時代、弾圧から逃れてサウジアラビアに渡り、イスラム法学(シャリーア学)の 教鞭を執っていた人たちだった。述べるまでも無い、彼らはムスリム同胞団のメンバーたち であり、しかも強い政治的抵抗精神を持った人たちだった。 サウジアラビア政府には十分な学問的知識を持つ人たちが少なかったことから、サウジ アラビアのイスラム大学は、押しなべてこのムスリム同胞団メンバーの学者たちの指導に 従って大学を設立し、講義を進めることになった。その中から出てきたのが、世界的に 知られるイスラム原理の闘士、ウサーマ・ビン・ラーデンであり、彼と共にアフガニスタン で戦ったムジャーヒデーン(聖戦の兵士)たちなのだ。 つまり、サウジアラビアにはエジプトのムスリム同胞団の学者たちの感化を受けた人が、 相当数居るということだ。ややもすれば、サウジアラビアはワハビー派の原理主義の国家 と言われるが、実はその影でムスリム同胞団のメンバーが増加しているのではないかと 思われる。ムスリム同胞団とは、その組織の発足当初から極めて政治色の強い組織であり、 単なるイスラム原理主義緒の団体ではない。しかも、彼らのメンバーはエジプトに始まり、 シリア、ヨルダン、パレスチナなど、そしてリビアにも多数いるのだ。 サウジアラビアでも最近、『アラブの春』の影響が出始め、インテリ層が政府批判の言動を し始めているが、近い将来、隠れムスリム同胞団メンバーが一気に政治的な活動を起こす のではないかという懸念が萌芽し始めている。長い政治闘争の経験を持つムスリム同報団が、 サウジアラビア政府を相手に反政府の動きに出た場合、サウジアラビア政府にはその動き に対して十分な対応能力が無いのではないか。
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